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ツァラトゥストラはこう言った〈上〉 (ワイド版 岩波文庫)
 
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ツァラトゥストラはこう言った〈上〉 (ワイド版 岩波文庫) (単行本)

by ニーチェ (著), Friedrich Nietzsche (原著), 氷上 英広 (翻訳)
4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
Price: ¥ 1,155 (Tax Included) & eligible for Free Shipping. Details
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

晩年のニーチェ(1844‐1900)がその根本思想を体系的に展開した第一歩というべき著作。有名な「神は死んだ」という言葉で表わされたニヒリズムの確認すらはじめて、さらにニーチェは神による価値づけ・目的づけを剥ぎとられた在るがままの人間存在はその意味を何によって見出すべきかと問い、それに答えようとする。

Product Details

  • 単行本: 275 pages
  • Publisher: 岩波書店 (1995/03)
  • ISBN-10: 4000071629
  • ISBN-13: 978-4000071628
  • Release Date: 1995/03
  • Product Dimensions: 6.9 x 5 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #187,160 in 本 (See Bestsellers in 本)

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9 of 15 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars だれでも読めるが、だれにも読めない書物, 2002/8/16
多くの場合、ニーチェは実存主義哲学の範疇に置かれる。
実存主義とは「客観の不在」を語る哲学とされるが、この作品中に語られる「神は死んだ」という有名な言葉は、「客観は死んだ」と訳することが可能なことを、まだあまり多くの人は知らない。

主人公ツァラトゥストラが、自らを投影する「偉大なる天体」と交わる山頂から没落する場面からこの作品は始まるが、超人とは没落することしかできない、人間という橋を渡り切ろうとした心の先駆者のことである。

心理学の祖、フロイトが自らの心理学を「ニーチェの剽窃」とされることを怖れたことは有名であるが、本来フロイトやユングの心理学を理解したければ、この実存主義哲学の体験は避けては通れない道である。
そして作中、主人公ツァラトゥストラは、森の隠者に対し驚愕して言う。

「いやはや、とんでもないことだ! この老いた聖者は、森のなかにいて、まだ何も聞いていないのだ。神が死んだということを。」
そして昨今、ヨーロッパでは、「いまだニーチェは死んでいない。」と言われるらしい。
あなたは街に住んでいて、客観が死んだことを、いまだ聞いていないかもしれない。

客観は死んでいる。

ゆえに、ツァラトゥストラが何者であるか、だれでも読めるが、だれにも読むことができない。

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2 of 5 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 精神的脱皮, 2004/6/23
By 沈思黙考 (冥王星) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
『何であれ何らかの意味で有害で破壊的なものは取り除こうなどと思うならば、結局は生の源泉を滅ぼしてしまうことになるだろう』(遺稿 1888)

ニーチェの根底に潜む反社会性を誤魔化してきた従来のニーチェ解釈は、無意味なのだと言い切った永井均氏の指摘が鋭い。
「社会の存続それ自体と本質的に矛盾する価値・・・このうえない孤独の中でのみ、意味を持つ究極的な真理がある」のだ。
「存在するすべてが肯定されるのは、究極的価値基準が肯定するからではなく、価値基準が究極的にはないことによってこそ、端的に肯定されるのだ」

「力への意志は力を語る、力はただ示される」
全存在者の本質を「力への意志」とあえて語ったのだとしても、一切の超越的真理を否定したニーチェにとって、
永遠回帰以外には世界の往きつく先などあり得ないのである。理想の世界を否定したニーチェにとってみれば、
全存在者が絶えず生成を繰り返す世界こそが、端的な事実であり、これ以上でもこれ以下でもないからである。

「永遠回帰とは、生が回帰するとしても後悔しないように生きよ、などとふぬけた話をしているのではなく、
すべては偶然、ただそうであるだけのこと、あらゆる出来事がそれ自体として光り輝く生成の世界から取り除かれるべきものなど、ありはしない」のだが、
ナチスのホロコースト、広島・長崎の原爆被害を、はたして端的に肯定できるものだろうか?

ところで、いわゆる理想の世界において、生き抜く自信のある人が、いったいどれくらいいるのだろうか? まず、誰も生きていけまい・・・
言い訳がまったく許されない世界に耐性のある人間などありえないからである。

本来、語られるべきことではなく、実践のうちにその真理性(理想などという超越的真理など存在しないこと)がおのずと示されるべきであった永遠回帰も、
力への意志同様、語られてしまったことで、相手を凌駕しようとする弱者(ニーチェ)のさもしい欲望が、垣間見えてしまい、力が失われてしまったという側面も要注目である。
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1 of 4 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「ニーチェでニチェニチェ」しか知らないあなたへ, 2004/11/29
~ 100年以上前の本であるのに共感できる部分が多い事に不思議な感じを抱いた。要は100年前も今も人間はたいして変わっていないのだとこの本を読んで感じた。ある意味ロックンロールのような反抗心のようなものを感じた。当時としてはかなり異端のものではなかったかと想像する。この本は眠くなる本である。何度寝てしまったことか。眠い目をこすりなが~~らウトウトと読んでいるとツァラトゥストラが空を飛んで現れる。「大いなる事件」の章である。正直、(下)は読まないつもりでいたが、ツァラトゥストラが空を飛んだおかげで(下)も読みたくなった。不思議な本である。
 ~
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