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おれちん―現代的唯我独尊のかたち (朝日新書)
 
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おれちん―現代的唯我独尊のかたち (朝日新書) (新書)

by 小倉 紀蔵 (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

 韓流でブレークした気鋭の韓国哲学者が、日本人の新しい類型を発見した。それは、「おれちん」。上昇志向が強い「おれさま」と、自分の世界にひたすら引きこもる「ぼくちん」が合体し、自分勝手で、コミュニケーション能力に劣り、公共性概念の欠如した「新族」が誕生した。代表的な「おれちん」である小泉首相、中田寿英、ホリエモン、イチローなどを徹底的に解体分析した、待望の次代日本人論。


内容(「BOOK」データベースより)

小泉前首相、安部首相ら、おれちんリーダー、ニートやひきこもりになる若者…肥大化した自己愛を抱えつつ孤絶し、漂流する人たち。彼らの深層心理に鋭く迫る。気鋭の韓国哲学者による待望の次世代日本人論。

Product Details

  • 新書: 245 pages
  • Publisher: 朝日新聞社 (2006/11)
  • ISBN-10: 4022731176
  • ISBN-13: 978-4022731173
  • Release Date: 2006/11
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.3 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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おれちん―現代的唯我独尊のかたち (朝日新書)
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5 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ファンだからこそ、あえて一言, 2006/12/8
By チャックモール (神奈川県) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
著者のファンだけに、見つけ次第迷わず手に入れた。

小泉やホリエモンの時代から安倍の時代に移り変わろうとしている現在を、著者の「おれちん」という軸(正確には、「おれちん」「おれさま」「ぼくちん」「ぼくさま」の軸)で見てみると、確かにその構図が非常にはっきりと見えてくる。
「おれちん」とは、ある意味「今の人たちは傍若無人で、全然周りのことを考えない」というありきたりの批判に別の名前を与えただけともいえるが、そんな彼らが生まれざるを得なかった背景の鋭さはさすがである。
そう、確かにわれわれは「個性を、個性を!」と言われて育てられ、しかもその概念を今度は放棄させられようとしている。

また、独白の日記調という構成もユニーク。
特に、ラストに至る過程は圧巻。
文学の香りすらしてくる。

だが、それでもあえて言わせてもらうと、本書は少々冗長で、しかも論が上滑りしている気がしてしまう。

今までの書籍は、例えば韓国文化というしっかりした軸があり、その上で著者の文章が自由自在に遊びまわっていた感があった。
だが、本書の軸である「おれちん」は、そこまでしっかりとした概念ではないということなのかもしれない。
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7 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 小倉先生がブチ切れ! 日本的ポストモダン擁護の全面展開, 2006/11/21
By モワノンプリュ (Japan) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
 著者の関心が「主体」にあることは、先の『歴史認識を乗り越える』でも明らかだった。そこでは日本的「主体」が、朱子学的序列の観点から「主体的主体」と「客体的主体」の枠組みで分析された。本書はこれを拡張し、自己評価の高低(おれvsぼく)、他者からの評価の高低(さまvsちん)の2つの軸を立てる。現在の日本的「主体」のあり方は表題どおりの「おれ+ちん」、つまり他者からの承認を欠いて自尊感情ばかり膨らませ、孤立している状態とされる。
 この分類法は一見して単純・素朴にも感じられるが、従来の「主体」論が西洋語の人称構造を無自覚に踏襲し、しばしば能動/受動の対立軸しか持たなかった事情を考えれば、序列・関係性に焦点を当てた定式化として十分興味深い。
 しかし本書においてより重要なポイントは、「主体」を論じるに際しての自己言及性の困難を回避、または緩和するための話法的実験だ。
 論じる「対象」が「主体」である時、語り手の「主体」は棚上げできるのか? おそらくこの問いへの応答として、著者は語り手の一人称代名詞に一貫して「おれちん」を採用し、独自の「主体」論と語り手の自問自答をない交ぜにした日記形式を採用している。しかも語り手が著者自身であるともないとも取れる曖昧な位置に置かれ(自由間接話法?)、全体は小説と化している。つまり日本的「主体」論を遂行的に提示しているわけで、それが末尾の転向局面で効いてくる。
 それにしても今回の小倉先生は、従来のクールでダンディな語り口から一転して、ヒヤリとするほど攻撃的だ。これも人称代名詞(=仮面)の効果だろう。
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5 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars これは難解だ, 2007/1/9
By 青ち (大阪府) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
文章は平易である。必要以上に衒学的な言い回しもない。

しかし、この本は難解だ。

この本を手に取る人・取らない人。感心する人・せせら笑う人。同意する人・しない人。「小倉紀蔵はスゴイ」と思う人・「私は小倉紀蔵をロンパした」と思う人。その誰もが、この小さな本の枠から一歩もはみ出せていないのである。

そしておそらく、著者自身もはみ出せていない。

この本は、客観的に眺め、評価することがきわめて困難なのだ。そんな本にいったい、どう対すればいいのか。

知らんがな。
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