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真珠湾攻撃後間もなく、実はフランクリン・ルーズベルトと側近たちは、日本軍による攻撃を事前に察知していた、という驚くべき「陰謀説」がささやかれた。だが本書『Day of Deceit』(邦題『真珠湾の真実 』)で、第2次大戦での受勲経験をもつロバート・スティネットが、さらに驚愕の事実を明らかにする。当時、そもそもアメリカを攻撃するよう日本に仕向けたのは大統領自身だった、というのだ。
スティネットの主張には2つの確固たる証拠がある。まず1つは当時の事実が物語る状況証拠だ。1940年9月、ルーズベルトは、海軍高官により用意された一連の方策を承認している。それは、「日本領海内への米国戦艦100艘配備」などの項目が含まれた、明らかに日本政府を窮地に追い込むためのものだった。さらに動かしがたい2つめの証拠は、「情報の自由法」のもとで機密扱いを解かれた国家安全保証公文書だ。その書面からは、イギリス側に参戦することを目的にわざと真珠湾攻撃を引き起こし、国民の尊い命を犠牲にした大統領の姿が浮き彫りになる。
アメリカ政府の必死のごまかしに当惑しながらも、スティネットは彼らを糾弾する姿勢はとっていない。
「当時のアメリカでは、世論は完全に孤立主義支持に傾いていた。それをくつがえしアメリカ国民を一致団結させるための名目として、真珠湾攻撃はまさにうってつけだったのだ。すでにユダヤ人大虐殺を実行し、イギリス進攻の構えを見せていた憎むべき敵、ナチスに“待った”をかけるためには、やむをえない試練だったろう」
今後かなりの論議を呼びそうな本書は、いまだ謎の多い「真珠湾攻撃」の解釈を決定づけるかもしれない貴重な1冊である。
出版社/著者からの内容紹介
卑劣な騙し討ちと罵られた真珠湾攻撃。だが、騙したのはアメリカ側なのだ。17年の歳月をかけ膨大な新資料を駆使して迫る戦慄の真相
--This text refers to the
単行本
edition.