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たべものと健康についての諸説、情報が入り乱れている点では、アメリカも日本と変わらない。もはや、何を食べればいいかわからなくなった人々に、福音をもたらしたのが本書である。著者のワイル博士は代替医療やホリスティックヘルスの世界でアメリカの第一人者。現代医学と伝統医学(いわゆる民間療法も含む)を組み合わせた自然医学および予防医学の権威でもある。名著『ナチュラル・メディスン』では食事、運動、補助栄養食品、生薬などで人間に本来備わっている自発的治癒力や免疫力を活性化し、維持する方法を解説。この分野のバイブルと化している。本書はそのなかで最も関心が高い「たべもの・栄養・ダイエットと健康」を掘り下げている。
著者は情報の混乱を整理し、たべものに関する諸説を最新の医学、栄養学から検証する。さらに食事の快楽や文化的な側面、精神的な要素にも目をくばりつつ、理想的な食事として、旧石器時代の食事、生食、伝統的な日本食、菜食主義、地中海型の食事などを比較検討している。一般書としてはかなり難解な部分もあるが、ワイル博士の文章には常に地に足をつけた生活者の視点が感じられる。そのバランス感覚が専門的な記述にも関わらず、広く読者をひきつけるのだろう。食品ラベルの読み方、料理の楽しみ方、レシピ集、症状別のたべもの処方箋、関連情報の入手先や関連団体の連絡先、通信販売も掲載され、実用書として文句のない構成になっている。日本版には特別に幕内英夫氏による日本人向けレシピが収録されている。(栗原紀子)
内容(「BOOK」データベースより)
つい最近まで、日本は食の理想郷だった。世界でいちばん健康と長寿にめぐまれていた。しかしいま、食生活の変化によって、若い人たちのあいだに肥満が増え、また、がん・糖尿病・心臓病などの成人病も若年化している。それに伴い、食への関心も高まっているが、その情報は入り乱れている。情報を整理し、食生活に明快な指針を提供するのが本書の役割である。からだに最適な食事であると同時に食から期待しうる愉しみのすべてが得られるような食事があるのだ。医学的・身体的欲求と食の快楽を満たす、究極の食事論、満を持して刊行。
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