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彩雲国物語  黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫)
 
 

彩雲国物語 黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫) (文庫)

雪乃 紗衣 (著)
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内容紹介

静蘭と燕青。秀麗を支え続ける二人に秘められた、悲しい過去と運命の出会いとは…。(「鈴蘭の咲く頃に」、「空の青、風の呼ぶ声」)大反響を呼んだ中編の他に、書き下ろし番外編を収録した、豪華外伝集第4弾!


内容(「BOOK」データベースより)

劉輝の父、覇王・〓(せん)華の時代。愛憎渦巻く朝廷で、必死に生き抜く第二公子・清苑を搦め捕った陰謀とは!?(「鈴蘭の咲く頃に」)秀麗を支える天下無敵の二人組、燕青と静蘭。交わるはずのなかった彼らの運命が交錯した夏を描く鮮烈な中編(「空の青、風の呼ぶ声」)ほか、秀麗の父・邵可と母・薔君の宿命の出会いと命がけの求婚を描く、著者渾身の書き下ろしを収録!!すべての物語が現在につながる、究極&珠玉の外伝集。

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32 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 これから上がる花火の前に, 2009/4/29
 彩雲国シリーズの外伝ですが、このシリーズの中では一番暗い一冊です。
 先代の王様が、不器用で愛情表現の苦手なことは判っていましたが、織田信長様みたいに、片っ端から古いものを破壊して回った人という印象です。

 この本は、まもなく最終章に入る本編の補填用に書かれたようですね。いろいろな設定が明らかにされていきますが、全体的に先王が必死になって壊しまくった”中世”的彩雲国の闇が語られています。
 
 懐かしい人たちにも再会できますが、茶鴛洵が奥様にてんで弱かった。
  南老師が桁外れの野獣じいさんだった。燕青もひどい人に出会ったものだ。
 子供の頃の藍将軍は可愛く、純真だった。なのに反対に第二公子はホントに、可愛くない!
 儚い、蜻蛉のようなお母さんの末路に涙はしますが、「闇の朝廷」に育った才気も色気もある少年は、陰険(闇夜も蹴散らすほど)で、大人びているから、始末に困る。
 
 文章については他の人の評価もありますが、台詞の「ため口」が暴走しまくって品を下げています。軽い気持ちを表すにしても、悪ノリ重視はちょっといただけませんね。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 何度か読んで(6/1編集), 2009/5/9
・鈴蘭の咲く頃に
先代の王を愛した母子が、妻として子としての愛を手に入れられないかわりに、
実力をもって王から認められようとした、その経過と結果。
第一、第二公子の歪みに脱帽。
ただ歪みを本人たちに追究するには、本人たちが子供過ぎて微妙。
また母が、愛に振り回されたというより、死に際に自分の証を残したかっただけに見えた。
本人が愛を語ってるだけに違和感。

弟を愛して、そのうえで愛された息子に、「自分よりマシ」が酷い。
全てを悟り、死を受け入れている母が腹立たしくも悲しく憐れで、
自分に鈍く、背伸びし過ぎた子供である息子が痛ましい。
両親の愛情の譲歩の形が重い。
王が元凶(結果的に)のわりに、良い人のように書かれている。
子劉輝が愛らしく不憫で、子藍将軍は年齢相応の子。白虹につながる描写あり。
それにしても、朝廷には母と子と傍観者しかいないのかと首をひねる。

・空の青、風の呼ぶ声
少年燕青の過去。
燕青が少年誌の主人公のように、何かを超越している。
それだけに、それでもどうにもできなかった現実がやりきれない。
本来当然のようにあったものが、無くなったこと、
その断片を残すために払われる対価の大きさが痛い。
家族が誇り高く、愛に溢れているだけに仕打ちの酷さにため息が。
燕青の生きた環境と家族の人となりがわかるだけに、重く激しい話。
でもやはり、生きててよかった。

長文により2つのみ。
書き下ろしは、スケールの大きさのわりに一番すっきりで、前向き。
ただ全体的に不自然にカタカナが多く読みにくかった。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 生と死の狭間、そして葛藤, 2009/4/30
―生きるための理由―
そんなサブタイを付けたいくらいに今作は、常に生と死が纏わりつきます。
静蘭・燕青、黒狼と薔薇姫の過去を綴った短編集で、作家さん本人があとがきで書いてしまわれる程に重いです(ぶ厚いという意味でも)。

一編目は静蘭の公子時代、どんな経緯、誰の思惑が絡んで流罪になったのか? その真相のお話。楸瑛との初見、父親と劉輝とのぎこちないやりとりに、顔はほんの少し緩みます。

二編目は、燕青は何故、人を殺める為の剣に長けてしまったのか? その答えとなる話です。小旋風(静蘭)との出会いも描かれており、私的にはこの話で、後に燕青が分かってしまった静蘭の“一番大事な人”が分かった様な気がしました。

三編目は、幾度となく綴られてきた邵可サマと薔薇姫と徒名された紅仙のお話。今作では、より深く仙女である薔薇姫にスポットが当てられていて、彼女が捕らわれる事となった理由も判かります。

どの短編も朗らかな部分少なすぎて……★4つ。
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