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バカと東大は使いよう (朝日新書)
 
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バカと東大は使いよう (朝日新書) (新書)

by 伊東 乾 (著)
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Product Description

内容紹介

「失われた10年」と教育崩壊の根源は、明治に始まる「官学」にあった! 夏目漱石はなぜ東大を去って朝日新聞社に入ったのか。教育の何が日本をダメにしたのか。いま求められる本当の知とは何か。現役の東大准教授が大胆に提言する。


内容(「BOOK」データベースより)

ナントカとハサミは使いようで切れる。それは大学も同じこと。ガクモンを使いこなすには、アタマとココロがいる。しかし、日本が作った大学は、アタマのないタコ・イカのゲソを束ねただけだった。日本を「一流国」から転落させた、教育崩壊の根は意外にも深かった―。日本をダメにした官僚体質を斬る。

Product Details

  • 新書: 254 pages
  • Publisher: 朝日新聞出版 (2008/6/13)
  • ISBN-10: 4022732164
  • ISBN-13: 978-4022732163
  • Release Date: 2008/6/13
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 2.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
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8 of 10 people found the following review helpful:
1.0 out of 5 stars 落胆の連続, 2009/2/9
By Lisa "Aki" (Berkley, CA) - See all my reviews
話題になっている作者の本なので一読してみた。部分部分で「なるほど」と思わせるところはある。だが、率直にいって、大学の教員、ましてや東大の教員が書いた本としては、不可かおまけで及第点というところだと感じた。

理由はいくつかある。まず議論が分かり難いものであるにもかかわらず、全体として何の新しさも感じないものであることだ。東大や学生に問題があるという指摘からさまざまな理論が駆使されるのだが、議論とは無関係そうな逸話、事例、理論が随所に挿入される。だが、別にそうした逸話、事例、理論によって、内容が膨らんでいるわけではない。多くは単なる脱線に近く、著者の思いのたけをきわめて素朴な形で表現しているだけに見える。こうした部分が多い割には、結論はさして効果的でも新規であるとも思えないものだ。こうした内容の薄さを、脱線で膨らませているという印象すら受ける。

議論の持って生き方にも、落胆した。本書では、大学における様々な事例や作者個人の経験が挙げられているのだが、それ以外にまとまったデータや資料は皆無。系統的な実態や理論の説明も皆無。理論は一見筋道だっているが、実態との関連はきわめて乏しく、作者が「頭の中で」展開した大学論が中心。激しい競争にさらされつつある昨今の大学教員が書いたものとしては、相当手間を省いた書き方である。このため、読者は、東大の問題そのものというよりは、作者の体験談や思いにつきあわされた気になる。作者の信奉者ならまだしも、一般の読者には忍耐が要求される。

こうした書き方なので、普段は大学とは無縁の一般読者にとっては、作者個人の体験や思いを超えて、何が本当に問題となっていることなかは分かるよしもない。つまり、実証的な面はきわめて薄く、東大教員の作者の体験に頼るという、きわめて安易で不誠実な作りになっているのである。こうした作りのため、具体的で説得力のある議論や提言に結びつくわけもなく、場合によっては読者に実態とは異なった歪んだ認識すら与える恐れすらある。

内容の薄さを理論でカバーしようとしているようだが、これがまたいただけない。80年代後半以降に大学時代を過ごし、関連の文学部系の授業を受けたり、関連の書物を多少まともに読んだものなら、どこかで見たことのあるような内容である。本書は、そうした理論をアプリケーションしたものに過ぎないとの印象。

作者の専門は本来こうした分野ではないようなので、致し方ない面はあるだろう。だが、新書とはいえ、以上のような問題を抱える書物を上市してしまう姿勢には、(筆者は無意識であろうが)知的な面での誠実さに疑問を感じざるをえない。仮にもっと一般向けに軽く面白く仕上げるのであれば、もう少し分かりやすく平明なものとなっただろう。それはそれで狙いが異なるのだから、批判されるべきものではない。だが、本書はテーマも内容もかなりシリアスなもので、しかも新書というカテゴリーの性質上、安易な啓蒙書とは作りが異なってしかるべきものに思われてならない。

作者の経歴の面白さに依拠しただけの出版であれば、編集者の姿勢も問われるべきであろう。筆者が度々ふれる欧米では、良質の出版社の編集者の目は極めて厳しい。高い見識をもった編集者が、大家に原稿の大幅な書き直しを求めることも稀ではない。建設的な大学批判はもっとあってよいと思う。だが、新書とはいえこのような厳しさが微塵も感じられないところから、建設的な議論が出てくるのか、甚だ疑問に思われてならない。
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8 of 10 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 器用な伊東さんによる大学論のようなもの, 2008/7/18
伊東さんって、とても器用な人という印象があります。
教養豊かで音楽にも造詣が深い(というかプロ)。
文系的な面と理系的な面を兼ね合わせて持っている。
でも、というか、だから、というべきか、全体を通して何を主張しようとしているのか見失ってしまいそうになります。
一つ一つの話はとても興味深く惹きこまれるのですが、超絶技巧の構成なのか、はて、結局何の話だったっけ?と、取り残されてしまいそうになります。
でもどうなんでしょうね。
スッキリ・ズバッとわかりやすいよりも、何なんだろうな?という余韻を残したほうが自分の頭で考えることにつながるし良いのではないかと思ったりもするわけです。
最後にちょっとだけ内容に触れてみます。
伊東さんは大学にはキリスト教倫理を支柱とするユニバーシティと宗教から離れたポリテクニークの二種類があり、日本の大学(というか官学)は後者になるらしい。で、ユニバーシティのような倫理的支柱を持つべきという。
でもいまさら宗教を信仰するわけにもいかないだろう。さてどうするか?
伊東さんは「禁止項目」を含む大学憲章を持つ必要がある、と説く。
はて、宗教的信心のような強固な支柱となりうるのだろうか?
わからない。
出来ればこういう肝心のところをもう少し深堀して欲しかったかな。
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5 of 6 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 本を書くのはむずかしい, 2009/1/14
東大生への批評、教授会への批判など。言いたいことはわかるような気がするが、私が読む理由を見いだせなかった。誰をターゲットになにを伝えたいのか、見えにくい本。
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