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カラシニコフ (単行本)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

世界に2億丁ある非合法の銃の半数を占めるというカラシニコフ(AK47)。開発者カラシニコフや、シエラレオネの11歳の少女兵などへの取材を通し、崩壊する国家の現状や、そこに暮らす人びとを描く。朝日新聞好評連載、待望の書籍化。


内容(「BOOK」データベースより)

フセイン大統領が捕まったとき、日本人外交官が殺害されたとき、若者三人が誘拐されたとき、いつもそこにあった―。「悪魔の銃」、カラシニコフ。ひとびとや国家にとって、銃とはいったい何なのだろう。朝日新聞大好評連載、待望の書籍化。

登録情報

  • 単行本: 269ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2004/7/16)
  • ISBN-10: 4022579293
  • ISBN-13: 978-4022579294
  • 発売日: 2004/7/16
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 178,634位 (本のベストセラーを見る)

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    8083位 ─   > 社会・政治 > 社会学
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5つ星のうち 5.0 銃器ジャーナリズムの傑作, 2004/7/28
By 不審な言動 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
日本には銃や兵器を論ずるジャーナリズムがない。わずかにミリタリー趣味の雑誌があるが、それは実際の運用場面ではなくワッチング趣味の視点からだ。あるいは世界でもっとも発達したエアガンやモデルガンの雑誌群。まことに希有な国である。

本書は、世界でもっとも多く作られたAK47突撃銃の運用場面を世界各国の現場からルポしたものである。世界を混沌に陥れる銃。子供でも使える優秀なメンテフリーの個人火器。

設計者カラシニコフや作家フォーサイスへのインタビュー、リドリー・スコット「ブラックホーク・ダウン」の舞台モガディシオも登場し、映画ではあまり描かれなかった民兵の背景が語られている。「失敗した国家は少数の武装勢力で転覆できる」というフォーサイスの指摘は興味深い。アフリカ諸国のいくつかの国旗にはAKのシルエットがデザインされたものがあるが、銃口から生まれた国が今どうなっているか、これまでほとんど報道されなかったのだから、これは非常に良いルポだ。

シエラレオネ、ロシア、ソマリア、赤道ギニア、南アと続いた旅は、ソマリアの隣国ソマリランドで完結する。この国は国連からも認知されていないのに独力でAKを回収し国家建設を進めている。悲惨なルポが続いた後だけに、読んでて目頭が熱くなる話だ。第三世界を舞台にした「ボウリング・フォー・コロンバイン」というか、私はただの銃器マニアですが、読んで良かったです。マニア的な読み応えもあるし。

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58 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 感情を抑えた素晴らしいルポタージュ, 2004/11/20
By さっしー (東京都江戸川区瑞江) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
朝日新聞で連載された、ソ連のカラシニコフが作った世界中に出回る銃AK47を巡るルポタージュ。
アフリカに出回るAKは常に悲劇を生み出してきた。まずはシオラレオネに目を向けます。
村を襲われ、弟を殺され、家族散り散りになった少女ファトマタは少女兵となり、暴行も受けた。
アフリカの失敗国家で常態化している悲惨な現状を、この少女の例から見事に示してくれています。

拉致された少年兵、少女兵、手首狩り、南アフリカ、ソマリア、ナイジェリア…悲惨な現状を感情を抑えて
理にかなった道筋を通りながら丁寧にルポしていきます。こうした悲惨な現状を追ったルポタージュは概して
感情が入りすぎたり、主観的な立場からバイアスのかかったものになってしまったりします。
もちろん、そうした要素がゼロではないかもしれません。しかし、非常に意識して行なわれた落ち着いた取材は
非常に素晴らしいと思います。そして、AKの流通経路、カラシニコフへのインタビュー、明快な基準に
基づく「失敗国家」という定義を紹介し、ODAを単純に行なうことへの警鐘をならすなど、マクロ的な
視点も欠けていません。「朝日新聞」というだけで抵抗がある方も多いでしょう。私の印象なので何も保証できませんが、
上下左右どこにも変な偏りの視点はないように感じます。

文章力に優れ、一気に読み進まされてしまう迫力と臨場感をもち、それでいて主観的になりすぎない
筋の通ったルポタージュは圧巻です。これほどに素晴らしいものは読んだことがありませんでした。
そして、失敗国家、などという定義、現状から、アフリカの窮状、日本の現状、そして東南アジア開発を学ぶ学生
として…様々なことを考えさせられました。この本を買って色々な人にプレゼントしたいと思いました。
著者の方、素晴らしいお仕事をなさったと思います。

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32 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 世界史上もっとも有名なライフル:この武器は、なにを私たちに語るか?, 2005/3/19
旧ソ連で1人の有能な技術者が開発した自動小銃。そして、それを用いて(または、その模倣品・改造品を用いて)殺しあいを続けてきた旧東側や第三世界の国々。とりわけ、サハラ以南の紛争地域。私が一度だけ、この突撃銃の実物を見る機会があったのも、西アフリカ。内戦の合い間のシエラレオネだった。

アフリカを具体的に知るために有益な本。ページをめくっても、猛獣やサファリやジャングルやピラミッドやヴィクトリア滝やテーブル・マウンテンは、登場しない。この広大な大陸のうち、観光客が行かない/行けない地域の「いま」について、なまの事実に即したリポートを届けてくれる日本語の本は、じつはきわめて少ない。その意味でたいへん貴重。

去る2005年2月13日から、朝日新聞で編集委員・松本仁一氏による「カラシニコフ 第2部」と題する連載が始まった。これに先立って連載された第1部をまとめたのが、本書。

無数の型式のちがいなどについて、マニアなら、えんえんと蘊蓄をかたむけて飽きない、たぶん世界史上もっとも有名なライフル。その開発者と、使用者と、使用による被害者。ルポルタージュは多角的に展開する。上に「アフリカについての本」であるかのように紹介したが、本書の視野は、じつはもっとずっと広い。

松本氏のようなジャーナリストが輩出して、私たちが世界を本当の意味で、すこしでもよく理解するための手助けをしてくれたらありがたい。

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