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トンコ (角川ホラー文庫)
 
 

トンコ (角川ホラー文庫) (文庫)

雀野 日名子 (著)
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内容紹介

トラックが横転し、一頭の豚、トンコが脱走した。そこかしこに漂う兄弟たちの気配に誘われさまよい歩くが、たどりつくのはなぜかドッグフードの袋など。そしてトンコがやっと出会えた兄弟の姿とは……。


内容(「BOOK」データベースより)

高速道路で運搬トラックが横転し、一匹の豚、トンコが脱走した。先に運び出された兄弟たちの匂いに導かれてさまようが、なぜか会うことはできない。彼らとの楽しい思い出を胸に、トンコはさまよい続ける…。日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作をはじめ、親の愛情に飢えた少女の物語「ぞんび団地」、究極の兄妹愛を描いた「黙契」を収録。人間の心の底の闇と哀しみを描くホラーの新旗手誕生。

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14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 ホラー小説・・・・・・だよね?, 2009/3/9
ぶたが主人公というあまり類を見ない作品な上、ホラー小説であるということを聞き試しに読んでみました。(他の短編等は除く感想)
まず感想を言うと他のレビューを書いている人はこの作者を買いかぶりすぎなのでは?
まず一読した感想が・・・・・・・?でした。
確かに斬新だし新しい感じがして悪いとは言わないが設定が設定だけにホラーになりきれていない気がする。この作品自体が評価しづらくも有り様々な感じ方があると思いますが、ホラー小説だと思って読む人には少しガッカリ感を与えてしまうかも知れませんね。
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26 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 改めて驚かされる、限度なき才能, 2008/10/27
デビュー作の現代怪談集「あちん」では、
怖さとともにジワリと染みてくる哀しさに惹かれました。
2冊目となる「トンコ」は……ジワリどころじゃない。
食用豚トンコとともに過ごした「時間」が、
いつまでもいつまでも、心に染みついて離れないのです。

表題作「トンコ」は「ホラー小説」では括りきれない話。
では敢えて何がホラーかというと、人間なんですよね。
どんな人間かというと……私たち自身なのです。
(自分たちがどうしてホラーなのかは、ご自身で読んで下さい。
人間たちの吐くセリフに、ズキッと感じるものがあるはずです)
説教臭さもメルヘンさもない、ドライな豚物語。
それなのにとても優しい。トンコ、ありがとう。

「ぞんび団地」は前年のホラー大賞候補作だそうです。
メルヘンチックな平山夢明ワールド、というのは納得。
ぞんび犬ゴン、ぞんびタコ焼き屋、人情派コックリさんが、
良い味を出しています(笑)。
静かに狂った主人公の「幼女あっちゃん」が、愛しくて切ない。

「黙契」は打って変わったシリアスで重い雰囲気の短編。
ある日突然、遠方の妹の自殺を知らされる田舎巡査の兄。
自殺のメッセージを感じとって貰えずに自殺した妹(死体)と、
妹の自殺の理由が分からず混乱する兄が、交互に心中を語ります。
そんな妹に悪霊が近寄り、兄には菩薩のような女が近寄る……。
この兄妹は最後にどうなるのかと、ページを繰る手が止められませんでした。

「失われるもの・失われたもの」をテーマに、
ドライで優しい文章を紡ぎ続ける雀野さん。
決して派手な作風じゃないのに、静かで強いメッセージが滲んでくる。
豊富な切り口を用いて、
次は何を書いてくれるのだろうと楽しみであると同時に、
次はどんなメッセージを突きつけられるのだろうと怖くもあります。
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18 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 今年の短編集はホラー的でないところが魅力的なのか?, 2008/11/5
同じホラー大賞短編賞受賞作「生き屏風」を先に読んだのですが、こちら「トンコ」もホラーっぽくないお話でした。
豚が主人公という不思議な話ですが、こういうのが新しいホラーなのかも知れません。
2話目のゾンビ団地がちょっと安易過ぎる気がしたので★を減らしました。
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身近だからこそ、このお話は心に迫る悲しさがあるんだと思います。
トンコは深く考えさせられ、最後の兄妹の話には気がつけば涙が溢れていました。
投稿日: 7か月前 投稿者: miki

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