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創造の方法学 (講談社現代新書 553)
 
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創造の方法学 (講談社現代新書 553) (新書)

高根 正昭 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

アメリカの幼稚園では、絵にしろ工作にしろ、両親や先生が、手本を示してはいけないことになっている。模倣を排し、個性を尊び、新しい表現と、知識の創造を目ざす風土と伝統なのであろう。西欧文化の輸入に頼り、「いかに知るか」ではなく、「何を知るか」だけが重んじられてきた日本では、問題解決のための論理はいつも背後に退けられてきた。本書は、「なぜ」という問いかけから始まり、仮説を経験的事実の裏づけで、いかに検証していくかの道筋を提示していく。情報洪水のなかで、知的創造はいかにしたら可能なのだろうか。著者みずからの体験をとおして語る画期的な理論構築法が誕生した。



著者紹介

1931年東京に生まれる。1954年学習院大学政治学科卒業。1963年、渡米。スタンフォード大学修士、カリフォルニア大学(バークレー)社会学博士。カリフォルニア州立大学助教授、上智大学教授を歴任。1981年逝去。編著書に、『日本の政治エリート』──中公新書、『未来のための知恵』──東京新聞社、訳書に、E・ホッファー『大衆運動』──紀伊国屋書店、E・コーエン『強制収容所における人間行動』(共訳)──岩波書店──などがある。


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5つ星のうち 5.0 理論構築の方法, 2002/4/29
By カスタマー
 この本は一橋大学大学院MBAコースにおいて、「理論構築の方法」という名で行われる講義の基本テキストの一つとなっている。この本を学ぶことによって、問題意識や原因と結果の関係、命題と仮説、記述と説明、概念とデータ、因果法則、実験群と統制群、媒介変数など、貴重な思考道具を学ぶことができる。

 どこの大学でも卒業論文や修士論文が毎年大量に書かれているが、こうした方法論を学ばないと、単なる引用の寄せ集め(場合によっては盗作)やレポートの域を出ない「自称」論文しか書けないであろう。

 日本ではそういった思考法や思考のための技法を教えてくれる大学は少ないので、そういった人たちはこの本を読んで、方法論を独学するといいのではないかと思う。

 少しエッセイ風なので要!!点を掴むのが難しい感じがするが、かえって読みやすいともいえるので、繰り返し読めば理解できるのではないだろうか?

 この内容でこの値段なら、損はないと思います。

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5つ星のうち 5.0 ラザースフェルドの弟子, 2001/9/20
By カスタマー
社会調査の入門書はあまたあれど、方法論についての入門書はわが国では稀である。というのは、方法論(研究)というのは理論や実証研究に比べて学会での地位が下に見られているからである。要するに、作法ばっかり言って実際の産出は何もないじゃないか、というわけである。ところが、方法論がそれほど確立されていないから、われわれは師匠のそれらしきものをみようみまねで学んでいくしかなかったのだ。あるものは何とかマスターできるが、それで脱落していくものもいる。それに対して、アメリカでは方法論を非常に重視する。つまりは、やり方はある程度共通にして産出で特徴的に差をつけようというわけなのだろう。

本書は、日本語で書かれた方法論についての稀有な一冊といっても過言ではない。ご自身の経験をところどころ織り込みながら、コンセプトの創造、変数の導出、それらの関係の分析方法(2変数から多変量まで)をきわめてわかりやすく説明する。おわりには、研究者の論文とジャーナリストの記事の違いまで説明してくれている。

わかる人にはわかるだろうが、方法論について圧倒的に厳格な野中先生が日本語で書かれた本で唯一参考文献に挙げているほどである。これだけでももちろん充分だが、逝去されなければどれだけ優れた本格的な方法論のテキストを書かれたことだろうか。日本の社会科学方法論にとって大損失だったに違いない。

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 方法を知る, 2007/8/14
By 新井宏征 - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
この本では、アメリカの大学院で研究や指導を行ってきた筆者の経験を踏まえ、社会科学(特に筆者の専門である社会学)研究の方法論が紹介されている。

方法論とは、筆者によると「既成の理論や調査の結果を追い回すのではなく、自ら行う知的創造のための、基本的な手続の議論」とのこと。方法論に対して、より筆者の想いが強く表れている文が最後の方に載っていたので紹介すると、

「考えてみれば今日までの日本の社会科学には、あまりにも外国の文献の翻訳や外国の研究の敷き写しが多かった。それはまるで自分で文章を書かずに、外国の文献を筆写する行為に似ていたのではないか。われわれはこの辺で敷き写しではない、自分自身の文章を書き始めなければならない。そして方法論はこのような自分自身の文章を書くための、必要最低限のルールなのではないか。科学における知的創造とは結局、自由に抽象と経験の間の循環を行う知的活動のことなのであろう。そして知的創造のための方法とは、科学の基本原理に合致した広い意味での調査と研究を行うためのルールに他ならないのである。 」

こういう想いを持って書かれたのが本書。

本文では、社会科学に関する研究を行うにあたって理解しておかなければいけない基本的な考え方が紹介されている。例えば「記述」と「説明」の区別であったり、因果法則に関する基本的な原則であったり、その他各方法論の比較を行っている。

1979年に出版された本とあって、数量的研究の紹介としてパンチカードを使った研究方法などが紹介されている部分もあるにはあるが、基本的な考え方は今読んでも十分学ぶことが多い。

当たり前といえば当たり前という部分もあるが、改めて学ぶことによって復習にもなるし、そもそも社会を研究するということはどういうことなのかというのを、強く考えさせられる内容になっている。また著者自身の経験や社会学の研究に関する紹介も豊富なので、読み物としても興味深く読むことができる本になっている。
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投稿日: 2003/6/19 投稿者: 辛口批評家

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