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これが憲法だ! (朝日新書)
 
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これが憲法だ! (朝日新書) (新書)

by 長谷部 恭男 (著), 杉田 敦 (著)
4.1 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

 風雲急を告げる憲法改正。斯界をリードする憲法学者と政治学者が、9条、集団的自衛権、日米安保、人権など主要争点を徹底的に議論した。「憲法は国家という法人の定款である」「護憲派も改憲派も条文にこだわりすぎ」「絶対平和主義は立憲主義に反する」「アメリカもフランスも押しつけ憲法」「憲法解釈は芸である」などなど。目からウロコの発言を読めば、あなたも憲法改正に一家言を持つ専門家に。


内容(「BOOK」データベースより)

国の安全に関わる重要な問題を、内閣法制局や憲法学者だけに任せていていいのか?圧政に苦しむ人々を、助けに行かなくてよいのか?憲法で縛るより、国会でその都度議論すべきではないのか?日本国憲法をめぐる最重要論点を、いま最も注目の憲法学者と政治学者が徹底討論。憲法学の現状への痛烈な批判も飛び出す、スリリングで最先端の憲法対論。

Product Details

  • 新書: 216 pages
  • Publisher: 朝日新聞社 (2006/11)
  • ISBN-10: 4022731141
  • ISBN-13: 978-4022731142
  • Release Date: 2006/11
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.1 out of 5 stars  See all reviews (7 customer reviews)
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10 of 14 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 『これが「長谷部」憲法だ!』, 2007/6/9
今、話題のクールな「長谷部憲法学」の入門書。憲法についての本としては、コンパクトで通勤電車の中でも軽く読め、また、読んでおもしろく、かつ、ためになるという珍しい本。対談形式のため難しい議論でも割と判りやすくなっています。

某新聞の読書欄の本書の書評で、川出良枝さんの「長谷部憲法学の論理は緻密かつ堅固で、安易な反論を許すものではない」という些か挑発的な記述があったのが気になっていて、この小さな本を購入しましたが、対談の相方である杉田さんのあの調子からしても、本当にそうだと思います。

おもしろいと思った箇所としては「解釈は『芸』であり、条文の字面通り読んで話が済むくらいなら憲法学者のような専門家などいらない」というくだりで、全く同感。専門家には上手な解釈芸を望みたいものです。

そうかなあ、と思う箇所としては「憲法改正など、労多くして益少ないのだから止めたほうが良い」というくだりですが、確かに労は多いでしょう。でも、国民投票法が成立した今となっては、主権者として、この際、山室信一さんが某新聞紙上で言われるように「私擬憲法」、私ならこういう条文が欲しい、というものを起草してみるという提案の方が前向きな態度として重要ではないでしょうか。

唐突でよく分からなかった箇所としては、冒頭、立憲主義を「価値観、世界観の多元性を前提にした上で、その間の公平な共存をはかるための手立て」と定義されているくだりで、この定義だとLiberalismに近い感じを受けます。語(Constitutionalism)の訳語である「立憲主義」という日本語から、やや離れているのではないでしょうか。




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16 of 27 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 現代人必読!家庭に一冊常備薬, 2007/10/13
 「憲法と平和を問いなおす」の長谷部教授と「デモクラシーの論じ方」の杉田教授という、「花形」が憲法改憲について、また、立憲主義、民主主義、憲法9条、等など、主に長谷部理論に対する杉田教授からの挑みかけという論調で進んでいきます。討論なので、当然話し言葉で一見分かりやすいですが、その射程距離は非常に奥が深いです。最近の改憲や憲法論議の8割はイデオロギー化しており、単なる価値観のぶつけ合いになっていますが、それに比して(比べるのが、長谷部、杉田両教授にとって余りに失礼であり、訳分からん本や評論家を気取る馬鹿げたマンガ本が多すぎますが、更にバカらしいことに、何やら影響を受けている若者がいるとか、世も末です)、非常に知的で生産的な議論が為されています。全くの初学者は、確かに難しいところもあるのが難ですので、出来れば分かりやすい予備校講師の書いた憲法の解説書など読んでから、「憲法と平和を問いなおす」や「デモクラシーの論じ方」など読み、そうしてからこの本を読むと、目からうろこが何度も落ちます。憲法について、さすが憲法学会のエース長谷部教授が、冷静に豊富な奥深い洞察から、杉田教授の攻撃に対して、ばさばさ捌いていきます。まさに必見です。
 最近テレビなどで大した法案も出せない不勉強な国会議員、感情的な論調のジャーナリスト、評論化然のタレント学者やアホタレント弁護士、アホタレントなどが、簡単に憲法改正について情緒的な議論を交わしていますが、頭が痛くなるほどの底の浅い感情的な議論で、危険です。判断力の無い子どもやゆとり教育化した大学生がまともにしますし、見たとたん頭が悪くなります。そういう訳の分からない愚民化憲法論議をテレビで見るくらいなら、是非ともこの素晴らしい討論を、国民一人ひとりが読んで、冷静に判断して欲しい本です。非常に緻密で奥深い論争なので、読んだだけで賢くなったかのような錯覚に陥るくらい素晴らしい本です。是非ご自身で読むだけでなく、ご友人にもお勧めして、議論の叩き台にして欲しい本です。一家に一冊の本であり、常備薬としての本です。
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15 of 27 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars あんまり噛みあってない, 2007/1/13
By tak-ogi (東京都) - See all my reviews
ボリュームの割りに不毛な内容です。
全体の流れとしては、長谷部教授がこれまで主張してきた憲法論に、杉田教授が突っ込みを入れるという構造になっています。どちらかというと、これは長谷部教授の本と呼ぶべきでしょう。しかし残念なことに、議論の歯車が上手くかみ合ってない感じをうけます。

まず、杉田教授の攻めは自分の持ちネタに固執しすぎている嫌いがあります。そんなに筋が良くない。たとえば唐突にフーコーを持ち出してきたりして、どういう展開を画策していたのでしょうか。
より適切そうな質問、たとえば長谷部教授の学説への内在的な批判などをしてくれていたら、それに対する長谷部教授の再反論なども引き出せて、実りの多い議論になっていたと思います。(たとえば、長谷部教授がしばしば学説の中で用いられるゲ―ム理論は1,推移律を否定する価値の比較不能性テーゼと整合するのか。2,安全保障における憲法秩序の対立という局面もカヴァー仕切れるか、など。)

そして長谷部教授の応答も、ややevasive(回避的)な感がみられます。自分の議論を防御すること、失言をしないことにひたすら固執している感じです。憲法学会のもっとも正統な代表として護憲論を論じなければならないという、現在の長谷部教授の立場ゆえに、何が何でも隙を見せられないという姿勢にならざるを得なかったのかもしれませんが。にしても、もう少し話題を積極的に展開していただけたたら、議論にもっと花が咲いて本書がより充実した本になっていたのではという感が否めません。なにしろ本書はどちらかというと圧倒的に、(杉田教授がインタビューアーになった)長谷部教授の本なのですから。

あるいは、議論が拡がらなかったのは2人の専門にずれがあるのも一因なのでしょうか。といっても、法学部などで勉強された方はご存知の通り、憲法学と政治学はかなり近しい関係にありますけれど(前者は後者に、特に統治機構論の分野で、多くを負っています)それともひょっとして、2人のウマが合わなかったからか。(失礼ながら、そういう印象を受けた方は少なくないのでは?)

いずれにしろ総じて言うと、あまり読む価値はない本です。強いて長所を見つけてみれば、長谷部教授が学説の背後にある問題意識を告白しておられるところの、面白さくらいでしょうか。

なお、長谷部教授のあとがきにある「この本にいささかでも価値があるならば、それは編集者さんの功績によるもの」という趣旨のくだりは本来謝辞に使われる言い回しですが、本書の出来ばえがアレなおかげで、素直には笑えない代物になっています。面白いと思えれば面白いけれど、これにイヤーな後味を感じる人も、いる筈でしょう。
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