出版社/著者からの内容紹介
弁証法は、社会の原理を鋭利にそして的確に解明していく。矛盾とは? 否定の否定とは?……難解といわれがちな唯物弁証法。本書では、科学的研究の武器として弁証法を捉え、かつ、身近な話題を例にとりながら、平易に解説し、その核心をつく。
科学的方法を求めて――人生は未知の世界への旅行です。さきのことはわからないとか、一寸さきは闇だとかいいますが、何か正しい方向を知るための羅針盤のようなものはないでしょうか?問題の解決にあたって、誰もが手びきとするのは過去の経験です。自分はかつてこうやって成功したとか、誰々はこうやって失敗したという事実をしらべて、こうするのはよくなかろう、こうしたらうまくいくだろうと、その方向ややり方を工夫します。でもそれだけしかないでしょうか? もっと科学的な方法はないものでしょうか?わたしは自分の社会科学の研究に弁証法を使ってみて、それがどんなにすばらしい武器であるかを実感することができました。――本書より
著者紹介
1911年、東京に生まれる。実業学校中退後、独学で上部構造論の分野に属する社会科学の研究をすすめる。1989年、逝去。著書には、『大衆組織の理論』――勁草書房『認識と言語の理論』――勁草書房『日本語はどういう言語か』――講談社学術文庫『マルクス主義と情報化社会』――三一書房『現実・弁証法・言語』――国文社――などがある。