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マンガと「戦争」 (講談社現代新書)
 
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マンガと「戦争」 (講談社現代新書) (新書)

夏目 房之介 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

手塚治虫、水木しげるから宮崎駿、エヴァンゲリオンへ――マンガは「戦争」をいかに描いてきたか。日本人の戦争観に迫る画期的マンガ論!

『ゴルゴ13』の「戦争」――ゴルゴの、重く厚い眉に上から抑えられた細い目と、薄く下を開けた三白眼の瞳、また堅く閉じられた口やタフそうな顎は、ほとんど劇的な表情をもたない。おまけに主人公としては異様に寡黙で、吹きだしのなかに「……」しか入っていないことが多い。……これは、手塚マンガが大げさな表情や饒舌さで心理表現をつくりあげたのと、ちょうど逆の打ち消し作用をもたらす。ゴルゴの内面や自意識は意味をなさず、そのぶんだけ悲劇は軽くなる。表立っては表明しにくい脱倫理的な場所からみる相対化された「戦争」。これがゴルゴにとっての戦争であり、同時にいくぶんか読者の欲求を反映していた。全世界を相手にできる有能な個人の場所と、戦争体験に色づけられた重い倫理的戦争観の相対化の欲求である。それは70年以後の青年読者にとって潜在的な欲求だったのではないかと、今になると思う。――本書より



内容(「BOOK」データベースより)

手塚治虫、水木しげるから宮崎駿、エヴァンゲリオンへ―マンガは「戦争」をいかに描いてきたか。日本人の戦争観に迫る画期的マンガ論。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 力作なれどテーマがいまひとつ不明, 2007/6/26
マンガ批評の第一人者による野心作。マンガというメディアが「戦争」をいかに描いてきたかを論ずる。手塚治虫から論を起こして『エヴァンゲリオン』にいたる手際は著者ならではのものだと思う。

しかし、読み進んでいくうちに、議論の主軸がどこにあるのかがしだいに曖昧になっていく印象がある。まず、鉤括弧つきの「戦争」なのだから読者としては当然われわれにとってもっとも深刻な経験であったはずの「大東亜(太平洋)戦争」のことだと考えるだろう。しかしそうではない。なんとそれは恒星間戦争であったり、はたまた近未来の政治シミュレーションのための戦争でもあるのだ。絵空事としての戦争とわれわれが唯一絶対の経験として被った現実の戦争とを同列に扱うことが果たして妥当なのだろうか。

著者はマンガの「表現論」としては可能であると言いたげである。しかし問題を「技法」のレベルに限定するなら、今度は「戦争」がテーマである必要はなくなってしまう。ゴルゴ13の容貌を語ることが戦争とマンガの関係を論ずることになるとは思えない。また「表現論」で一貫させるとしても、そのことがたとえば松本零士の一連の戦争マンガ(『宇宙戦艦ヤマト』ではないもの)を無視して『僕らはみんな生きている』を論ずることの理由になるとはとうてい思えない。

悪く言えば著者の個人的な感想が編年的に並べられているかのようで、なにをテーマとしたいのかがよく分からなかった。しかしながらもちろん個々の分析はさすがに鋭いものがあり、大いに啓発されることは間違いない。そして、『紫電改のタカ』や『サブマリン707』などを読んできた世代には無条件で楽しめる本である。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 目からウロコが落ちる, 2002/3/2
マンガ評論の第一人者である夏目房之介が、数多くの実例をあげながら
戦後日本のマンガがどのように戦争を扱ってきたかを検証する。
といっても堅苦しい内容ではなく、時に俎上に上ったマンガにツッコミを入れながら、「戦争イメージ」の変遷を明らかにしていく。
マンガに縁のないオヤジ世代でも十分に面白く読める。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 面白そうなタイトルとは裏腹。, 2008/11/15
夏目氏の深読みや思想が強い。捏造に近い。この時代だったからこのマンガはこう表現している、このマンガはこう表現しているのは時代がこうだったからだ、というのは多くの人が納得できるロジックならいいのだがこの本では無理矢理な点が多い気がする。それを固めの言葉でごまかしている。しかもマンガ作品もその時代の出来事も無数にあるわけで、どうとでも言える。しかもマンガと戦争というより時代背景やマンガそのものを論じていることが多い。本当にマンガと戦争というなら、徹底的に関係を論証してほしかった。これでは時代順に出来事とマンガを語っているにすぎない。
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5つ星のうち 3.0 新書らしい本
「戦争」を描く漫画を夏目房之介が分類したらこうなりましたというの
が紹介された本。読み物として「へーそうなんだ」と楽しめるし、やはり... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: 梵太

5つ星のうち 3.0 素晴らしいのだけど、このアプローチだと、、、。
マンガが戦争をどのように描いてきたのか、というのは、すごく大事なテーマです。しかし、それを正面から取り上げた書物は殆どない。・・・・・この書は、それを全面に取り... 続きを読む
投稿日: 2007/6/8 投稿者: 七つ森ぽるこ

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