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ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)
 
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ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫) (文庫)

ゲーテ (著), Goethe (原著), 相良 守峯 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ゲーテ(1749‐1832)はこの大作を24歳で書きはじめて82歳で書きおえ、83歳で没した。詩人の天才をもってしても完成に殆ど全生涯を要したのである。『ファウスト』第1部では、学問の無力に絶望した大学者ファウストが悪魔メフィストの助力を得て官能的享楽の限りをつくそうとするが、それは心清き少女グレートヘンの痛ましい悲劇におわる。

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29 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 第一部は分かりやすい, 2004/1/16
ゲーテは二百年くらい前の作家であり、ベートーヴェンやナポレオンと同じく、写真発明前夜に活躍していた。
「ウェルテル」とは違って、「ファウスト」は積極的に物事に挑んでいく姿勢を持っている。ファウスト自身の欲望は次々と悪魔メフィストフェレスによって具現化されていくが、なかなか満ち足りることがない。

第一部は、ファウストとグレートフェンの愛を巡る悲劇であるから、割と読みやすい。(第二部以降は西洋文化に精通していないと難しいと思われる。)第一部だけ読むだけでも、様々なことに対する考え方や見方が違ってくると思う。

文庫では、新潮でも出ているし、森鴎外全集の一冊としても出ている。甲乙は付け難いが、森鴎外だと第一部第二部とが一緒になっているので、分厚くて読みにくい。

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32 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 永遠を見た悪魔, 2004/7/9
心理学者で有名なユング博士が大のお気に入りだったゲーテの「ファウスト」であるが、一部にこの書物は、オカルティズムとも関連が深いと言われることがある。

しかしながら、それを読解できるのは非常に稀なことであり、殆どの人はそのような読み方をできないという評を、哲学・心理学・宗教学・オカルトなどの各書籍で見つけることができる。

さて、この書物はゲーテのライフワークであったことは確かであろう。
彼の青年の頃から書き初め、死の直前まで書き進められた、その最初と最期に深い意味がある。

よく言われることであるが、ファウストもメフィストフェレスも同様にゲーテの分身であるということである。

若き神学者であり哲学者のファウスト博士は、この冒頭で眼前に偉大な何かを見つつ、それと決別せねばならない。
「もう神も悪魔も恐くはないが、私には生きる楽しみが無くなってしまったのだ。」と言い、毒杯を仰ごうとする彼は、青春があまりにも早く過ぎ去ったと嘆くツァラトゥストラを彷彿させる。

実は彼はこの決別に絶望しつつも、悪魔と契約し没落することで生命の素晴らしさを再び探求する旅に、今出かけるところなのだ。
生命を謳歌し満喫する為に、彼は悪魔と同属とならざるを得ない。それもまた絶望である。

さらには彼は、若い娘に神について説教され、それを悪魔に揶揄される。

「神についての専門家が、逆に説教されてしまいましたね。」という言葉には、一体何が隠されているのだろうか。

この作品は、少なくとも二重の読み方ができる。
簡単にファンタジーを楽しむか、それとも永遠を見たゆえに悪魔と契約しなければならない神学者の姿を見るかである。

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24 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 上演不可能の脚本に何故ゲーテが取り組んだのか, 2005/5/29
By カスタマー
それ自身が既に降霊術の呪文のような、深遠で謎めいた長い前口上。そして現れるのは老博士の書斎。脚本という形式を取る事で、私達はゲーテ自身のト書きを通し場面をヴィジュアルに思い浮かべる事ができる。魔法陣の中と外の駆け引き、メフィストフェーレスの自在な変身など、言葉にされると多分救いようもなく陳腐な表現になってしまうだろう。だから、この戯曲が上演可能か不可能かは本質的な問題ではない。動員しうる全ての想像力を刺激して訴えかけてくる、ヴァーチャルな総合芸術。文豪をして数十年の歳月を要した超大作に、あなたはどの様に打たれるか?また、シューベルトやリスト、マーラー、手塚治虫などの、この作品に触発された創作に手を伸ばしてみるのも面白い体験かも知れない。
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