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坊っちゃん (角川文庫) (文庫)

夏目 漱石 (著)
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出版社/著者からの内容紹介

江戸っ子で無鉄砲、正義派の坊っちゃんが、四国の中学に新任教師として赴任した。生徒の悪行の数々や教員同士の人間関係など、欺瞞に満ちた社会に坊っちゃんがもの申す! 見開きで内容がすぐにわかるあらすじつき。


内容(「BOOK」データベースより)

生まれつき乱暴でいたずらが過ぎ、両親にかわいがられなかった坊ちゃん。唯一、細やかに面倒を見てくれた下女の清と離れ、一人で四国の中学校に赴任した。しかし、江戸っ子で生一本、無鉄砲に育ってきたせいで、田舎での生活は我慢ならないことばかり。同僚教師との衝突に、東京へ帰ることも辞さないが…。波瀾万丈の日々をユーモアたっぷりに描く、不朽の名作。解説、年譜のほか、本書の内容がすぐにわかる「あらすじ」つき。

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5つ星のうち 4.0 共感する。, 2009/11/5
今まで読んだ漱石先生の作品の中では一番好きである。

赴任した土地柄に全く馴染めず、人や物に不満たらたらの坊っちゃんに妙に共感した。
こんな田舎嫌いの先生に来られたら土地の人は堪ったものではないと思うが、如何せん人間田舎は嫌なのである。
適応力の有無に関わらず適応したくないのである。気持ちは凄くよく分かる。そうさせるのは江戸っ子の矜持なのだろうか。

無鉄砲な江戸っ子である坊っちゃんも、漱石先生ならではの神経質な性格を示しているが、
他作品における神経質さほど気にはならない。むしろ不思議な愛嬌を帯びているように感じられる。

坊っちゃんが復讐を遂げて松山から逃れる最後も哀愁漂っていて良かった。
清への細やかな情愛にも好感が持てた。
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5つ星のうち 5.0 キャラクターが生きている。, 2005/7/21
 うむ、予想していた結末と異なったが、それはそれで面白い。坊っちゃんは夏目漱石の人生の若い時期を重ねているそうだ。なるほど、これを読めば、漱石の様子や性格が良く分かる。しかし、あだ名が面白い。現代の人が聞くと古臭い感じがあるが、赤シャツ、狸、マドンナ、などなど良く特徴付けられいる。また、それだけのキャラクターを生み出す能力があったことが認識できるものであった。
 大団円を迎えると思ってたが、中盤から其の様子はなくなってしまったのが予想を反したという内容である。しかし、それはそれで面白かった。
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5つ星のうち 5.0 日本人の必読書, 2005/2/26
久しぶりに「坊っちゃん」を読んだ。
私のニックネームのモモンガは現代の空想上のものと思っていたのに「坊っちゃん」の中に出てきてビックリ。

時代は明治30年ころの話しであるが、そのまま現代に当てはまる。本物に経年変化がないということなのか、それとも義理人情など人間関係に時代は関係ないというべきなのか。時代的な違和感がまったくない。

江戸っ子の気性を持つ「坊っちゃん」が奸計をめぐらす「赤シャツ」らを相手に天誅を下す。大人の目から見れば現実には絶対できないことだ。ただ、こんな状況になったらそうしてやりたいと多くの読者は考えるであろう。小説の中なのだから、夏目漱石の創作なのだから、実際にはあり得ない。と言い切れるだろうか。
解説によれば松山中学校時代の漱石は主人公とまったく正反対であったらしい。人間、まったくの無から想像するのは不可能である。漱石も自分の経験と、見聞、さらに自分の意思を交えて「坊っちゃん」を書き上げたのだと思う。

「坊っちゃん」を読み終えて考えさせられるのは「明治」という現代日本の原点ともいうべき時代、明治の人の気骨が伝わってくる良書である。

角川文庫の「坊っちゃん」は、文庫本ながら注釈、解説、年譜が充実していてすごくいい。

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