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鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫)
 
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鏡のなかの鏡―迷宮 (岩波現代文庫) (文庫)

by ミヒャエル エンデ (著), Michael Ende (原著), 丘沢 静也 (翻訳)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

鮮烈なイメージと豊かなストーリーで織りなされる,30の連作短編集.ひとつずつ順番に,前の話を鏡のように映し出し,最後の話が最初の話へとつながっていく.このめくるめく迷宮世界で読者が出会うのは,人間存在の神秘と不可思議さである.『モモ』『はてしない物語』とならぶ,大人のためのエンデの代表作.


内容(「BOOK」データベースより)

鮮烈なイメージと豊かなストーリーで織りなされる30の連作短編集。一つずつ順番に、前話をゆがんだ鏡像のように映しだし、最後の話が最初の話へとつながって、読者をめくるめく意識の迷宮へと導く。人間存在の神秘と不可思議さを映し出す鏡の世界の物語は、『モモ』『はてしない物語』とならぶ、エンデの代表作である。

Product Details

  • 文庫: 367 pages
  • Publisher: 岩波書店 (2001/01)
  • ISBN-10: 4006020317
  • ISBN-13: 978-4006020316
  • Release Date: 2001/01
  • Product Dimensions: 6.1 x 4.2 x 0.4 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (22 customer reviews)
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47 of 48 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 夢十夜みたいなもの, 2003/10/24
30の物語は、バッハのゴルドベルク変奏曲を連想させる。その場合、最初の物語と最後の物語はアリアと見るべきか。

「モモ」の世界を想像して、あるいは鏡という言葉から「鏡の国のアリス」を想像して読むと、ずっこける。
とりとめのない不思議な世界のオムニバスという点では、漱石の「夢十夜」に近いと言える。

あるいは、ビートルズのホワイトアルバムの「レボリューション9」とか、エリオット・カーターの弦楽四重奏曲を聴いている気分になる、と言ってもよい。

ユング的な、夢の光景のような描写が続き、しかも、あまり楽しげな印象はなく、どちらかといえばうなされるような、解決感のない夢である。一体全体、エンデはこんな作品を書いて楽しかったのか、と最初は考え込んでしまう。

この!本は、一見サンにやさしくはない。

最初に「なあんだ、陰気な本だナ」と思われても仕方がない部分はあるが、先入観も何もなく、感覚だけ働かせて読んでいくと、実はいろいろな色彩、エネルギーに満ちている。
その至福の瞬間が自分に訪れるまで我慢できるか、が勝負である。何年かかけて、じっくりと読み込んでいくようなつもりで。

感性の豊かな人にとっては、たまらなく魅力的な1冊となるであろう。
同時に、好き嫌いが相当はっきり分かれそうでもある。この本にどうしても馴染めなくても、それも1つの見識だろう。

「モモ」が、交通標識的な教訓をもたらすとすれば、「鏡の中の鏡」は、理屈ではない、夜の闇にドキドキするような生命的な感覚を呼び覚ましてくれる。その意味で、本当のファンタジー!だ。人間がもっと感覚的な存在であることを、自覚させてくれる。だから、あえて意図的に物語の論理性を崩壊させているようにも感じる。

なお、できることならドイツ語でも味わってみたい。エンデの言葉遣いはやや独特な印象を受けるが、「鏡の中の鏡」は、ドイツ散文詩として読んでも十分に楽しい。

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17 of 17 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 鏡の奥, 2004/1/31
30の物語が連想でつながって1つの大きな迷宮を作り出している。絵からのインスピレーションに基づくが、根底にはエンデの哲学が配置されている。

1つの言葉で語れるようなものではないが、あえて挙げてみると「待つ」ということかもしれない。カフカの主人公のように待たされる。
何を、

試験を、出番を、教師を、救いを、裁きを、破滅を、終わりを、帰還を、運命を
古い屋敷に響く柱時計の音のように、物語のなかに「待つ」ことが刻まれてゆく。そして、断ち切られる。

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14 of 14 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 孤立し、つながる意識の迷宮, 2002/9/8
『モモ』や『果てしない物語』などのファンタジー作品で有名な作者が、これまでの作品よりさらに一歩進んだものを書こうと取り組んだ実験的な作品。30の短い物語からなる。が、決してそれらは直接的なストーリーの流れを持っているわけではなく、かといってまったく関係のない短編の羅列というわけでもない。前の物語の中のさりげないキーワードがその次の、あるいはもっと後の物語の主題へと変奏されていき、最後にはメビウスの輪のようにすべてがつながっていく。一見無関係に思える各々の話が、ストーリーの奥深いところを流れるテーマや視点の面でなめらかな流れをもって展開していき、全体として見ると一つの大きな抽象的点描画のように鮮やかにテーマとストーリーが浮かび上がるという見事な構築美。『鏡のなかの鏡』は意識の迷宮である、と作者は言う。30のファンタジー調の短編と全体の織り成す構造の中で描かれるテーマ。それは我々が普段意識していないこと、あるいは意識しないようにしていること。話の展開に翻弄されているうちにいつしか見えてくる自分の心の中の意識の迷宮。そこを覗いてみたいと思いませんか。
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5.0 out of 5 stars よくわからなくても次の章に進んでみて!
こどものころ、『はてしない物語』をかじりついて読んだことを急に思い出し、ミヒャエル・エンデのもうひとつの傑作、と呼ばれるこの作品を読んでみよう!と思ったわけです... 続きを読む
Published 2 months ago by 考える犬

5.0 out of 5 stars この作品については好き過ぎてあまり客観的に語る言葉を持たないのですが、、
もし、どなたかがこのレビューにたどり着き、この文章を読むことがあるとするならば、それをきっかけに一人でも多くの人がこの本を読むようになればよいと強く思います。わ... 続きを読む
Published 4 months ago by コロリョフ

3.0 out of 5 stars 夢の直接的な描写としか
なんだかよく知ってる不安感だな、と思ったらこれは夢を見ているときの感覚だとすぐに思った。
全編を通して夢の忠実な模写である。... 続きを読む
Published 7 months ago by uirou

5.0 out of 5 stars おそらく、この本の中にこそ自らの居場所を見つけてしまうひとも・・・
鏡のなかの鏡。完結した世界である。円環は閉ざされている。けれども、何時かきっと、そこに紛れ込んでしまう。この本を読んだならば。そしてもう、二度とそこから出て行け... 続きを読む
Published 7 months ago by dindi

5.0 out of 5 stars 普通の面白いファンタジー
普通の面白いファンタジー。
あまり、気負わないで読んでみるといいですよ。
Published 21 months ago by 猿蟹

4.0 out of 5 stars 傑作ファンタジーです。
 世界レベルのファンタジーの傑作です。山尾悠子が好き、あるいは、押井守監督の「うる星やつら2... 続きを読む
Published on 2007/2/10 by するめいか

5.0 out of 5 stars 悪夢の迷宮
『モモ』を読み、『はてしない物語』を読んだのなら、かならずここへ、たどりつくであろう。
でも、ここは、夢と希望の世界ではない。... 続きを読む
Published on 2006/1/17 by gblily

5.0 out of 5 stars 怖い。だが忘れてはいけない寓話
最初買ったときは「モモ」や「はてしない物語」のように、心の底が暖かくなるような本かなと思ったが、読んでみると心の底が照らされるような怖さがある。
寓話の形... 続きを読む
Published on 2005/11/12 by nemugoro

5.0 out of 5 stars 現実は悪夢以上に恐ろしい
『モモ』や『はてしない物語』とは全く別のエンデがここにいる。全編が悪夢のように脳裏につきささってくる。「大人向け」と評した人がいるが、必ずしもそうではない。確か... 続きを読む
Published on 2005/10/12 by wabysaby

4.0 out of 5 stars 迷宮・・・
一読して感じたのは、題名の意味です。私としては鏡のなかの鏡、つまり本書が自分をうつす鏡となり、その中の物語が更なる鏡となって幾重にも像をつくり出し、自分への違っ... 続きを読む
Published on 2005/5/9 by 紺碧の飛行人

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