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夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル)
 
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夜歩く (角川文庫―金田一耕助ファイル) (文庫)

横溝 正史 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

古神家の令嬢八千代に舞い込んだ【我、近く汝のもとに赴きて結婚せん】という奇妙な手紙と佝僂の写真は陰惨な殺人事件の発端であった。卓抜なトリックで推理小説の限界に挑んだ力作。(中島河太郎)

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17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 アンフェア!推理小説の限界を越えた失敗作, 2008/1/18
作者の代表的傑作である前2作(『本陣殺人事件』と『獄門島』)の本格推理と、次作品であり「読み物」という視点から見た作者の最高傑作『八つ墓村』の面白さとを兼ね備えた、横溝作品のNo1になりえた作品、それが本書である。
本書のテーマは「顔のない死体」で、江戸川乱歩が名作ベスト1に推奨したイーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』、エラリー・クイーンの『エジプト十字架の秘密』と、本書の前年に高木彬光が発表した『刺青殺人事件』に挑戦したものだろう。
(とくに『刺青殺人事件』と同じ構想を考えていたところ、先を越されてしまったため本書のデッサンが狂ったということが、旧版の解説に記されている。)
また、本書の中で用いられた「小さな密室」トリックは、おそらく横溝作品中、最高のトリックではないかと思う。

しかし残念なことに、本書は本格推理としてはアンフェアな作品である。本書には随所に虚偽の記載が盛り込まれているのである。
作者は解決篇に至って、これまでの文章に虚偽の記載をしても構わない理由を説明しているが、しかし、前もってそれを知らされていない読者は、それまでの記載がすべて正しい情報を与えてくれているものと信じて推理を巡らすのだから、これでは真相に到達するはずがない。

おそらく作者は「顔のない死体」のテーマと同時に、クリスティーの『アクロイド殺し』の「叙述のトリック」にも挑戦したのだろうが、結局は虚偽の記載のない「叙述のトリック」を用いた『アクロイド殺し』がいかに優れた作品であるかを、逆に証明しているのである。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 どう見るかが問題の作品, 2009/2/16
これは倒叙の本格推理小説としてみると余りに卑怯な小説である。
この本では犯人を推測することは恐らく不可能だと思われる。

しかしながら、トリックに関しては考察する余地がある。
また、サスペンスや愛憎のストーリーは『ハつ墓村』にも決して劣らず、娯楽作としては完成度が高い。

本格推理小説としては邪道ともいえる代物だが、別に本格推理を謳った小説ではないし、一作品としては文句なしに五つ星物だと言える。
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 横溝作品では、これが一番面白いね。, 2009/2/13
横溝作品では、「獄門島」を別格として、本書が一番面白かった。
作者が1人2役以外の「顔のない死体」のトリックに挑戦した作品で、アンフェアとかの批判もあるが、そんなの無視してとにかく楽しめる作品だ。要は本格ものと考えなければいい。

金田一は後半になって初めて登場するが、本書の金田一は横溝作品中、もっとも神がかり的といっていいくらいの名探偵ぶりを発揮しており、最初は語り手にボンクラのように思われていたのが、段々とそうでないとわかってくる様が面白い。
最後にあっと驚かされる点でも、横溝作品中、髄一といってよい。
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投稿日: 2002/2/24

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