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街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)
 
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街道をゆく (40) (朝日文芸文庫) (文庫)

by 司馬 遼太郎 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

一個の人間の痛覚として、私は台湾の未来が気がかりなのである…。台湾人自身による国づくりをはじめた、この島を歩きながら考えた、華麗島(フォルモサ)の苦難と栄光の歴史。特別対談―李登輝総統・司馬/遼太郎「場所の悲哀」。 --This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.

Product Details

  • 文庫: 393 pages
  • Publisher: 朝日新聞社 (1997/05)
  • ISBN-10: 4022641487
  • ISBN-13: 978-4022641489
  • Release Date: 1997/05
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (12 customer reviews)
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44 of 47 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 台湾入門の書, 2006/1/13
By 柴守仁 "David Chai" (大阪府茨木市) - See all my reviews
 台湾2300万人はモザイク社会。
 98%の漢民族と2%原住民、または85%の本省人(400年前に大陸から渡来し、日本統治時代を体験した)と、15%の外省人(50年前に大陸から蒋介石とともに渡来したグループ)、もしくは客家人、福建人などのグループなどでも細分化される。相互の混血も進んでいる。
 つまり軸足の置き方ひとつで風景は変化するのだが、司馬氏は、かつてこの島を統治した日本人として最低限、知っておくべき視点を(本書の登場までそれがあまりにもないがしろにされていただけに)計算ずくで、ドラマチックに紹介したのだろう。
 それは、「現実の政治には立ち入らない」という「街道を行く」シリーズでの自戒を破り、日中文化交流協会代表理事の身でありながら、李登輝総統(当事)と堂々と対談し、それをあえて巻末に掲載したことや、「北京の要人に読ませるつもりで書いた」との関連発言、古くは「長安から北京へ」の中で、中国のイデオロギー第一の教育に「アホかいな」とかみついた伏線などからもうかがえる。
 初出は週刊朝日の連載なのだが、当時は北京に気兼ねする朝日新聞が、台北に支局を置いていなかったため、氏の古巣の産経新聞の人脈を前面に出すなど万事が異例づくめ。
 後に「この本を書くために生まれてきた」とまで語っていることから、代表作「竜馬がゆく」で、大政奉還を「竜馬と徳川慶喜の合作」としたように、台湾の存立で、自らと李登輝の対談を重ねた、と見るのは、うがちすぎだろうか。
 行間には「近代東アジアの歴史へのかなしみ」ともいうべき視点が潜んでいるため、本書以後の台湾ブームで生じた「台湾はマル、大陸はペケ」といわんばかりの、関連書籍のような軽薄さはまったく感じられない。
 「土地と日本人」や、最末期の「風塵抄」などとともに、司馬氏が「作家」や「評論家」の仮面を捨てて、「新聞記者」もしくは「国士」の素顔を見せた希少な著書である。
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29 of 31 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 台湾を知る名著, 2005/8/7
この本を読めば、台湾の成り立ちや戦中・戦後の歴史、現代の中台関係などがよくわかります。私も台湾に旅行しましたが、台湾紀行を読んでおいたおかげで意義の深い、良い旅行ができました。
著者は自分が日本人だから日本びいきしてしまうと断ってはいるものの、本書に書かれていることはどれも事実であり、また真実にも近いものだと実感しています。二二八事件のことも、二二八記念館に行けば本書を追うようにわかります。
八田與一技師が東洋一のダムを作った話しが出てきますが、今でも墓も銅像もあり、記念館さえあります。烏山頭水庫という巨大なダムも未だ健在で、完成してから75年経った今でも嘉南平野を潤し続けています。
台湾は近いので簡単に旅行できますが、台湾に行くなら必読と言っても良い本だと思います。
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19 of 20 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 清水の舞台から, 2007/2/13
まだ全シリーズは読めてないのだが、今まで読んだ中では最もおすすめ。
残念ながら今となっては李登輝氏が政権を去って久しいが、
本書では「新しい台湾」が生まれたばかりの躍動感を嬉々としてリポートしている。
この沸き立つような言祝ぎ(ことほぎ)は、司馬遼太郎のマイノリティ好きに端を発している。
本書を読めば分かるのだが、今でさえ、アジアに存在する国やエリア――「台湾」は後者である――の中で、
「中華民国」ないし「台湾」ほど甚だしい政治的マイノリティも珍しい。
その台湾で抑圧されてきた本省人(広義の台湾土着人)が国家元首に就くことが、
そして本省人の手によって民主化されてゆくことが、
司馬遼太郎にはどれほどめでたいことだったか、
それは彼の物書きとしての信条を崩してまで、
政治的対立のある一方の政治家に強い思い入れを見せたことでも分かる。
この司馬の行動は当時多少ならぬ波紋となったようだ。
もちろん台湾の政治的立場にあって、
「日本」や「日本人」に対して格別のサービスを見せることは、
当時の「中華民国総統」李登輝氏にとってもかなり複雑な政治的効果を生む「敢為の行動」であり、
これら、相互のこもごもを日本語の慣用句で表現するなら、
レビュータイトルの「清水の舞台から飛び降りた」というような言葉になる。
好き嫌いや評価するしないは読んだ後、まず一読の価値はあると思う。
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Published on 2002/8/29 by benishoga

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