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漢字―生い立ちとその背景 (岩波新書)
 
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漢字―生い立ちとその背景 (岩波新書) (新書)

白川 静 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本語の表記にとって漢字は不可欠の文字である。にもかかわらず、文字としての漢字がどのようにして生まれ、本来どのような意味を持つものであったかを知る人は少ない。中国古代人の生活や文化を背景に、甲骨文や金文、および漢字が形づくられるまでの過程をたずね、文字の生い立ちとその意味を興味深く述べる。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白川 静
1910年福井市に生まれる。1943年立命館大学法文学部文学科卒業。専攻は中国文学。現在、立命館大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 白川漢字学の入門に, 2004/9/4
By kurubushi "読書猿" (京都) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 確かにバンヴェニスト(『一般言語学の諸問題』とか『ヨーロッパ諸制度語彙』)は面白いが、実は最初そのエラさがよくわからなかった。白川静を読んで(バンヴェニストより前から読んでいたが、読み返して)、そのエラさがわかった。バンヴェニストは偉い。白川静はもっと偉い。

 おそらく競合品よりはいくらか安いためによく利用されているらしい学研の『漢和辞典』という事典があるが、これをつくった藤堂明保(東大教授)という中国文学研究者が、この『漢字』をめちゃくちゃ貶した書評を書いている。その貶し方というのが、「仮にも岩波新書で「カンジ」というタイトルの本を出すのに、こんなヤロウに書かせるなんて、編集者は何考えてるのだ」というものだった。こんな話があるから、「白川先生も、国立大学出てたら、今頃文化勲章なのに」というウワサも立つのだろう。東大のセンセイが「私大あがりがナマイキな、ちょっとだまってろ」という訳である。

 しかし、これ以上の話は無用だろう(別にどっちの肩を持ちたい訳ではないし)。なお、白川静が藤堂明保をこてんぱんにやっつける「書評の反論」が、『文字逍遥』(平凡社ライブラリ)に収録されている。
 

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52 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 漢字は想像力の宝庫である, 2005/9/8
文明の真髄を語る本である。私たちが普段何気なく書き記している漢字は、現在、世界に生きている「文字」の中でも、特異な象形文字です。古代に於いて象形文字は最も最初に現れた文字の一つと言う事ができる、それは形という図形を基礎にして、そこに動きや視覚的経験の総体を導入した一種の絵で、その絵を基に偏や造りを配置・構成した形態に、意味を対応させた意味文字です。白川博士は、甲骨文字には一種の呪文字だと、誠に深い見解を語られています。メソポタミアの楔形文字も相当に古い文字ですが、漢字とは、いささか方法を異にした象形文字であり、それは、やがて、中東一帯の、文字のルーツと成り、クレタ島の線文字B等の古代の文字の起源ともなる可能性もある。古代の文化を伝える、ギリシャ文字やアルファベットは代表的な音表文字と言えるでしょう。

漢字は東洋の古代中国にその起源があり、それは、東アジアの文化に決定的な影響を及ぼしていて、日本の文化は、この漢字が無ければ、その存在は、随分今とは変化を余儀なくされた事と思われます。また江戸・明治に於いてさえ、漢籍の素読は、精神の成長に基本的な基礎となったと謂われています。漢詩も然り、短歌・俳句然り、文語調はやがて言文一致体の口語となり、現在の日本では、小説も評論も当世風と成った、が、それでも漢字が無かったら日本語の表現は、今より随分単調なものとなるのではと思います。そして失われつつある、文語調の持つ、表現力の深さ、精神性、豊かさは、確実に失われて仕舞いました。
でも今は、文語や漢字などの日本語より、英語が幅を聞かす時代だ、日本語の使い方が良く身に付かない内に、中途半端な英語を学ばせようとする時代です。勿論、英語が母国語と同じ様に読み書き話せれば、言うことは無いが、基礎は日本語(母国語)にあると思う、その上で他に外国語が2つくらい身に付けば理想ですが、中々その様にはいかないのが現実です。

白川先生は、漢字研究を深め開拓した大碩学で、それは甲骨文字の業績や、また「字統」や「字訓」などの素晴しい著書を、お書きになっています。漢字の意味の解釈などは、思っても居ない意味世界が背景に在る事を教えて頂き、とても面白い。

この新書を読んで、何よりも漢字に対する目が広がった事を心から感謝したい。今の日本では、読む力、書く力も、話す力まで、随分痩せて来ているのではないか?子供達に本当に良いテキストを与えていないのではないか?教科書が薄過ぎます。今の五倍から十倍のページ数が在って好いのではないか?
生徒が、全部授業で消化する必要はありません。各章の要点だけを授業として消化すれば好い、その他は、生徒が自主的に学ぶ副読本とすれば良い。子供が最初に知識の手引きとする物は教科書です、この内容の豊かさ、広さ、深さが、生徒の知識のレヴェルを規定している面がありますから。授業では、単に教え込んだり、記憶させるだけでなく、生徒が自律的に知識を獲得する方法を基本的に習得させるべきです。
それには、一段難しい物を、どしどし読ませる事が必要なのです。子供に3割位分れば良い程の、上々のレヴェルの作品をどしどし読ませる事です。易しい物ではなく反対に、難しい物を与える事が重要なのです!子供は、それを,何とか工夫して理解しょうと考えるからです。
そこに、理解力、判断力、推察や仮説というものを操る知力が芽生えます。それを、上手に育てる。
多くの象形文字は滅び去ったが、漢字はこれからも生きつづけられるか?先生はお書きになっている「民族とその言葉が滅びなくとも、文字はその文化の敗北によって滅びる」と!
一昔前には、漢字を廃棄し、ローマ字化して仕舞えという、極端な暴論が有名な大学教授たちによって提案されていたのですから、時代は変わりました。
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34 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 漢字を見る目がかわります!, 2003/4/21
By カスタマー
「大鵬」はもともと台風現象のことだったとか、漢字の成り立ちそのものについてよくわかる。漢字再発見、という感じです。あわせて、少し値段が高いですが、字源辞典「字統」もお勧めです。
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