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最後の記憶 (カドカワ・エンタテインメント)
 
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最後の記憶 (カドカワ・エンタテインメント) (新書)

綾辻 行人 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

目覚めている間も眠りの中の夢でも、思い出せるのはただ一つの記憶だけ??
若年性の痴呆症を患い、ほとんど全ての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したという「すさまじい恐怖」の記憶だけだった。死に瀕した母を今なお苦しめる「最後の記憶」の正体とは?


内容(「BOOK」データベースより)

脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したという「凄まじい恐怖」の記憶だけだった。バッタの飛ぶ音、突然の白い閃光、血飛沫と悲鳴、惨殺された大勢の子供たち…。死に瀕した母を今なお苦しめる「最後の記憶」の正体とは何なのか?ホラーの恐怖と本格ミステリの驚き―両者の奇蹟的な融合を果たした、名手・綾辻行人の長編小説。

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5つ星のうち 5.0 ノワール・ファンタジー, 2007/2/3
「あとがき」にあるように、この小説は綾辻作品のなかでは「冒険」として書かれたもののようだ。たしかに、いままでの作品とはひと味ちがう。本格ミステリではないし、殺人鬼シリーズのような(叙述ミステリ的な部分を含んだ)いわゆるホラーとも違う。彼自身はこの小説を「本格ホラー小説」と呼んでいるが、果たしてこれは「ホラー」だろうか。それほど怖くないじゃないか。どっちかというと、つげ義春の「ねじ式」の雰囲気や、「終わらない今日」という設定は夢野久作の「ドグラ・マグラ」や、押尾守監督脚本「うる星やつら ビューティフルドリーマー」のそれに重なるのではないかと思う。これはおそらく「大量殺人」が描かれた「ファンタジー」で、「永遠の今日」の世界についてはあくまでも森吾という主人公が「解析」できた部分しか明示されていない。(それも当たっているかどうかはわからない)筆者の「あとがき」にもあるように「明示されている部分と、明示されていない部分」が混在しており、そこに企みがあるのは明らかだ。だとすれば、キツネの面をかぶった人物が主人公に語った「君がそのように思うから、そのように見えるのさ」ということば通り、「確実な内容、答え」なるものはそこにはないと思うべきだろう。そのことは、もうひとつ別の角度からもいえる。それは内容ではなく、この本そのものの構成からだ。巻末に「痴呆症」(「認知症」)についての「参考文献」があがっているのだが、そのなかに架空のものが一冊だけある。おそらくこれも作者の「企み」=明示と非明示の混在をあらわしているのだろう。綾辻のこの「企み」には星5つをあげたいと思う。
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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 繊細なホラー小説, 2006/2/20
繊細な筆致で、じわじわと主人公の心をむしばむ恐怖が描かれているホラー小説。もっと大ざっぱで力強い物語が好きな人はだめかもしれないけど、じっくりとこの雰囲気に浸ることのできる人はハマると思います。わたしはハマりました。とっても深く。
「恐怖の風景」しか残っていない「最後の記憶」という設定が、まず怖いです。「白髪痴呆」という架空の病気の設定も、怖いです。それを恐れる主人公の心理も、怖いし、なんか悲しい。
母が子供の頃に経験した「恐怖」とは何なのか?を探る旅に出た主人公を待ち受けていたものは……?
終盤の展開には、驚くよりも、まいりました。じっくりと深読みすればするほど、ラストシーンの意味には心が震えます。
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13 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 駄作, 2006/4/29
シリーズの中でも、綾辻作品の中でも駄作に近い出来。
記憶シリーズで常に漂っていた独特な空気は完全に消えてしまっており、ホラーだかなんだか解らないどっちつかずの展開にとまどうばかり。
中盤から終盤にかけての展開・描写はますます劣化していく。
はっきり言えば今回のような作風は、まったくこの作者には合致しない。
緻密さとリアルさが常に備わっているからこそ、ホラーとしての恐怖感や衝撃も増すのであって、その肝心な部分をぼやかしたままに話が収束していくことに落胆した。
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投稿日: 2006/11/12 投稿者: ナナシ

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