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疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
 
 

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫) (文庫)

by 内田 樹 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

疲れるのは健全である徴。病気になるのは生きている証。サクセスモデルへの幻想を棄てて、「1ランク下の自分」を目指しませんか?ささやかなことで「幸せ」になれるのは一つの能力です。まずは身体の内側から発信される信号を聴き取ること。真の利己主義を目指すこと。礼儀作法と型で身を守ること。家族の愛情至上主義をやめること―。今最も信頼できる哲学者が、日本人の身体文化の原点に立ち帰って提案する、最強の幸福論。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

内田 樹
1950年東京生まれ。神戸女学院大学文学部教授。東京大学文学部仏文科卒。都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。専門はフランス現代思想、武道論、映画論など。古武道とフランス現代思想に精通した独自の視点で注目を集める。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で2007年小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 文庫: 270 pages
  • Publisher: 角川書店 (2007/9/25)
  • ISBN-10: 4043707037
  • ISBN-13: 978-4043707034
  • Release Date: 2007/9/25
  • Product Dimensions: 5.7 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.1 out of 5 stars  See all reviews (15 customer reviews)
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53 of 76 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 有益な書、しかし親切なおじさんには注意が必要です, 2007/11/17
By パブロン中毒 - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
がんばるのはやめよう、と提唱するご本人が、大検から東大を出ているお人となると、説得力というものが…。ワンランク下を目指しても東大卒で超お嬢様大学の教授になってしまう人と同じように、もっと手を抜こう、と思わなければいけないのか?…などとは誰でも感じることだろう。
女性向けに書かれた啓蒙書の類の中でも、本書は目線が高く視野は広い。
「日本の若い女性むけ」に意識して書かれているが、著者は彼女たちが「疲れている」と思っている。「疲れている」を前提に、「なぜ疲れるのか」「疲れないで生きるためにはどうしたらいいのか」を、語る。…世の中の仕組みについて大変分り易い言葉で、「実はこうなっているんだよ」とタネ明かしをする。
アメリカの女性憎悪文化のこと、日本のおじさんたちの論理、どれも若い女性が社会を渡るに必要不可欠なものなのに学校も親も教えてくれない。これらは金言である。
しかし私はこの一見親切なおじさんについて、どこかうさんくさく思わざるを得ない。著者の姿勢というのは、完全に読者(日本の若い女性)に向き直って話しているのではなくて、「仕様が無いから、少しだけ仲間を裏切って、君たちに秘密を教えてあげよう。」と、椅子から半身を乗り出しているような、そういう感じだ。「これは内緒だけど、男の子はねえ、手を抜くということを訓練して身に着けているんだよ。だから君たちみたいに息切れしないのさ。」こういうのって、社会的上位の者から下位の者への「施し」感がぬぐえないと思うのだが。ご本人は「施してる」という自覚はあるんだろうか。
だって、この人は「男性」として社会の階段を登って行った人物だもの。そして、階段の上から、半身を乗り出して施しているんだもの。あくまでも「半身」で。
はっきり言わせてもらうと、「施される側」は素直に有難くなんて思えないし、思ってはならないのだ。当たり前。でも利用はさせてもらうかも…という微妙な心境になるこの本。
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20 of 29 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 疲れすぎる理由, 2007/12/10
By 唐沢 大 (東京都) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
世の中の書籍の大半は「わたしはこんなにすごい」「きみたちもこの本の書いてある通りにすれば、金持ちになれる/もてる/賢くなれる/美しくなれる/教養豊かな人間になれる」というスタイルで書かれている。別にそれはそれでよい。そういう本は、だいたいにおいて、本が書けるくらいの実際の金持ちかいけめんか賢者か美人が書いているからであり、そういう本の中にもとてもおもしろいものはたくさんある。しかし、問題なのは、われわれはあまりに簡単にそれらの「すごい人」の意見に感染してしまって、それを真似しようとしてしまうのである。そういうのって、疲れるよね。だって、だいたい無理なんだし。

内田樹先生のアプローチは、その逆である。「わたしの言うことはあまり真に受けてはいけないし、わたしの真似をしてもろくな人にならない」というようなスタンスが、だいたいどの本でも貫かれている。こういう書き方をする人はあまりいない。というか、あまりそういう人の本は世に出ない(夏目漱石などはその例外である)。

さて。本書のようなタイプの本を読むと、当惑する人もいるでしょう。だって、だいたいの人は何か得をしようと思って本を読むから。で、内田先生の本みたいなのを読むと、「もしかしたら、本なんて読んでも得しないかもしれない」、っていうことにはっと気付くかもしれない。しかし、多分教養の本質っていうのはそういうところにある。教養っていうのは、得をするために身につけるものでなく、損をしないために身に付けるものなのである。それは、例えば、武は本質的には人を傷つけるためではなく、人を傷つけないためにある、ということに似ている。

「○○力」みたいな本を読んでいる人にあまり教養を感じないのはそのためじゃないか。(『つっこみ力』はおもしろかったけどね、、、)。
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9 of 13 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 毒気が少ないほうです, 2008/3/11
癒し本ではなく、アメリカ流に傾きすぎている現代の風潮、処世術を批判するものです。
押しが強くなくて、自分を貫けない、と悩んでいる人なら本書はアタリかもしれません。

『私の身体は頭がいい』も読みましたが、そちらは私には思いのほかアクが強くて・・・
まだこっちのほうが読みやすい。読み手の性別で、かなり受け止め方が変わるかもしれないですが。

それにウチダ先生の気持ちというか、力を入れて書かれている箇所が多いから、こちらも賛成・反対はともかく、
素直に読める。
「〜の品格」みたいな出版物が流行する以前から、「さもしさ」「卑しさ」や「まず自己主張ありき」といった態度を
バンバンけなしているのは、ちょっと気持ちいいぐらいです。
(そもそも本当に「品」のある人は、人にうんちく垂れないで身を持って示すようにも思うけど)

ウチダ先生の(ブログを再編集した)エッセイ風の本は、あえて皮肉に斜めにという味つけが主流のようなので、
まず読んでみようかな、という方はこのへんから始めるのがいいと思います。
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Published on 2007/11/1 by サトマン

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