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私という運命について (単行本)

白石 一文 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

人間の運命とはいかなるものなのか……。気鋭作家による傑作書下し長編。
大手メーカーに勤務する冬木亜紀(29歳)が、かつて恋人からのプロポーズを断った際に、相手の母親から貰った一通の手紙……。女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして運命とは……。傑作書き下ろし長編。


内容(「BOOK」データベースより)

恋愛、仕事、結婚、出産、家族、死…。大手企業に勤務するキャリア女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、「運命」の不可思議とその根源的意味を鮮やかに描いた書き下ろし900枚、待望の刊行。

登録情報

  • 単行本: 446ページ
  • 出版社: 角川書店 (2005/4/26)
  • ISBN-10: 4048736078
  • ISBN-13: 978-4048736077
  • 発売日: 2005/4/26
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (31件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 293,788位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 運命とは?人生の意味とは?, 2005/5/7
By カスタマー
多くの人はある程度の年齢になると、自分の努力ではいかんともしがたいものの存在にぶつかります。自分の限界を感じ、世界におそれを抱くということを知ります。そこに「運命」とか「縁」とかあるいは「神のおみちびき」とか、理論では説明できないものを感じてしまいます。言い換えれば、そうでもしないと、「なぜ自分が今こうあるのか」とか「なぜあの時ああしなかったのか」とか「この先どう生きていけばいいのか」なんて、考えても考えても明快な答えがでるものではないのです。
と、ある程度の年齢になったわたしは最近思っているのですが、そんな今の私が読んで、共感できた内容です。主人公は人生の意味を知り、運命を受け入れて(たぐり寄せ、からめとって)生きていきます。相当な勇気が必要なことなのですが、この主人公のように結果が実らなくとも、それもまた「運命」として生きていくのが人生の意味を知ることなのでしょう。きっと。
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5つ星のうち 3.0 「運命」とは??, 2005/5/30
主人公を巡る時代背景の詳細な描写など楽しんで読むことができました。でも主人公にはあまり共感できませんでした。一番違和感があったのは、結局主人公にとって仕事とはなんだったのだろう?という点です。好きな人のところに仕事を辞めて押しかける、というのは非常にドラマチックではありますが、現実的には30過ぎてそういう行動をとる人って少ないのでは。好きな人と結婚するために仕事は潔く辞めて、相手の健康に良い食事を作って、跡継ぎを生んで、姑と同居して、それが女の運命であり女の幸せなんだ、と言われているようでどうも釈然としません。これが著者にとって理想の女性像なのかなと思いました。
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5つ星のうち 2.0 根拠なく気にいられることが「運命」として描かれ続け鼻持ちならない, 2005/6/27
 展開は巧みだが、それだけで保っているような気がする。主人公の造型は、はりごてのようで全く共感できない。まだ渡辺淳一の描く女性のほうが魅力的だ。この主人公は本当にうちこめる仕事には出会う、あるいは切り開く「運命」がなかった。それは恥ずべきことではない。しかしそれを認識することができないのは、この場合の小説の主人公として致命的だ。かわりに自分が正しいという思い込みのみがあり、そんな彼女を中心に登場人物が述べる議論には血が通っていない。美人で能力、生まれ、品行も平均を遙かに超えているが、作中で批判的にとらえらることはない。認識者としての知力を設定されていないからだ。だから本当の意味での葛藤もない。そんな人が辿っていく航路を小説にする必要があるのか疑問だ。
 いかに自分が根拠なく気に入られ選ばれた人間かが語られ続けうんざりしてくる。ここでいわれているの運命というのはそういうことだ。もちろん動かしがたい運命と思われる経験をすることは実際にも多いようだが、こうまで符合が繰り返されすぎると、たとえフィクションでも安っぽく嘘っぽく薄っぺらで手前勝手になる。
 出身校や社名が実名でばんばん出てくるのもどれほど自分が選ばれた人間かを示したい作者の記号である。
 そして結局「つべこべいわずに女は子ども生んでりゃいいんだよ」(酒井順子『少子』)ぐらいの女性観しか、持っていないよ、これは。女性の好むヒロインというのは、むしろ結婚拒否をし運命切り開いていく意志的女性ではないかと思う。鴎外の『文づかい』のイイダのような。もしくは、『豊饒の海』の本多繁邦のような自分には運命がないと認識を持っている人物を配することぐらいをしないと「運命」を作品で扱うのは胡散臭く三文小説に堕してしまうのだろう。
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