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パンク侍、斬られて候 (角川文庫)
 
 

パンク侍、斬られて候 (角川文庫) (文庫)

町田 康 (著)
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出版社/著者からの内容紹介

「腹ふり党」と称する、激しく腹を振って踊る新宗教が蔓延し、多くの藩が疲弊していた。浪人・掛十之進はそのいかがわしい弁舌と剣の実力を駆使し活躍するが・・・。


内容(「BOOK」データベースより)

江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。

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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「俺」はどこへ行ったのか?, 2006/11/6
時代劇とSFが合体、そこに町田康の小説でおなじみの自己愛過剰の人々が入り乱れて、
最高レベルにぶっ飛んだ作品となっています。
しりあがり寿のマンガ「真夜中の弥次さん喜多さん」と双璧の傑作超時代物と言えましょう。

様々なパロディが散りばめられていますが、音楽好きの私としては、
腹振り党の乱痴気騒ぎがライブハウスや野外フェスでの熱狂に重ねられているところに
爆笑(そして、少し冷や汗)しました。

ところで、今回は、これまでのような一人称(「俺」「自分」など)の私小説スタイルではなく、
三人称(登場人物の心の中も描く「神の視点」)の小説となっていることから、
語りうる世界が広がり、各人の心理描写が読みどころとなっています。

一方、一人称で書かれていたこれまでの場合では、
主人公の幻想と現実が渾然一体となっていたところがおもしろかったのですが、
今回の三人称の場合には、超常現象が個人の幻想ではなく現実として受け取られるため、
小説というよりは、荒唐無稽な物語としての度数(SF度数)が高まっています。
(その点は、村上春樹の「アフターダーク」と似ているかも?)

いつもの「俺」は、語り手としてはもとより、
主人公の「掛」を中心とした登場人物に乗り移っているともいえますが、
一人だけ「俺」度の低い(何を考えているのか分からない)登場人物が現れますので、
お楽しみに。

ともあれ、詩や私小説だけではなく、物語までを武器として手に入れた
町田康の今後(の破壊と創造)が期待されます。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 うそつき野郎を、滅ぼしたい, 2007/3/27
会話のなかで多くの登場人物がぐだぐだと理屈を捏ねます。作者は無駄なく無駄なことばかり書いていてたまにめちゃくちゃで、作者を信頼できないとこんな文学誰もついてこないと思うのだけれど、湧き上がる豊かな語彙と不意をつく説得力にひれ伏され、ここは少し町田康を信じてみようかという気になります。信じてついていった結果「あーはらはらしたもう一冊くらい手を出してみるか」ぐらいの気持ちにはなったけども一文学作品として仕舞いどころが見つからないので困ります。
文庫巻末の解説でたくさんの偉い作家や書評家が町田康を褒めちぎっている中で面白いのはみんな文章が町田康っぽくなってしまっているところ。伝染るんですね。ちょっと笑っちゃいます。
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ((椎名誠 + 筒井康隆 + 高橋源一郎 + 清水義範) / 4) + 毒, 2006/10/31
By k626 - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
数年前の話題作、文庫になったので読んで見ました。
まずこの小説ですが、始めから一本道のストーリー展開で読者をグイグイと引っ張って
いくタイプではなく、いくつかの場面をブロックごとに描写しておき、それぞれがまるで川
の支流のように、話の本筋と合流していきます。そして中盤以降は水量豊かに湛えたメ
インストーリーが怒涛のように推し進められていきます。そしてまさにその流れの終焉、
ゆるやかに河口に流れ出ようとした時・・・・。
上記のような構成なので、後半のストーリー展開が見えてきてからが俄然面白くなると
いう意見が多いのですが、私はこの作品、前半の十之進と主馬のやりとりや藩主・直仁
の正論の嵐!がもうとてつもなく面白かったです。(それは "爆笑"、"抱腹絶倒" という
類(たぐい)の面白さではなく、"まさに意を得たり!" という痛快感が強いです)
時代劇でありながら、現代の若者言葉を普通に台詞に使っているところは、若者言葉に
対するアンチテーゼというよりも、むしろ "うぜぇ" に代表されるこれらの表現に不快感を
覚える、自分の尺度が全ての正義だと思っている層への強烈な嫌味であるように思えて
ならないし、そこがまた痛快なところでもあります。
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5つ星のうち 5.0 とにかくすごい!
なんだこれ?
こんなの読んだことないよ
おもろーい
みたいな感想です。
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投稿日: 2006/11/4 投稿者: はらふり党

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