リチャード・ロジャースは、国際的な尊敬を集める建築事務所リチャード・ロジャース・パートナーシップを率いて、世界中で数々の注目すべき建築物を手がけている。代表作には、パリのポンピドー・センター(レンゾ・ピアノとの共作)、ロンドンのロイズ本社ビルとミレニアム・ドームなどがある。最近では、ジャコブ・K・ジャビッツ・コンベンションセンターの拡張や、ワールド・トレード・センター跡地のタワー3(いずれもニューヨーク)を手がけている。
ケネス・パウエル著の『RICHARD ROGERS COMPLETE WORKS: VOLUME THREE』は、リチャード・ロジャース・パートナーシップが1994年から2005年までに手がけた建築作品を紹介している。48件を越えるプロジェクトやコンペティションを取り上げ、ごく最近の作品にまで目を向けている。2001年に出版された第2巻の続編にあたるシリーズ3巻目だ。
本書には、有名なものから知られざるものまで、過去10年にわたる建築プロジェクトが登場する。収録作品は、ロンドンのグリニッジ半島にあるミレニアム・ドーム、京都近くの小学校、バルセロナの闘牛場を改築した大型娯楽施設、ウェンブリーやロンドン、フィレンツェのマスタープラン、マドリードのバラハス空港、ヒースロー空港のターミナル5、バーミンガムの新図書館、ロンドンで最初のマギーズ・センターなど。
本書の序文では、リチャード・ロジャース・パートナーシップのあらましと、これまでに手がけたプロジェクトを紹介している。建築批評家ケネス・パウエルによるエッセイでは、リチャード・ロジャースが政治の分野に与えた影響を探り、「アーバン・タスク・フォース」の長としての役割や、ロンドンやバルセロナの市長に建築や都市計画の助言を与えるアドバイザーとしての仕事に光をあてている。また、リチャード・ロジャース・パートナーシップの国内外での成長ぶりや、頭角を現しつつある新しい世代の才能に見られる影響も論じている。
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