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疾走 (単行本)

重松 清 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

犯罪へとひた走る14歳の孤独な魂を描いて読む者を圧倒する現代の黙示録。

一家離散、いじめ、暴力、セックス、バブル崩壊の爪痕、殺人……。14歳の孤独な魂にとって、この世に安息の地はあるのか……。直木賞作家が圧倒的な筆致で描く現代の黙示録。

剥き出し費の「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の奇跡。比類なき感動の結末が待ち受ける現代の黙示録。重松清畢生1100枚!
「どうして、にんげんは死ぬの?」舌足げなおまえの声が言う「にんげん」は、漢字の仏間」とも片仮名の「ニンゲン」とも違って、とてもやわらかだった。そのくせ「死ぬ」は輪郭がくっきりとしていて、おとなが言う「死ぬ」のような照れやごまかしなどいっさいなく、まっすぐに、耳なのか胸なのか、とにかくまっすぐに、奥深くまで届く。 想像を絶する孤独のなか、ただ、他人とつながりたい…      それだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた「人の少年。現代日本に出現した奇跡の衝撃作、ついに刊行!



内容(「BOOK」データベースより)

剥き出しの「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の軌跡―。比類なき感動の結末が待ち受ける、現代の黙示録。重松清、畢生の1100枚。

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26 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 誰も救えなかったのか、救ったのか, 2005/7/15
「なんで、誰一人、シュウジ(主人公)を救ってやれなかったんだよ!」という怒りとむなしさの感情の後に、「じゃあ自分なら救えたのか??」という自問自答が必ずやってくる小説である。筆者が「おまえ」と書くのは、主人公シュウジのことだけではない。読者自身のことだ。
「おまえは思う」「おまえは感じる」
「おまえ」と語りかける言葉には、「常に自問自答することを忘れるな」「物事のうわべだけを真実と思うな」という筆者の警告と、「いつも誰かが見てくれている、語りかけてくれている、つながっている。誰かが待っているんだぞ」という筆者の呼びかけがこめられていると思う。
板橋の両親殺害事件の容疑者の少年は、事件後草津の温泉に一人きりで宿泊した。少年の素性に気づいた宿の主人は、通報するのに2時間悩んだと言う。でも、宿帳に彼が書いた本当の住所を見て、「本当は、誰かに早く見つけて欲しいんじゃないか」と考えたとTVで言っていた。彼が自殺を考えないよう、隣の部屋で一晩待機したことも明かしていた。
どんなに不幸な人間にも、思ってくれる人がいる、つながってくれる人がいる……その可能性を信じたい。にんげんだから。
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41 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 謎の視点, 2005/3/8
By tkselement (山口県) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 田舎町に住む、少年の物語。と内容も特に凄いことになるわけでもなく、淡々と移り変わる世の中と少年が描きこまれています。文章自体は重松さんの筆力で安定レベルの読みやすさ面白さなので、わりとさくさく読めます。
 ただ私が非常に面白く感じたのが「おまえ」 文章の要所要所ではいるこの「おまえは」と言う言葉に一瞬、???になるのです。いったい誰の語りべなのか、なんとも奇妙なむずがゆい感覚が脳裏に走ります。なんか自分のことを語られているような妙な感覚で主人公に感情移入してしまい、凄く物語りに没頭できました私は。好みの分かれるところでしょうが、なんか不可思議な文体を味わえます。重松作品としてはきわめて異例なつくりです。一度読んで判断してもらいたいところですね、この感触は。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 絶望を走り抜け希望で終わる, 2005/8/29
ほつれはじめて止まらなくなった人、家族、村。
人間の愚かで哀れで醜い様子をたっぷり描き、
少年にのしかかる運命は絶望に溢れているのに、
最後は「生」の希望に着地しているところはさすがだと思う。

少年と一緒に絶望を見たはずなのに、その最後の希望を信じられるのは、
暗闇の中にいて初めて分かる本当の光のように、
その揺るぎない確かさを認識するからだろう。

鈴木成一デザイン室の装丁も相変わらずすばらしい。
書店で表紙を目にした時も鳥肌が立ったが、
読了後にもう一度表紙を見て、改めてまた鳥肌が立つ。
この長い物語を見事に表した装丁だと思う。

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投稿日: 2006/10/19 投稿者: フギンとムニン

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夏休みに読んでやろうとまとめ買いした中の一作品。
表紙の感じとは裏腹に結構ゆるやかにスタートしていく内容に途中で見事に裏切られる。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/31 投稿者: Tisiphone

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