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天才教育や学習速度の向上などを目標に、著者みずからが開発した教育法「統合学習」を紹介した本書。世界6か国語に翻訳されているロングセラーの本邦初公開である。
本書が世界で広く注目される理由は、子どもの才能の開花や成績アップのために親はどういう考え方をし、なにをすべきかをわかりやすく説いている点にあるだろう。その提言は、教育とはだれもがもつ潜在能力を引き出すことだという理念から、子どもへの期待のかけ方や物語の読み聞かせ方などの具体論まで非常に多彩で、親や教師が直面しがちな問題をじつによくとらえている。
とくに、一方的な教育が子どもの才能の開花を妨げるといった親の責任をただす一連の指摘は鋭い。「統合学習」は、学習に楽しさを取り入れて効果を高めるなど、教える側ではなく学習者の側の発想から編まれたもので、これは日本の教育のあり方にも一石を投じるだろう。
監修の神田昌典も指摘するように、理念だけでなく具体的なテクニックを提示しているのも本書のすぐれた点である。テクニックは、音楽を使って記憶力を高める「コンサート・セッション」、話し合いを前向きにして問題解決を図る「グッド&ニュー」、情報の整理・要約や記憶力向上を図る「マインド・マッピング」など、ツール化したものだけでも20パターン近くを紹介している。いずれも楽しそうなものばかりで、学習の堅苦しいイメージを一変させてくれる。
「アクティビティ」以外にも実践のアイデアを多数引き出せる本書は、教育現場だけでなく、ビジネス、自己啓発、生涯学習など、「学び」のあるいたるところで役立つだろう。(棚上 勉)
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内容説明
Intended for teachers and parents, this text shows how to enrich learning at home as well as in the classroom. It explains the most developed thinking about the brain and the optimum conditions for learning.