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茶の本 (岩波文庫)
 
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茶の本 (岩波文庫) (文庫)

岡倉 覚三 (著), 村岡 博 (翻訳)
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商品の説明

メタローグ

今世紀の初めは、日清戦争が終わり日露戦争が始まる動乱の時代だった。日本美術院の創設者で、ボストン美術館東洋部長の要職にあった天心岡倉覚三(1862 -1913)も、西と東がせめぎ合った時代の子である。本書を英文で書いた天心は、日ごろ欧米人が飲んでいる茶には、調和を重んじる東洋の精神が息づいていることを、ユーモアをまじえ説いていく。たかが一杯の茶だが、心を澄まして味わえればそこには東洋の宗教、倫理、芸術の粋がある。西洋の人々よ、小さなものの中に潜む偉大さを見逃してくださるな―。先覚者の祈りが込められた名著である。(宮川匡司)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.

出版社/著者からの内容紹介

当時外国にあった著者が,故国恋しさの思いを茶事の物語によせ,英文でニューヨークの1書店から出版したもの.日本の精神的所産の最も美しい面を見事に捉え得た名著として広く読まれてきた.(解説=福原麟太郎) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

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24 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 タイトルに惑わされないように, 2006/12/1
「茶の本」というタイトルは、とくに若者にとって魅力的なものではない。かく言う私も高校時代に今は亡き教師から熱弁をふるわれたが、このタイトルではどうもピンと来なかったという記憶がある。
本書『茶の本』は、茶の本ではない。欧米人に日本文化を理解させるためには、まず彼らの気を惹かねばならない、そのためにとられた戦略からこのタイトルとなったと思われる。これは決して茶の本ではないのである。
本書は東洋の美意識、わけても日本の空間的美意識の奥深さを伝えて余すところがない。これは天心の同時代人である漱石の、とくに『草枕』に通ずる美意識でもある(すみません、この指摘は、ちくま新書『法隆寺の謎を解く』の終章、「日本文化の原点に向かって」のなかでで武澤秀一さんがいっていることの引用です)。
西洋化とのあいだでゆれた明治時代、これほどまでに東洋、日本の文化価値を知りぬき、そして主張した真の国際人の声に、まずは謙虚に耳を傾けたい。
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16 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 生の術, 2007/5/10
 「死の術」である「サムライの掟(武士道)」に対するものとして、「茶道」を「生の術」として捉えており、「道教」や「禅道」よりの影響を指摘しつつ、その「相対性」に着目しているのは、西洋の「絶対性」を意識してのことだろう。特に「禅道」と「茶道」のつながりについて詳細に述べられており、両者に共通するものとして「素朴・簡素」「純粋主義」「卑俗からの自由」「審美主義」などの言葉が用いられている辺りは、西洋文明を意識しすぎているように感じる。

 現代でも充分通用する、「茶道」を中心とした芸術一般に対する鋭い考察は非常に興味深いが、西洋文明に対する反発と同時に西洋化の波に逆らうことができない挫折感が随所に見られ、ある意味懐古主義的な雰囲気が漂っている。本書の最後を飾る「利休の死」が、「日本文化の終焉(=西洋文明の旋風)」を象徴しているように感じるのは気のせいだろうか?
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15 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本人の美意識の源泉を捉えた名著, 2009/1/2
By 麒麟児 (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
新渡戸稲造の『武士道』が日本人の倫理意識の源泉の一を描いたものとすれば、本書は日本人の美意識の源泉の一を描いたものと云える。その意味で、両書は相揃って「半双の二曲物屏風」を構成する近代日本が生んだ重要著作であると考える。

本書を一読して、(1)茶道が建築や庭園、工芸、陶器、生花など今日に伝わる日本文化の母胎であったこと(91〜93頁)、(2)清潔なること必ずしも美ならざること(60〜61頁)、(3)美は細部に宿ること(重複の回避につき64〜65頁、花と掛け軸や彫刻との「協奏曲」につき88〜89頁)、(4)茶道における崇高な目的は自らを芸術そのもの(芸術的人格の表現)にまで高めようとする点に存すること(91頁))などの気づきを得た。

薄いからといって簡単に読める本ではないが(特に道教などの知識が必要であることを痛感)、味読すれば得るところの多い名著だと思う。末尾で千利休の最期の姿を描いた挿話も心に残る。「今日は工業主義のために真に風流を楽しむことは世界至るところますます困難になって行く。われわれは今までよりもいっそう茶室を必要とするのではなかろうか」(66頁)。
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5つ星のうち 5.0 青年へ推薦する書の一つ
この時期の代表的な英文書『代表的日本人』『武士道』『茶の本』の中で個人的に最も好んでいるのが本書。日本文化の“非論理さ”日本人の“穏やかさ”という良い点を味わい... 続きを読む
投稿日: 15日前 投稿者: タダトモ

5つ星のうち 5.0 岡倉天心はすごいですね。
利休のわびさび的な表現が美しい。もともと放送大学で英文講義をたまたま聞いたときにその一文が気になって購入したもの。武士道のような確固とした信念は感じられないもの... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: yamaguch

5つ星のうち 5.0 独特の感受性の結び目の一つ
 「武士道」、「代表的日本人」ときて、この文庫に手が伸びた。本文は90ページ弱だが、内容は深い。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: dvrm

5つ星のうち 5.0 本質的な芸術論
... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: ふんふんふん

5つ星のうち 3.0 茶の本ではない
まあ、日本を代表する文化の一つとして「茶」という言葉を使ったのだろう。
日本がヨーロッパ列強に肩を並べるために、日本の文化を紹介する。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/5 投稿者: nobu2002

5つ星のうち 3.0 岡倉天心が書いたから名著
岡倉天心が茶の人生哲学を説いた本.
原書は英文で書かれている.
西洋人に,お茶という題材を使って,日本文化を紹介するのが目的だったようだ.
だ... 続きを読む
投稿日: 2004/3/13 投稿者: 弾丸ロケット

5つ星のうち 4.0 喫茶文化にみるアジアの心
日本を含むアジアが欧米から見下されていた前世紀初頭、東洋の意気込みや素晴らしさを知らしめるために、岡倉覚三(天心)がボストンにおいて英語で執筆した本。欧米におい... 続きを読む
投稿日: 2003/2/17 投稿者: 大谷門堂

5つ星のうち 3.0 Japanese style
茶室は小さい。入り口は小柄な人でも屈んで入らなければならない。すべての人に謙譲を教え込むためのものだそうである。この本は西洋人にむけて、茶を媒介として人道を語り... 続きを読む
投稿日: 2002/7/23 投稿者: kos-chang

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