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5年3組リョウタ組 (単行本)

石田 衣良 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

中道良太25歳。涙もろくて純情で、でも根っから「いまどき」の男子でもある若き小学校教師が地方都市の名門公立小学校を舞台に縦横無尽の大活躍!!


内容(「BOOK」データベースより)

教師だって、男子なのだ。茶髪イマドキ熱血系、リョウタ先生の奮闘記。泣けるほどリアルで、痺れるほどみずみずしい教育&青春小説。

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24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 敬遠してましたが…温かい学校小説です, 2008/1/13
石田氏の作品は何となく「自分に合わない」気がしていて敬遠していたのですが…これは新聞連載当時から楽しく読んでいましたので、1章分加筆して出版!ということで喜んで買いました。

「いい学校」といわれており、先生にはやや「重たい」公立小の若手教師・良太先生は、熱血とはいかないまでもフツーに教育に熱い思いを持っているフツーの先生。この本では良太先生の学級内や職員室内で1年の間に起こる問題がいくつか採りあげられるのですが、これが今の時代の問題として絶妙です。教室から脱走してしまう子、先生間のパワハラ、自宅に放火?疑惑の兄弟…上っ面だけの作りこみではなく、細部がきちんと丁寧に描かれていて、それでいて結末はさらりと締める。その鮮やかさに「敬遠していてごめんなさい!」と脱帽です。

良太先生のクラスで持ち上がった問題をさりげなく解決に導いてくれるのがやや年上のクールガイ、染谷先生(石田氏によれば、ビジュアルは及川光博さんのイメージらしい)です。この2人のコンビの活躍で、良太先生のクラスあるいは学校の抱える悩みが解き明かされていきます。「どたばたしがちな主人公+度量の広い、頭脳明晰な相方」というのはよくある組み合わせですが、この作品では特に素敵な光を放っています。

この作品は石田氏から漱石の「坊っちゃん」へのオマージュでもあるとのことですが、ストーリーテリングや描写力がはるかにスマートで温かい読後感を呼ぶのでこの評価とします。
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 あたたかい涙があふれます, 2008/1/21
読みながら、何度も泣きました。
胸の中に押さえ込んでいた気持ちを、厳しい親の前で勇気を出して震えながらも話すことができた本多くん、クールで優秀な染谷先生の生い立ち、
それに上司である学年主任から陰湿ないじめにあい、心身を病んでしまった立野先生が、あるきっかけで又、教師として復帰するところは、涙なしには読めません。

毎日何をしでかすかわからない子供と一緒に、悩み考えながら成長していく良太先生の姿が、とてもまぶしくすがすがしいです。
そんな大好きな良太先生のためにと、クラスの子供たちも学年一のクラスになろうと頑張るのですが、それがまた思いもよらぬ問題を引き起こします。
でも、あっと驚く結末が・・・!
いっぱい泣いたあとに、どんなことがあっても大丈夫!と勇気がわいてくる一冊です。

余談ですが・・・
良太先生が憧れの年上教師と本屋デートする場面で出てくる、中年女性と17歳年下の青年の恋愛小説というのは、石田さんご自身の作品『眠れぬ真珠』のことかな?
とニヤリとしてしまいました。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 健やかな青空みたいな小説。読んでいて気持ちいい。, 2008/2/24
By ハンカチ王女 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
石田衣良初の新聞連載小説。教師生活4年目の中道良太は、茶髪にネックレス、と、
外見はいまどきの青年風でありながら、涙もろくて熱血でまっすぐで、
自分を丸ごと出して人にぶつかっていくことを恐れない古風な25歳の男性。
そんな「いいヤツ」の良太が、ひとりの教師として、そしてひとりの人間として、
児童や、児童の家族、そして学校内の人たちにも真正面から向き合う姿は、
愚直なほど清々しくて、潔い。

そんな良太がある公立小学校の5年生の担任として頑張る話だが、
周囲の同僚教師も個性的だし、生徒も「優等生はいい子で
落ちこぼれは実はさみしがりやで」みたいなワンパターンに
当てはまらない、それぞれの個性を持っている手ごわい子供たち。
誰に対しても無防備に自分をさらしてぶつかっていく良太の
やりかたは、自分も傷つくリスクを恐れないという意味で、
とても勇敢だ。その直球ぶりにあこがれるエリート先生や
気弱で登校拒否をしてしまった先生など、先生たちもそれぞれ
ひとりの人間としてビビッドに描かれている。あとがきで石田さん自身が
「新聞小説の依頼を受けて、僕がかねてから漱石の作品の中で
一番抜け感がいい!と思った「坊ちゃん」みたいなものを
書きたいと思った」みたいに書いていたんだけど、その試みは
なかなか愉快で気持ちのよい小説として成功したと思う。

本当に器用で色々なタイプの作品を描き分ける石田さんですが、
個人的には、彼は凄くまっとうで健やかな精神の人だなーという
印象なので(テレビでのコメンテーターとしてのコメントを聞いても
エッセイなどを読んでも)、こういう爽やか系小説がイヤミなく
ハマってるなーと思いました。実際の学校はもっと荒れていたり、
問題も根深いのかもしれないけど…でも、この小説を読んだあとは、
元気が出て、自分も何か頑張ろう、と思えます。
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