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本書はトールキンの『The Lord of the Rings』(邦題『指輪物語』)3部作を1冊にまとめた保存版。竜スマウグ、『Paradise Lost』(邦題『失楽園』)の誇り高きサタンを彷彿とさせる冥王サウロン、地底の怪人ゴクリ、ほろび山、魔法の指輪が呼びさます恐るべき邪悪な力…。次々と登場するいまわしき敵を相手に、ホビット族のフロド・バギンズとその仲間たちが繰り広げる壮大な戦いをつづった長編冒険小説だ。
本書の登場人物は善人も悪人も皆人間の姿かたちをしていてわかりやすい。さらにトールキン自身の古英語に対する深い造詣と熱心なキリスト教信仰に裏打ちされた「ミドル・アース(中つ国)」の緻密な描写により、物語はいっそうの現実味を帯びている(本書とよく並び称される、友人C.S.ルイスの『The Chronicles of Narnia』(邦題『ナルニア国物語』)について、トールキンは内容自体はおもしろいが緻密な描写が足りないと批判している)。
今日まで出版されたペーパーバックの実に10分の1が、トールキンの何らかの影響を受けた作品だといわれている。「ファンタジー文学」、それはホビットを生き生きと描くことでトールキンが築きあげた世界なのだ。だが仮にそういったジャンルが存在しなかったとしても、その結果ロバート・ジョーダンの『The Path of Daggers』が世に出ていなかったとしても、指輪をめぐるこのトールキンの壮大な叙事詩は間違いなく後世まで語り継がれたことだろう。
--This text refers to an out of print or unavailable edition of this title.
Book Description
BBCによる『ロード・オブ・ザ・リング』(原題『The Lord of the Rings』)縮約版のラジオドラマをノーカット収録。CD12枚、収録時間13時間。
いにしえの時代、エルフの鍛冶師により力の指輪がつくられた。そして冥王サウロンは「1つの指輪」を鍛え、すべての指輪を支配するべく、自らの力を指輪に封じ込めた。だが、「1つの指輪」はサウロンから奪い取られた。サウロンは中つ国のいたるところを探したが、指輪は見つからなかった。そして幾多の年月を経て、指輪はまったくの偶然から、ホビットのビルボ・バギンズの手に渡ることとなったのだ。
モルドールにそびえる暗黒の塔の要塞から、サウロンの力はあまねく広がっていった。サウロンは力の指輪をすべて手にしたが、自らの支配を完全なものにする「1つの指輪」を探し続けていた。
一方、ビルボは111歳の誕生日に姿を消し、年若い従弟のフロドに、「すべてを統べる指輪」と危険な冒険を託した――中つ国を横断して冥王の影の奥深くに入りこみ、指輪を滅びの亀裂に捨てて破壊するという冒険の旅を。
『The Lord of the Rings BBCラジオドラマ版』では、フロドが指輪の仲間――魔法使いのガンダルフ、ホビットのメリーとピピンとサム、ドワーフのギムリ、エルフのレゴラス、ゴンドールのボロミア、そして謎めいた長身の男ストライダーとともに始めた冒険の旅が語られる。
見事な作品に仕上がった『The Lord of the Rings BBCラジオドラマ版』。キャストは、フロド役にイアン・ホルム、ガンダルフ役にマイケル・ホーダーン、アラゴルン役にロバート・スティーブンス、ビルボ役にジョン・ル・メスリエールほか。