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自由と規律―イギリスの学校生活 (岩波新書)
 
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自由と規律―イギリスの学校生活 (岩波新書) (新書)

池田 潔 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育くまれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

池田 潔
1903‐1990年。リース・スクール卒業、ケムブリッヂ大学卒業、ハイデルベルグ大学に在学した。専攻は英文学、英語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 子供を教育するとはどういうことか?, 2003/5/7
近年自己の判断基準のみで様々な行為を行う若者が急速に増えつつある。一般的な基準から言うと「なぜ?」と思われる理由で殺人や、マナー・ルールの違反といったことが平気で行われる。こうした問題を見据える上で本書は大いに参考になると思う。

本書はイギリスの社会の中心を担う人々が通うパブリックスクールでの教育の実体について紹介・解説したものだが、そこでは現代日本の教育とはまさに対称的な方針が貫かれている。「厳しい規律による自己否定徹底」。これは若者に「自由と自己表現」の場を与えようとする現代の日本の教育とは180度異なる。

子供への窮屈な圧迫が、子供の将来の可能性を摘み取ると考える日本人に対して、イギリス人は子供を大人になるための準備段階であるととらえ、社会??生き抜く上で必要なことを叩き込むということを教育の中心に据えている。そしてパブリックスクールでは厳格なルールの下で「規律ある生活」のできる人間が育成され、そうした子供たちが英国で真に「自由」な社会を形作る「核」となっていったのである。
初版は1949年の本書であるが、現代教育を再検討する上で、基準となるべき明確な真理が数多く盛り込まれている。

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40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人はいかに生きるべきか, 2001/4/5
30年前、高校へ入学した時に教科書と一緒に強制的に買わされた。読みもせずにしばらく放ってあったが、偶然読み始めたらおもしろくて一気に読了した。

英国のエリート学校であるパブリックスクールでの生活を紹介した本である。英国の上流階級の教育理念がよくわかる。中に挿入されているエピソードがそれぞれすばらしい。

蝶の採集に出かけた師弟が出先で第一次大戦の勃発のニュースを聞き、その足で従軍志願する。二人が途中の郵便局でそれぞれの家に事情を説明する手紙を書きながら師が弟をそっとみると肩がわずかに震えている。その後一度だけ前線の塹壕で出会ったとき、弟の顔にはすでに少年の面影はなかった。結局弟は帰らず、師は片足を失って帰還する。弟の戦死を聞いた時、師は「英国に自転車が二台無駄になった」とやせ我慢を言う。

全編に流れる基調は「ノブレスオブリージュ」。平素優遇されている貴族階級は、国家の危機に際して先頭に立って死地に赴くのを当然とする考えである。古き良き英国の雰囲気を伝える好著である。人が生きてゆくのになにを大切にしなければならないかをわたしはこの本から教えられた。

これから世に出る若い人にぜひ読んでもらいたい一冊。

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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 イギリスは今も「自由と規律」は健在か, 2005/6/25
自由を謳歌するには規律が絶対的な必要条件になる、という厳然たる定理を教えてくれる本です。本書が書かれたのは終戦直後の1949年、今もパブリック・スクールは相変わらずこのような禁欲的な、インテグリティを重んずる人間を育てているのだろうか、と疑問に思いつつ、まるで別世界のお話のように楽しめました。

特に、著者が英語の個人教授を受けている間に起きたエピソードはまるで、それだけで一編の短編小説のような鮮やかな展開です。よき師に出会うことの僥倖を感じさせてくれます。

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