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「家族」と「幸福」の戦後史―郊外の夢と現実 (講談社現代新書)
 
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「家族」と「幸福」の戦後史―郊外の夢と現実 (講談社現代新書) (新書)

by 三浦 展 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

家庭内でそれぞれ孤立する夫・妻・子供たち。アメリカ的豊かさの象徴であるはずの「郊外」生活が、戦後日本にもたらしたものは何か。


著者紹介

1958年、新潟県生まれ。82年、一橋大学社会学部卒業。株式会社パルコ入社。「アクロス」編集長を経て、90年、三菱総研入社。99年、独立。信州大学大学院非常勤講師。内閣官房少子化問題有識者会議委員。著書に『「家族と郊外」の社会学』──PHP研究所、『新人類、親になる!』──小学館──などがある。


Product Details

  • 新書: 224 pages
  • Publisher: 講談社 (1999/12)
  • ISBN-10: 4061494821
  • ISBN-13: 978-4061494824
  • Release Date: 1999/12
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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4 of 4 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「下流社会」よりも・・・, 2007/7/24
By 倒錯委員長 (横浜市と夢半ば) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
郊外論と聞くと東浩紀と北田暁大が対談しているし
いまではすっかりポピュラーになったが
この本はその郊外論ブーム前夜に書かれたもの。

タイトルで括弧でくくられている家族と幸福だが
三浦はこの本で戦後の核家族、ニュータウン、郊外と
それに付随する形でおとずれる幸福は
大量消費社会の生んだフィクションであると
ぶちあける。

郊外、ニュータウンという概念の誕生とその進展を追う過程が
非常に丁寧で好感が持てる。
途中で多少アメリカ論に偏重しがちであったと思うが
それもアメリカ的幸福(アメリカのホームコメディー)が日本で
幸福として受容されていたという流れからすれば正当だろう。

後半になるにつれその郊外=核家族について
多少ペシミスティックすぎる嫌いがあり、
「〜は〜が原因だ!」とか「〜の真相は〜だ」という
話型に少々食傷気味の私にはいささかしんどかったが
神戸児童殺傷事件とニュータウンの関連は十分議論の余地があり、重要な問題だ。

また終章で郊外という均質化した息苦しい空間からのエスケープとして
昔ながらのゴミゴミした街を愛する若者の傾向やフリーマーケットについて
論考されているが、ここもカルスタ的な「若者は馬鹿ではない」という
くさいメッセージを感じた。

それよりも、今後は「郊外=核家族」的空間と
オタク的現象の関連について筆者の論考を読んでみたい。

まず何よりも「下流社会」よりは誰が読んでもおもしろいと思う。




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9 of 11 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 一代限りでしかない「家族」と「郊外」, 2005/5/5
By canberraact - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
本書は、戦後における「家族」にまつわる、社会経済的諸側面について、特にそうした「家族」と並行的に出現した「郊外」との関連で考察したものである。

特に本書の指摘の中で興味深いのが、戦後日本における団塊の世代のライフサイクルに伴う、「モデル家族」の出現と、その家族が居住する、郊外地区の大規模開発という点であった。そこでは、ホワイトカラーの夫、専業主婦の妻、勉学にいそしむ子供、という「典型的」な家族構成が、少なくとも認識上は存在していたと指摘している。

しかしながら、本書の指摘が見事であるのは、こうした団塊の世代が、「理想の」家族と郊外を作り上げたと同時にさまざまな問題が発生したという点である。いやむしろ、そうした家族なり、郊外そのものが問題の発生源としている。

すなわち、郊外地区においては、「モデル家族」が規範となることから、家族構成や年齢構成、または階層的にも極めて均一で、強固な規範が支配するということだ。そして、この規範が強固であるがゆえに、そこにおける逸脱行動も異常・極端であり、これが当時発生した少年犯罪などの根源的原因であるとしている。

ここから見えてくるのは、戦後の理想的「家族」も「郊外」も、団塊の世代の存在という極めて歴史的特殊性の中で存在したものであり、その団塊の世代が消滅すると同時に消滅する運命を背負った、実に「一代限り」のものでしかないということだ。実際に著者は、本書の末尾で、従来の都市に若者世代が回帰していることを取り上げており、現実的にも、郊外が「オールドニュータウン」化し、荒廃化していく現実がある。

本書から見える今後の課題としては、こうした単なる特殊な「団塊一代限定」のものでしかない、問題の発生源である家族や郊外をどう乗り越え、多様な価値観が共存できるような、基本的な枠組み設定を行っていくということであろう。

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13 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 企画が面白くなる本, 2001/3/23
 商品企画の仕事にかかわって五年になります。最初は何を勉強すればいいのか分からず、図書館の心理学コーナーの本を立読みしたり、社会学の先生の講演を聞いたりしていましたが、難しくてさっぱり分からず成果が上がりませんた。そんなある日、近所にある本屋の新書コーナーで「家族と幸福の戦後史」をみつけました。中を流し読みしてみたら、小坂明子の歌から始まり、吉田拓郎、サントリーワイン、ニュータウン、サザエさん、金妻、アメリカ、と私が知っている言葉や出来事が次々と出てくるではありませんか。言葉使いもていねいで、雑誌のように写真が豊富で、わかりやすくまとまられています。本屋の棚には同じ本が二冊あったのですが、なにか吸い込まれるような気分になって、二冊とも衝動買いしてし!まいました。そして家で一気に読んでしまいました。私が幼い頃、白黒テレビで見た番組「パパは何でも知っている」で日本人はこういう気持ちになって夢を持ちつづけていたのか!電化製品がわが家に入ってきたあの頃の日本はこうだったのか!など、私のような企画の素人でも今まで見たり聞いたこと、それらをつないでいくだけで消費者の意識の変遷が理解できるので、とても嬉しくなりました。その後、著者の本はバックナンバーで全部買って読みました。どれをとっても商品企画を面白くしてくれる本ばかりです。
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