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旅涯ての地〈下〉 (角川文庫)
 
 

旅涯ての地〈下〉 (角川文庫) (文庫)

坂東 真砂子 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

直木賞作家が描く、イタリアを舞台にした荘厳な歴史ロマン大作

夏桂が手にしたイコンは、キリスト教の異端・カタリ派のものであり、それはキリストの「聖杯」でもあった。夏桂は、謎の女伝導士に導かれ、信者達の住む「山の彼方」へ。しかし、「聖杯」がもたらし真実とは…。



内容(「BOOK」データベースより)

“山の彼方”に辿り着いたマッダレーナと夏桂は司教ベルナルドを訪れ、イコンを差し出した。その中には、『マリアによる福音書』が隠されていた。これこそ、カタリ派が探し求めていたものだった。イエスの真の言葉がヘブライ語で書き記されているこの書が、ローマ教会の手に渡り、闇に葬りさられる前に、司教はラテン語への翻訳を急がせた。しかし、その衝撃的な内容を知った司教は倒れ、大子ジュリアーノまでが、異端審問官への密告で火刑に処される。夏桂がもたらしたイコンが、一つの村を、揺るぎないはずの信仰を、崩壊させてゆく…。荘厳な歴史ロマン大作。

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5つ星のうち 5.0 『山妣』より圧倒的におもしろい, 2003/2/15
By 江口哲学 - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
(上巻のレビューの続き)
邪教と呼ばれたキリスト教・異端カタリ派たちが住む"山の彼方" が、下巻での主な舞台になる。夏桂は"山の彼方"に住む人々とうまくやっていくが、彼の東洋的宗教観とカタリ派たちのキリスト教的価値観が、かみ合わない様がおもしろい。しかし、イコンが再び災いを引き寄せる。"山の彼方"はどうなってしまうのか…。少し皮肉めいたラストも感動的である。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 司教ベルナルドの話は聞いたことがある, 2006/9/30
こんどの子猫殺し騒動は黒い笑いが満載だった。
「他国に在住する一人の作家の(たかが)猫殺し」と「レバノンの子供老人を含む住民の無差別殺戮」との温度差。
その次に「不買運動」。わたしの好きな作家はみんなこの対象になってしまうだろう。
ベストセラーリストを見て暗澹とした気分になる人には、坂東眞砂子の長編はどれもお薦めだ。
何度読んでも面白い。
何度も読む価値がある。
繰り返して読めば読むほど味がでてくる。
(どこかで聞いたような粗い人物描写でも)生の魂にじかに触れた気分になる。
5-6行でまとめられたあらすじでは、見当もつかないところにつれていってくれる。
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5つ星のうち 5.0 対比の中で描かれる性・文化・宗教など, 2009/11/17
 物語の主眼は第三部にあります。宗教・民族・文化といったマクロな要素と、人間の性愛と良心といったようなミクロな要素の複雑な絡み合いの中で、東方から来た主人公夏桂と異端のカタリ派に帰依したマッダレーナを対比していきます。

 ローマ教会の異端審問官一行の到来という最大の危機を前に、続々と城を離れる信徒たちをよそに、慫慂として居残り、一人死を迎えるマッダレーナを見て、夏桂は何を思ったか。「マリアによる福音書」の記述は、彼女にどのような影響を与えたのか。
 アルプスの山間の村ののどかな暮らしの描写から始まった第三部は、極めて荘厳な終結を迎えます。展開のおもしろさ以上に、いろいろ考えさせられる作品です。
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