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機動戦士ガンダムUC (10)  虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)
 
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機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12) (コミック)

福井 晴敏 (著)
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商品の説明

内容紹介

ベストセラー作家・福井晴敏が描く、壮大な新ガンダム神話がついに終焉を迎える。『ラプラスの箱』の謎を解き明かす最終座標<インダストリアル7>のコロニービルダーを舞台に、壮絶なる最終決戦が始まる。


著者について

.

登録情報

  • コミック: 256ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/8/26)
  • ISBN-10: 4047152870
  • ISBN-13: 978-4047152878
  • 発売日: 2009/8/26
  • 商品の寸法: 18 x 12.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 富野文学への福井氏の"返答", 2009/8/27
 この最終巻に掲載されている最終回を読んだ後、何年ぶりか記憶がない位久しぶりに、富野由悠季氏の小説「伝説巨神イデオン」全3冊を本棚の奥から引っ張り出してきて読み、劇場版発動篇のDVDを観てみた。

 このガンダムUCという作品はガンダムマーケットの中で存在する為に、全く言及されず、余り知られてもいないが、作家としての福井晴敏氏に最大の影響を与えたのは、ガンダムよりもむしろイデオンである。
 福井氏本人も、NHK-BS番組に出演した際「イデオンと出会ったことによって、全ての価値基準の中心軸がイデオンとなってしまい、その後の人生で様々な作品と出会う度に、“この作品はイデオンと比較してどうなのか?”と自問するようになった」と告白している。

 ガンダムUCの最終回は、はっきりとイデオン、それも原作小説のラストシーンを意識した返答、回答として構成されている。

 ”ガンダム”という最早救いようがない程にマーケットに染まりきった枠に拘らず、純粋に”人の業を描ききることを主題とした富野文学”という視点で捉えたとき、ファーストガンダムで提起されたテーゼに応えた正当な続編はむしろイデオンである。(オーラバトラー戦記やVガンダム辺りも、それらに含まれるだろう)

 福井氏は本作で、”可能性という名の神”という表現を使った。

 この言葉によって、「イデオン発動篇」で完膚なきまでに冨野氏が否定した、”生身の肉体に囚われた人の業の愚かしさ”に救済と可能性を残そうとしたと言える。
 この辺りは予想通り・・・というか他に書きようがない。"イデオン"で一度示された結論に立ち向かうには、表現がどうあれ”愚かしい生身の肉体の業の輪廻にこそ、健やかな人のありようがあるのではないか”と開き直るしかないからだ。

「・・・なにがショックといって、『ガンダム』の最終回で「僕にはまだ帰れるところがあるんだ」と主人公にいわしめた同じ富野監督が、今度は見知らぬ惑星に転生していくしか和解するすべのなかった人々を描いたということ。もしここで、その新しい星こそが現在の地球であったのかもしれないと考えたとき、そこに描かれた絶望と諦念は限りなく深い・・・」(大田出版「イデオンという伝説」より抜粋)

 予想通りの結論ではあったが、いつもの福井節で”愚かしくもいとおしい、普通の人々の悪あがき”を、いつも通りに書き切ってくれた福井氏の力量に敬意を表したい。

 
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18 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 久しぶりに作られた「ガンダム」, 2009/9/7
初代ガンダム〜逆襲のシャアを作った頃の富野監督は宗教的とも言える独自の思想を持っており
その思想を元にガンダムと言う作品は作られました。
だが残念ながら「ガンダム」はあくまで「リアル」を売りにする様になり客もまた「リアル」のみを求める様になってしまった。
「リアルな作品」とは言わば万人に受け入れられ易い想定範囲内の作品とも言える。
それらは重要な要素ではあってもあくまで部品であり全てではない。
結果として「ガンダム」は新しい作品が作られる度に富野監督が最初に抱いていた独自の思想は薄れていく事となり、
ついには富野監督自身も過去の自分の考えを否定してしまった。
異なる思想の元に作られた作品はあくまで別作品であり
ドキュメント以外の独自の発想いわば芸術性を欠いた作品など、もはや作品ではなく単なるファンサービス又は商売である。
私はもう「ガンダム」と呼べる新しい「作品」を目にする事は一生無いと諦めていました。
だが福井氏は過去の作品によって出来上がった外枠や「リアル」に囚われることなく、
当時の富野監督の思想を元に「ガンダムUC」と言う作品を作ってくれた。
「完璧か?」と聞かれればそうとは言えないが、そもそも他人の作ったものに「完璧」を求める事自体ナンセンスであり
過去のガンダムも決して完璧という訳ではない。
内容も充分楽しめたし、作ってくれた福井氏には心から感謝します。
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11 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 世界は変わらないけれど…, 2009/9/8
By nabe94 "鍋" (神奈川県逗子市) - レビューをすべて見る
ラプラスの箱。その秘密は、“な〜んだ”と思えるものでもあり、でも使いようによってはこの“ガンダム”という世界を崩壊させる力を持つというのを、本を読み進みながら一緒になって、なるほどと想い、考えてしまった(苦笑)。

個人的には、サイコフレーム絡みで、“逆シャア”と比べて奇跡を起こす力を引き出す“人々の注目(ちから)”が足りないように思えました。“アクシズショック”を引き起こしたのは、“あの二人”の力だけではなく、一時的であれ、“世界の人々の想い”が重なったからと理解していますが、今回のコトにはそれほどの大きな人のつながりは残念ながら感じられず、ちょっと“奇跡”を起こすには…と思ってしまいました。
きっと、この後のお姫様とガランジェール隊は、騒動の前と変わること無く…とならざるを得ないと思いますが、それも本作の示した“世界のありよう”であろうし、願わくばバナージは地球の引力(肉体という限界、といったほうがいいかな?)に引かれずに、お姫様と幸せになってほしいと思います。彼なら、大丈夫かな?(笑)

ニュータイプを真正面から捉え、モビルスーツ否定、ひいては肉体否定まで到達し、描いてくれた本作品は、1stに心を奪われた私としては非常に嬉しい物語でした。最後はこれで良かったと僕は思いますし、真正面から取り組んでくれた福井さんに感謝です。
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