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わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)
 
 

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫) (文庫)

by アドルフ・ヒトラー (著), 平野 一郎 (翻訳), 将積 茂 (翻訳)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

独裁者が語る恐るべき政治哲学・技術は、現代政治の虚構を見抜く多くの有力な手掛りを示唆する。狂気の天才が、世界制覇の戦略と思想とを自ら語った世界史上稀有の政治的遺書である。

Product Details

  • 文庫: 506 pages
  • Publisher: 角川書店; 改版 edition (1973/10)
  • ISBN-10: 404322401X
  • ISBN-13: 978-4043224012
  • Release Date: 1973/10
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.3 out of 5 stars  See all reviews (14 customer reviews)
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54 of 63 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars いまだ克服されてなどいない, 2005/2/3
 上巻では、ヒトラーの生い立ちから第一次大戦に従軍した後政治活動に入り込んで成功していくあたりまでの経緯を綴る中に、歴史や政治、民族についてのヒトラーの考えが織り込まれていく。
 文学的な表現力、長文の構成力という点では、少々偏執的ではあっても並でない力量に端的な感銘を覚える。しかし、その確かな文章で築かれた本書には、冷静な理性の目と熱病に浮かされてうつろにすわった目とが並んでこちらを見据えているような、なんとも気色の悪い居心地の悪さがある。
 政治の仕組みとしての民主主義の危うさを指摘し、それを逆手に取る大衆宣伝に注目するあたりの認識には、冷徹で非凡な炯眼を認めるべきだろう。しかしながら、アーリア人こそが選ばれた優秀な民族であり、他の劣等な民族を踏みにじって栄えるべきであるとし、さらには西欧社会を土台から腐らせている元凶はユダヤ民族の陰湿な陰謀にあるなどと息巻くところを目の当たりにすると、まるでスーツを着込んだ紳士が電車の中で相手も無くいきなり大声で罵り始めるところを見ているようで、とても共感だの反感だのという気持ちの興る代物ではない。とは言っても、これを幾分か穏便な表現に焼きなおしさえしたなら、昨今威勢のよい発言で人気を博している政治家たちとまるっきり見分けが付かなくなってしまうのではないかという気もする。

 本書がヒトラー一人で構成、執筆したものであるかどうかはさておき、ここに説かれているところは今日に至るまで何一つ克服されていないと思い知るところから、改めて今後の社会のあり方を問い始めるべきだろう。気休めのレッテルを貼って本書を黙殺することは、社会を考える上でプラスにはならない。

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64 of 76 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 必読の書。, 2004/1/5
ヒトラーはけして無能な政治家ではなかった。
民衆を惹きつけるカリスマの片鱗がこの本の中に見える。
だがしかし、民衆への欺瞞も同時に隠れている。

特に宣伝に関するヒトラーの政治手腕は恐ろしいものが有る。
上巻の見所はそこだろう。
この書の冒頭にあるように批判的に読むことによりこの本の重要さは見えてくる。

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38 of 54 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 全てへの極限形態, 2005/5/25
自分の人生に最も影響を与えた本書。大衆心理を活写する。極論を吐き大衆心理をつかんだヒトラー。反議会制民主主義を唱え「大衆の意志は議場の神学論争ではなくコロシアムの大歓声にある」とし自ら演壇に立ち催眠術の如く大衆の心を掴むヒトラー。最も民主的と呼ばれたワイマール共和国で民主主義を極限まで推し進めたのがナチという形態。ケインズ政策を先取りしたフォルクスワーゲンやアウトバーンを作るという赤字財政政策、日本にも影響を及ぼす資本と経営の分離、厚生年金制度で疲弊したドイツを建て直し、ユダヤ人や政治犯の人体実験までついたナチ医学は世界に先駆けてタバコの害、添加物の害を発見、ユングは神話の英雄ヴォータンに彼を比しハイデガーも彼に心酔、後にナチに追われたアメリカ亡命者に先を越されるが原爆開発の基をつくるなど世界一の科学力を誇り、それでいて古代回帰思想から世界で始めての自然保護法、動物愛護法、ワンダーフォーゲルと結びついた自然教育、有機栽培を国策として進める。ドイツ緑の党の初期の有力者がネオナチだったのは有名だが。現代でも映画、広告宣伝の世界はじめ全てに大きな影響を及ぼす。敵を定めて虐殺する。そういう近代の極限とポスト近代の先駆けという両面を持つ。
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