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村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)
 
 

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫) (文庫)

by 梨木 香歩 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

はるかな友たちよ、万のちいさき神々よ、人生の宝石なる時間よ−−
1899年、トルコに留学中の村田君は毎日議論したり、拾った鸚鵡に翻弄されたり神様の喧嘩に巻き込まれたり……それは、かけがえのない青春の日々だった。だが……梨木香歩が21世紀に問う、永遠の名作青春文学。


内容(「BOOK」データベースより)

時は1899年。トルコの首都スタンブールに留学中の村田君は、毎日下宿の仲間と議論したり、拾った鸚鵡に翻弄されたり、神様同士の喧嘩に巻き込まれたり…それは、かけがえのない時間だった。だがある日、村田君に突然の帰還命令が。そして緊迫する政情と続いて起きた第一次世界大戦に友たちの運命は引き裂かれてゆく…爽やかな笑いと真摯な祈りに満ちた、永遠の名作青春文学。

Product Details

  • 文庫: 238 pages
  • Publisher: 角川書店 (2007/05)
  • ISBN-10: 4043853017
  • ISBN-13: 978-4043853014
  • Release Date: 2007/05
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.9 out of 5 stars  See all reviews (15 customer reviews)
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25 of 26 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars とても深く、衝撃の走る物語, 2007/8/6
私は、登場人物の名前がカタカナの人がたくさん出てくるのが苦手。
19世紀に生きた主人公が使う難しい言葉達。漢字で書かれた国名。
どれもこれも、私が物語に入り込めない要素ばかりで、かなり困惑。
正直、半分読んで面白くなかったらそこでやめようと思いながら読んでいたのです。最初の4〜5章くらいまでは。
でも、いつのまにやら全然気にならなくなりました。
オットーが、ディミトリスが、ムハンマドが、今ここで生きているかのように感じられたのです。
それぞれの思想が、ひたむきさが、共存しあえたひととき。
そしてそれを引き裂く戦争。
本当に大切な事は何?
いろんな事が私自身の胸の中で爆発するようなラストでした。
鸚鵡でなくとも「もう十分だ!」と叫びたくなる。
そしてこの物語が、私たちに託す物の存在もしっかりと感じ、本を閉じました。
「家守綺譚」を読んだ後に読むと、隠された繋がりもあって面白いかも。
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16 of 17 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 大事な一言, 2007/7/14
By 汲平 (東京都) - See all my reviews
100年前、考古学の勉強のためトルコに渡った留学生の物語。
彼が下宿するのがギリシア人、ドイツ人、が住むイギリス人の女性が経営する下宿屋で、ムスリムの奴隷がいて、と、まさに民族混淆で、そこでの民族や立場を超えての友情(奴隷のムハンマドさえその一人だ)のさまは、同じ作者の『春になったら苺を摘みに』を思わせる。
ここに登場する鸚鵡が、実はこの物語の主役。だからこの物語は、ムハンマドが鸚鵡を拾うところから始まり、鸚鵡が日本に着いて終わる。この鸚鵡は実に見事なタイミングで、絶妙な一言を放って物語を回して行く。それはユーモラスで、含蓄に富んで、とても楽しい。
しかし、皆それぞれが革命や戦争に身を投じ、バラバラになって行く。死屍累々たる戦場で「It's enough!」(もう、たくさんだ!)と叫び、遠く日本の地で村田に向かって「友よ」と呼びかけるこの鳥は、民族対立の中で一番重要な言葉を知っているのかも知れない。
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19 of 21 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 百年と少し前の土耳古の街のざわめきが聞こえる, 2007/10/10
By 東の風 (埼玉県) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
 1899年(明治32年)、専門の考古学研究のため、土耳古(トルコ)で生活した村田エフェンディ(註:エフェンディというのは、先生というくらいの意味)の滞在日記。語り手の私こと村田が、ディクソン夫人の下宿先で生活を共にした、国籍も色々の友人たちとの交友録を綴ったものです。
 それぞれの国の文化や風土が違うように、彼ら友人たち、独逸(ドイツ)人のオットー、希臘(ギリシア)人のディミトリス、土耳古人のムハンマドの思想や考え方も実に様々です。日本人である村田にしても、そう。十人十色。でも、国籍も様々な彼らが同じ住居で暮らし、同じ時を共有した思い出は、本当にかけがえのないもの。その、何にも増して代えがたく大切な思い出が、はるか異国からの呼び声のように村田の心に響いてくるラストは、感動的だったなあ。胸を揺さぶられました。
 英国人のディクソン夫人の家で飼われている鸚鵡(おうむ)が、いい味を出していました。時折、絶妙の言葉をしゃべるんですよね。あんまり絶妙なんで、あちこちでくすりとさせられました。
 綿貫征四郎が書き付けた『家守綺譚』と、話がつながるところもあります。本書か『家守綺譚』、どちらかお読みになった方は、もう一冊もぜひどうぞ。両方とも読んでいないという方は、できれば『家守綺譚』を読んだ後に本書に入ったほうが、読み心地が一層増すかなあと思います。
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5.0 out of 5 stars まさに青春
 明治の時代、トルコに滞在した若い学者、村田の物語。... 続きを読む
Published 2 months ago by cilantro

5.0 out of 5 stars 読後感がとてもいい
不思議な小説。彼女の小説は、現実と空想の境目がよく分からない。冷静に読めば、そんなことあり得ないって思うようなことも、全く不思議に感じさせない。... 続きを読む
Published 2 months ago by hamachobi

5.0 out of 5 stars 出会って良かった。
『家守綺譚』を読んだ後で、タイトルから、もしや…と思って、本書を手にしました。 とても面白かったです。... 続きを読む
Published 3 months ago by しおり

5.0 out of 5 stars 散った後の桜のように
「西の魔女が死んだ」を以前読んで、もちろんとてもいい作品で大好きだったのだけれど、さして取材等は必要としない小説を書く人なのかと思っていた。... 続きを読む
Published 3 months ago by アヤ先生

5.0 out of 5 stars 土耳古の風に耳を澄ませ
遠い異国の話で、哀切なラストに心打たれたが
とても旅に出たくなってしまった
家守が好きな人ならば絶対に読んで損は無いと思う
Published 3 months ago by 枳殻

5.0 out of 5 stars 魂を揺さぶる物語―‘滞土録’という名の豊かな贈り物
... 続きを読む
Published 7 months ago by Largo

4.0 out of 5 stars 後半のせつない感じがいい
1899年、土耳古(トルコ)に留学中のエフェンディ(学者)・村田青年の滞在記録。... 続きを読む
Published 14 months ago by かずろう

5.0 out of 5 stars 見事な梨木香歩さんの世界
これは、1899年にはるか土耳古(トルコ)に文化研究のため招聘された村田青年が、かの地で過ごした替えが得のない青春を回顧録のように語る形になっている。エフェンデ... 続きを読む
Published 22 months ago by sumiko_misuke

5.0 out of 5 stars すばらしかった
本を読んでいる間、その世界にたっぷり身をゆだねていられる安心感がこの物語にはありました。... 続きを読む
Published on 2007/7/16 by かっしー

5.0 out of 5 stars 我が友よ
否応なく、時代も距離も隔たった、戦争の世紀の初頭、革命前夜のトルコに連れ去られる。これは、小説なのか。村田氏という実在した人の手記ではないのか、と錯覚する。... 続きを読む
Published on 2007/6/27 by 香桑

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