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永遠平和のために (岩波文庫)
 
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永遠平和のために (岩波文庫) (文庫)

by カント (著), Immanuel Kant (原著), 宇都宮 芳明 (翻訳)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか。カント(1724‐1804)は、常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設などの具体的提起を行ない、さらに人類の最高善=永遠平和の実現が決して空論にとどまらぬ根拠を明らかにして、人間ひとりひとりに平和への努力を厳粛に義務づける。あらためて熟読されるべき平和論の古典。

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25 of 30 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 素晴らしき現実主義者カント, 2006/12/24
By 一大学講師 (神奈川県) - See all my reviews
カントは、常にホッブスと対比される。そこでは、一般的に、カント的とは国家を克服し、地球市民となって“世界平和”的に協力的に世界平和をえること、ホッブス的とは“単独平和”的に、いわば一国が世界の警察官として、国家同士の闘争状態に終止符をうち世界秩序を維持すること、というように解釈されることが多い。少なくともド“素人”の私にはそのように感じられる。ヨーロッパ=EUや国際連合は前者であり、最近はやや対話にシフトしつつあるが、米国のかつてのユニラテラリズムが後者と捉えているのが実情である。本当に果たしてそうか?この疑念のもと本著をひもといてみた。結果として、私に期待は大きくはずれ、カントを見直したのである(笑)。そこにはいわゆる国境なき地球市民としての“世界平和”をカントは著述してはいなかった。ホッブスと同様、“自然状態とは戦争状態にあること”が世界の実情であることを的確にとらえ、その上で、独立国家同士が互いに牽制しあいつつも、平和を維持するには国家間に国際連合的なものが必須であると説いているのであった。すなわち、カントは超現実主義者であり、そこには常備軍の廃止というユートピア的提案は確かに一部なされてはいるものの、国連はもちろん、VISAの原型や現行国際法では、まさしくカントの思考がここに照射されているのであった。一方のホッブスは、プラトン『国家』で推奨された哲人政治の利点を大きく認めたのであろう、リヴァイアサン=超国家(=現行では米国)による統治こそ世界平和の近道であると説いたのであった。かくいうカントもホッブスも、ともにリアルな世界史観のもと、最終的な方法論においての相違を呈しているにしかすぎないことが、本著によって確信されたのであった。翻訳であっても、原著を読むことが、世間的虚妄を払拭してくれる近道であることを改めて痛感した読後であった。解説本もなるべく読むまい!
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14 of 24 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 国際関係論を学ぶ者に読んでもらいたい, 2000/12/2
哲学者のカントであるが,この著作は,むしろ国際政治を学ぶものが読むべきものである.薄くて読みやすい.

なお,カントの論じた命題のうち,共和制を取る国は戦争をしない,というものがあるが,これは,現代における「民主的平和論」という議論のもとになっている.

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3 of 7 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 地理と理性が‘自然に’導く平和, 2008/4/7
甘い理想論は無い。「人の間には、二つの関係しか無い。つまり、論理と戦争だ」(P.ヴァレリー『テスト氏』)。これに通じる世界観が描かれている。
冒頭、「永久の平安」とは、元は墓地の言葉であり、それが旅館の看板にブラック・ユーモアで引用されていた逸話が紹介される。見方によってはこの話、全篇を貫く或る緊張感を象徴している。つまり、この地上を往き来する人々が求めるこの平安は、反面、人が性急に求めれば、却って世界の死滅を導きかねない、という事。
カントは、個人間、民族・国家間で、未知の者と隣接している事自体が戦争状態である、と明言する。だがまた、或る一極集中的な権力による支配をも、拒絶している。理性を有する者なら悪魔でも達する一致点としての平和を構想する。
永遠平和が現実的な課題である事を示す際、人類の、有限な地表の上で共生という、自然条件が根拠にされる。自然は殆ど、人の資源という見地からしか検証されないが、一つのエコロジカルな視点ではある。逆に、神の秩序としての自然から見た時には、人は無自覚的にそれに従う存在とされている。カントは主著『純粋理性批判』で、理性の限界の検証を、「地球はその上を無限に歩いていけるが、それが球体である事を知れば、限界を知る事ができる」という比喩で説明していた(他、懐疑論者を遊牧民に喩えていた)。この比喩を現実に展開したという面もある。
カントは、“世界公民的見地における一般史の構想”(『啓蒙とは何か他四篇』)で、森の樹々は太陽と空気を独占しようと対立し合うからこそ、それぞれが立派に成長すると言っている。そうでなければ、慎ましい牧羊的生活と引き換えに、個々の才能と価値は没する、と。永遠平和は、対立、不調和、不信を‘解消’すべく構想されてはいない。却って戦争状態を前提にし、逆用する。自由を最大限に確保しながら、破壊的作用を抑制すべく構想される。
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Published on 2003/4/13 by 石ケ守諭邦

5.0 out of 5 stars 読んで下さい!
今だから、すべての日本人が読むべき本であると言える。ただの空虚な左翼の本ではなく、これからの時代を考える上で非常に有効な書物である。... 続きを読む
Published on 2003/2/15 by somjp2001

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