出版社/著者からの内容紹介
【カンブリア紀への招待】――バージェス頁岩はありきたりの化石層ではない。
ここでは腐敗の過程が一時停止してしまっていて、古代の生命の豊富さをありのまま見ることができる。堅くて丈夫な骨格を持つ三葉虫や軟体動物ばかりか、全く骨格の無い軟組織だけから成る動物も遺されている。これらの驚くべき化石においては動物体の輪郭だけでなく時には腸や筋肉のような内部組織までもはっきりと眼にすることができるのだ。ちょうどガラパゴス島のダーウィンフィンチという鳥が「適応進化」の重要性発見の代名詞とされるように、あるいは、また、ショウジョウバエが分子生物学の発展のシンボルとなっているように、バージェス頁岩は、生命の歴史の研究に生涯を捧げる人々にとって、イコン(聖像)になりつつある――本書より
著者紹介
【サイモン・コンウェイ・モリス】
ロンドンで育ち、ブリストルで大学を卒業。以後、ほとんどの学究生活をケンブリッジ大学で送る。王立協会員。ウプサラ大学から名誉学位を授与されたほか、多くの科学賞を受賞。
【松井孝典】
1946年、静岡県生まれ。現在、東京大学理学部助教授。専攻は地球惑星物理学。