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粉飾国家 (講談社現代新書)
 
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粉飾国家 (講談社現代新書) (新書)

金子 勝 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「出生率1.29」「年金の未積立金480兆円」破綻は目の前に迫っている……
嘘にまみれたこの国の暗部を暴く!
国のシステムは、なぜ機能不全に陥ってしまったのか。年金や財政の真の問題点からゴマカシの仕組みを解剖する。
いまや粉飾国家の仕組みは、中央と地方における財政赤字の止まらない膨張、特殊法人の不良債権化、公的年金制度の破綻、相次ぐ企業の不正会計と銀行の不良債権隠し……など、あらゆる分野に及んでいる。こんな国が生き残れないことは、火を見るより明らかだろう。この粉飾国家の構造全体をきれいに解体して、21世紀にふさわしい新しい福祉政府を創造してゆかなければならないのだ。<本文より>




内容(「BOOK」データベースより)

国のシステムは、なぜ機能不全に陥ってしまったのか。年金や財政の真の問題点からゴマカシの仕組みを解剖する。

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5つ星のうち 4.0 そうか、日本社会は粉飾天国だったんだ・・・(泣), 2004/8/29
日本に「粉飾国家」であるという「定義」を堂々と与えたことは、少なからぬ貢献であると思う。

本書では、タイトルとなっている「粉飾国家」という概念をベースとして、財政赤字、年金、特殊法人などの問題が論じられている。改めて財政面の脆弱性・危険性について考えさせられる。新書版なので、一連の財政・年金問題について概観・総括する目的で読むのもよいと思う。

本書において「粉飾」とは、砕いて言うと、情報操作により適切なフィードバックが妨げられ、その結果システムが機能不全に陥ってしまった状態を指す。

「粉飾」という「ゴマカシ」は、程度の大小はあれ、至る所で行われている。それは多くの国民もわかっている(感じている)ことである。新聞などで報じられる不祥事・疑惑は氷山の一角に過ぎないことも・・・。そんなことは「常識」であるが、「粉飾」が日本社会に巣くう病根であるいう意識を喚起させた意義は大きいと思う。経済モデルをいじって○(マル)だの×(バツ)だの言っているだけのエコノミストには書けない本である。

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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 無責任体制下の年金制度, 2005/1/21
By 白河夜舟 (東京都国立市) - レビューをすべて見る
90年代の末に世間を騒がせた証券業界の不祥事は損失の隠蔽に関わるものだった。損失は「先送り」や「飛ばし」という常套手段によって隠蔽されていることが表沙汰になり四大証券の一角である山一証券が倒産に至った。同社のトップは損失の隠蔽が大蔵省の示唆によるものであったと主張したがもちろんお役人がそんなことを指示するはずはないということで彼らは罪に服した。このように損益の操作は「粉飾」とよばれて犯罪になる。したがって日本を「粉飾国家」と規定する本書のタイトルはきわめてセンセーショナルである。
その粉飾国家の最大の粉飾事例は言うまでもなく国民の年金制度である。そこで損失(基金不足)は未来の高度成長という一相場をあてにして「先送り」され、どこからも目の届かない日銀や特別会計や特殊法人というお膝元の子会社への「飛ばし」によって隠匿される。もちろんこんなことが永遠に続けられるわけはない。日本の年金制度は危機に瀕している。
問題の性質上実際の状況が部外者の目に見えないように仕組まれていることは理の当然だろう。著者は「何よりも、情報がセンサーとなるべき人々や機関に正しく伝えられ、それに基づいて市場や社会の仕組みが調節制御されてゆくフィードバック関係が至るところで寸断されていることに、閉塞の原因がある」と言う。それではどうすべきか。最終章「年金財政を政府から切り離せ」というのは正しいスローガンだと思われる。しかし著者の努力にもかかわらず新書版わずか20頁で委細を尽くした議論は望むべくもない。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 無責任な官僚が日本を衰退に導く, 2004/8/1
マスコミの論調や政治家の公約は、この問題にふれない。日本のエスタブリッシュメントのエートスがまさに問題の核心だから、彼らは意識的にせよ無意識的にせよ、それを俎上にのせるのを避けてしまう。ばりばりバイアスがかかってしまう。かつてカレル ヴァン・ウォルフレン やピーター・タスカが論じた視点につながるわけだけど、やっと日本人の手によって論じられるようになってきました。しか~し、2ちゃんの経済スレなんかでもけっこうこの手の意見は目にします。若い層には徐々に浸透し始めている考え方なのかなとも思います。今まで、曖昧模糊として説明しにくい分野だったけど、金子氏はうまくまとめています。よっておすすめです。
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