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愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
 
 

愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫) (文庫)

by デニス レヘイン (著), Dennis Lehane (原著), 鎌田 三平 (翻訳)
4.6 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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Product Description

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   私立探偵パトリック&アンジーシリーズ第4弾。テーマは次々と起こり未解決なままに終わる子どもの行方不明事件。連れ去られた子どもたちは性的虐待を受けるか、快楽殺人のえじきとなり、連れ戻すことに成功したとしてもトラウマという生涯の傷を負う。けれど連れ去られる前の子どもたちの毎日がすでに地獄のようだったとしたら?

   寝室から突然消えたアマンダ・マックリーディの捜索を依頼してきたアマンダの叔母ビアトリスが明かすアマンダの暮らしは、とても幸せとはいえなかった。母親のヘリーンは麻薬とアルコール中毒で定職もない。娘の失踪にも本気で心配するどころか、テレビの取材に娘の無事を訴える自らの演技に夢中になっている始末。

   満ち足りた幼年期を送ったとはいえないパトリックは、この事件で傷つくのが怖い。しかし、これまで補佐役に徹していたアンジーがこの事件に異様な執着をみせることで2人の気分がすれ違ったまま依頼を受けることになる。

   警察との良好な協力関係によって捜査は進み、アマンダ奪回のための映画ばりのハデなアクションシーンまで物語は一気にのぼりつめる。しかし中盤で、まるでエンストをおこした車のように物語は停滞する。これは単純な幼児誘拐事件ではないらしい。麻薬取引と取引の途中で盗まれた20万ドル、組織の仲間割れなどが絡んで事件の真相がいっこうに見えてこない。見えたと思ったら裏があり、その裏にはさらに裏がある。

   複雑な展開が最後まで飽きさせない。これほどの長編を引っ張っておきながら、なんとも後味の悪いエンディングを用意するところなどは、レヘインの真骨頂といったところか。この答えでほんとうによかったのか。パトリックと共に迷い悩みながら、読者はひたすらに続編を待ち望むことになるだろう。(木村朗子)



出版社/著者からの内容紹介

大好評、探偵パトリック&アンジー・シリーズ最新作!

誘拐された四歳の少女。麻薬取引の売上を持ち逃げしていたアル中の母親。事件はパトリックとアンジーの予想を超えて暴走していく--。本格ハードボイルド第四弾!


Product Details

  • 文庫: 567 pages
  • Publisher: 角川書店 (2001/09)
  • ISBN-10: 4042791042
  • ISBN-13: 978-4042791041
  • Release Date: 2001/09
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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10 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 素晴らしい一冊, 2000/11/18
By A Customer
ボストン私立探偵パトリック・ケンジーとアンジェラ・ジェナーロもの第四弾。一九九七年秋、ひとりの少女が行方不明になった。少女の名はアマンダ。四歳。母親が夜ベッドに寝かせたが、翌朝いなくなっていたという。部屋が荒らされた形跡はなく、お気に入りの人形と洋服一式がなくなっていた。警察やマスコミは必死になって捜索するがその行方はようとして知れず、アマンダの身を案じた伯母夫婦がパトリックたちのもとに捜索依頼にやってきたのだ。子供が失踪した場合、七十二時間以内に戻らなければその子は死んだも同然で、たとえ生きていたとしてもひどい目に遇わされ、その心の傷は一生癒えない……。これまでの事件で嫌というほどそんな子供を見てきたパトリックは、一旦はこの事件を断る。だが、アマンダの母親が実は育児養育をほとんど放棄しているような女だとわかると、アンジーはアマンダを不憫に思い、ふたりは警察と協力しながらアマンダ捜しを開始した。幼児虐待、親権問題、法の限界――現代社会が抱える問題を鋭くえぐりだす力作。

このところ日本でも我が子を虐待死させた親のニュースを耳にしない日はないといっていい。その一方で医学が進歩したとはいえ、依然として子供に恵まれない夫婦もいる。輝かしい未来を手にしたであろう幼子が、実の親によってあっけなくその命を絶たれる。そんな現実に直面したとき、それならいっそのこと子供を切望している夫婦がその子を育ててやれればいいのに……。誰でも一度はそう思ったことがあるだろう。だが、そこに立ちふさがる司法の厚い壁。 レヘインは今回“幼児虐待”、その中でもとりわけ“ネグレクト”を取り上げている。虐待をプロットに織り込んだミステリは数あれど、このデリケートなテーマでこれだけストレートに鋭く問題提起した作品を私は知らない。最後にパトリックの取った解決策、アンジーの取りたかった解決策、そしてエピローグを読み、深く考えさせられた。 また、前作では一線を超えてしまったように思えたレヘインだが、本作では見事カム・バックしている。どこまでもリアルで、人物造形も素晴らしい。一ヶ所あまりにもむごいシーンが出てくるが、そこにしても不必要な言葉、表現は一切なし。”small”という単語ひとつでパトリックの犯人への怒り、神への怒りを現す作者の技量は見事だ。無駄な章はひとつもなく、無駄なパラグラフも、無駄なセンテンスも、無駄な単語もない。本作はどこを切ってもレヘインらしい、まるで“金太郎飴”のような作品である。

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5 of 5 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars , 2001/10/1
実は前作(『穢れしものに祝福を』)を読んだときは肩スカシだったので、不安を覚えつつ本作を読んだのですが...すごかった、です。人間の暴力性と犯罪的なまでに深い親子の愛。圧倒的なまでの人間の残虐性に直面したときの闇の暗さ。

破局へと向かっていくのが感じられながらも、物語は意外な展開へ突き進んでいきます。そして、事件はパトリックとアンジー、二人の関係にも影響を及ぼしていきます。
はやくこの続きが読めることを切に願います。

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2 of 2 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ストーリー展開の素晴らしさはレヘインの作品でナンバー1でしょ, 2004/3/20
事件は、少女誘拐。決して恵まれているとは
言えない家庭から連れ去られた少女を街を挙げての捜索が開始される。
パトリック&アンジーはいやいやながらもこの事件を引き受けることになる、という
物語の最初はごくごく普通の展開だが、その後のストーリー展開は
読者を心地よく裏切ってくれます。

私はかねてからレヘインのパトリック&アンジーシリーズ(本作は
第四弾)は、第1作から順番に読むべきだとお勧めして来ましたが、
本作を読んで初めて、その必要もそれほどではないなと思いました。
レヘインはちゃんと途中から読んだ最近の読者も
置いてけぼりを食わせないように配慮してくれています。

この探偵小説の良さは、本当はスーパーヒーローなんても
どこにもいない現実社会の中で、ほんの一瞬脚光を浴びてしまうときの

人間の弱い心を誰もが持っていることがよくわかることでしょう。

「ミスティックリバー」でレヘインを知った方にも、本当のレヘインの
良さはパトリック&アンジーシリーズだということを知って欲しいです。

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5.0 out of 5 stars はまりました
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Published on 2003/11/19 by ブースカ

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Published on 2002/5/29 by nnaoomi

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