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チョコリエッタ (角川文庫) (文庫)

大島 真寿美 (著)
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商品の説明

内容紹介

幼稚園のときに事故で家族を亡くした知世子。孤独を抱え「チョコリエッタ」という虚構の名前にくるまり逃避していた彼女に、映画研究会の先輩・正岡は突然、カメラを向けて……。こわばった心がときほぐされる物語。


内容(「BOOK」データベースより)

進路調査に「犬になりたい」と書いて呼び出しをくらった知世子。彼女が幼稚園年長組の夏休み、家族旅行の道中で事故に遭い、母は帰らぬ人となった。「死にたい」「殺されたい」、からっぽの心に苛立ちだけがつのる高校2年生の夏、映画研究会OBである正岡の強引な誘いで、彼が構えるカメラの前に立つことに。レンズの向こう側へあふれるモノローグが、こわばった心を解き放つ。ゆるやかに快復する少女を描いた珠玉の青春小説。

登録情報

  • 文庫: 164ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2009/3/25)
  • ISBN-10: 4043808038
  • ISBN-13: 978-4043808038
  • 発売日: 2009/3/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 393,046位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 大人達は多くのものを置き去りにして, 2009/6/7
By aquatio "hirosi" (東京都港区) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
朝日新聞の日曜版、書評のヤング向けの欄を見ての購入。
自分は全然ヤングではないけど、この部分は貴重で、できるだけ若い人向け、あるいは、若い人たちに読まれているものを読もうと思っている。

さて、本書主人公は、女子高校生です。
どこにでもいる、多感な一人の少女の、一年にも満たない短い青春の一コマを取り上げたもの。
でも、人生がまだ15年くらいの人の一年と、もう50才を過ぎた者の一年とは重みが3倍以上も違うように、彼女のほんのちょっとの時間は、何気なく、でも、きっとその後の人生には大きな意味を持って、過ぎていったと思う。

あぁ、私たちも、15、6の時は、こんなにも(多分)狭い世の中から、多くの影響、プレッシャー、を受けていたのだろうなぁ。
何気ない日常がもちろん全てで、でも本人には何気なくもなくそれが全てで、毎日(きっと大人達からはなに考えてんの、と言われそうなことに)頭をいっぱいにして、過ごしていたんだなぁ。
そうした世間に強くなることが大人になることならば、私たちはなんと多くのことを置き去りにして、こうして大人になってしまったんだろう。

彼女は、針路調書に「犬になりたい」と書いてしまったんだが、読み進むうちに、やはりかなり厳しい普通の人とちょっと違う経験をしてしまった少女であることがわかります。しかし、それで彼女はある意味特殊ではなく、どこにでもいる一人の多感でか細く、そして人生をまじめに生きている多くの少女達の一人であることがわかります。
淡々と、モノクロの8ミリ映画のように進む作品でした。
モノクロなのに、はっきり輝きがわかるような、不思議な色彩の好著でした。
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