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もうひとつの日露戦争 新発見・バルチック艦隊提督の手紙から (朝日選書)
 
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もうひとつの日露戦争 新発見・バルチック艦隊提督の手紙から (朝日選書) (単行本)

コンスタンチン・サルキソフ (著), 鈴木 康雄 (翻訳)
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 国内配送料無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

日本海海戦で東郷平八郎率いる連合艦隊に大敗を喫したバルチック艦隊。『坂の上の雲』でよく知られているロジェストヴェンスキー提督が200日以上の大航海中、妻にあてた30通の全文が初めて公開、日露戦争ロシア側の真実、提督が担う重責と苦悩がはじめて明らかになった。彼らに何が起こっていたのか、提督は愚将だったのか、バルチック艦隊の敗因は? 日本で初紹介のロシア側機密文書も多数掲載。


内容(「BOOK」データベースより)

1904年に火ぶたを切った日露戦争。日本海海戦、ロシアでは「ツシマ海戦」と呼ばれる戦いで、通称「バルチック艦隊」は撃沈した。開戦から100年後、艦隊を率いた司令長官ロジェストヴェンスキーが、妻と娘に宛てたプライベートな手紙が発見された。200日を超える大艦隊の航海中、故障や熱帯の地での長期足止め、燃料補給の困難など様々なトラブルに見舞われ、乗組員たちの士気が著しく低下。革命迫る本国との通信が途絶える中、辛抱強く艦隊を支え続けた姿からは、これまで必ずしも芳しい評価をされてこなかったロジェストヴェンスキーの苦悩や諦め、責任あるリーダーとしての一面も見えてくる。そのほか、情報将校の秘密文書など、ロシア側の新史料を豊富に用いて描き出す、新たな日露戦争像。

登録情報

  • 単行本: 317ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2009/2/10)
  • ISBN-10: 4022599510
  • ISBN-13: 978-4022599513
  • 発売日: 2009/2/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 「敗軍の将」の人間味あふれる横顔, 2009/2/23
戦争には「賢い敗者」と「愚かな勝者」がいるという。第二次世界大戦では、日本は「賢い敗者」、ソ連は「愚かな勝者」だった。

では、日露戦争ではどうだっただろうか? 

日露戦争史の研究は、日本における蓄積は膨大なものだが、ロシアでは近年になってようやく本格的な取り組みが始まったばかりである。そうした状況で、北方領土交渉にも関わった経験のあるロシア人研究者コンスタンチン・サルキソフが、100年にわたって封印されてきた新史料を発掘し、日本海海戦の「敗軍の将」ロジェストヴェンスキーの横顔にせまろうとするのが本書である。

日本海海戦(=バトル・オブ・ツシマ)は、海外では今日なお海軍史や軍事作戦を学ぼうとする者がまず研究対象として取り組む、海軍史上名高い決戦のひとつである。サルキソフは、「軍神」東郷元帥率いる連合艦隊との決戦に際して、ロジェストヴェンスキーが家族にあてた手紙で見せる冷静さと気弱さ、人間味あふれる「愚将」の横顔を紹介している。

本書は、世にいう「司馬史観」を覆すまではいかないように思える。だが、読み進んでいくうちに、もし、司馬が本書で紹介されているロジェストヴェンスキーの手紙を読んでいたら、名作『坂の上の雲』はさらに面白くなったのではないかと思えた。ひるがえって、東郷元帥への新たな関心も湧いた。

日露戦争史通にお薦めしたい1冊。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ロジェストヴェンスキーの生々しい姿, 2009/4/2
 日露戦争のクライマックスである日本海海戦は坂の上の雲や、海の史劇などで、様々な形で論じられてきた。 
 本書はその敵将ロジェストヴェンスキーの初公開の手紙を紹介したもの。100年経って出版されてしまうとはいささかかわいそうな気もしないでないが、我々歴史理解や認識をゆさぶるものだ。
 その悲惨な航海の実情には驚かされる。もし生前の司馬遼太郎や吉村昭が読んでいたら、どう小説を書き直したろうか。
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5つ星のうち 4.0 ロジェストヴェンスキー提督の悲痛な手紙に同情を禁じ得ない, 2009/8/1
By E=mc2 (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
しばらく前の朝日新聞紙上で、バルチック艦隊を率いたロジェストヴェンスキー提督の手紙が発見され、そこには見込みのない戦いに向かう提督の冷静で悲痛な思いが綴られていたことを知り、本書の出版を心待ちにしていました。

日本海海戦というと、当時の大国ロシアを小国日本が完膚なきまでに打ち破った痛快無比な大勝利という文脈で語られることが多く(その後の日本の進路を誤らせた遠因でもあるのですが)、本書を読むと、それがとんでもない思い上がりだということがよくわかります。

そもそも寄せ集めのロシア艦隊がバルト海を出航し、大西洋〜インド洋〜東シナ海の長大な航路を大変な苦労をしながら乗り越えて最果ての日本海までたどり着き、ヘトヘトに疲弊したところを日本海軍にとどめを刺されたというのが実情であり、日本側の圧倒的軍事的優位は最初から明かだった訳です。

本書には戦闘のことよりも、度重なる故障や異国での補給の不自由さ、本国との連絡の不手際、さらに過酷な気候に苦しめられるロシア艦隊のことが延々と書かれており、当時の艦船の貧弱な性能で世界を半周する大航海をすること自体が、途方もないリスクを伴う冒険であったことに気付かされます。航海を成功させただけでも、偉業といっていいのかもしれません。その他にも、ロシア内部の官僚や軍人との軋轢、部下の人事、妻の嫉妬など、提督の気苦労は計り知れないものがあります。

華々しい戦闘記録を期待する読者にはお薦めできませんが、日露戦争を相手国の当事者側から見ることで、歴史の理解にグンと厚みが増す一冊といえるでしょう。ただ、地味でインパクトの弱いタイトルなど、編集面に若干の弱さが見られる点が惜しいところです。
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