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『Unclaimed Treasures』の著者マクラクランは、子どもたちのために感動的な物語を書いてきた。19世紀終わりごろ、妻を亡くし、ふたりの子ども―― アンナとケイレブ―― を抱えて農業を営んでいた父は、再婚相手を求める広告を出す。やってきたサラは、ふるさとのメーン州、とくにその海原を思ってホームシックにかかっていた。子どもたちは、サラが居ついてくれないのではないかと心配した。サラがひとりで街に出かけていったとき、自分を産むときに母が死んだケイレブは、もう永遠にサラが戻ってこないのではないかという恐怖に襲われた。だが、彼女は色鉛筆を手に帰ってきて、メーンの美しい風景を描いて、そして言った。ふるさとを思うとさびしくなるけれど、「それよりもふるさとであなたのことを思い出すほうがもっとさびしいと思うの」。やさしいタッチで、見捨てられること、失うこと、そして愛を語る物語だ。(Amazon.com)
『英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より
●●●あらすじ
アンとキャリブは、「妻およびふたりの子どもの母募集」というパパの新聞広告に応募して来た女性、サラに会うのをドキドキしながら待っていた。メイン州の海の町から、アンたちの住む大草原の小さな家にやって来たサラは、しばらくしてホームシックになっているのに気がついた。そのことに気がついていた子どもたちも、多分サラはもうメインに帰っていくだろう、とあきらめていた。
でも、毎日4人でいっしょに暮らすうちに、サラはこの土地にも、家族にも親しみだした。そして彼女は、どこにいても人はどこかが恋しいもの、メインに帰ったら、きっとこの家族と大草原が恋しくなると悟ったとき、彼女は新しい家族の一員として、大草原のこの家に入ろうと心を決める。そしてサラは、アンとキャリブのママが生前にしていたみたいに歌を歌い、それに合わせてみんなも歌うのだった。新しい家族が誕生したのだ。
●●●この本について
野草(野の花)の英語名が本文のあちらこちらに盛り込まれていて、アメリカのプレーリー(大草原)地帯の風景が思い浮かんでくる物語だ。Paintbrush、clover、prairie violets、woolly ragwort、tumbleweed など下記の関連サイトで調べられる。北米のひとつの典型的植生(vegetation)に親しんでみるのはいかが。
サラの気持ちが変化するきっかけとなる、次のようなフレーズがある。
There is always something to miss、 no matter where you are.
みんなが移民の子孫、アメリカ人にとっては、とくに心にしみる言葉かも知れない。アメリカは、先住民以外の「アメリカ人」にとってもともとは異郷だったわけだから、"old country"をいつもどこかに「しっぽ」のようにぶらさげている。そして、それはとりもなおさず、アイデンティティを探す多くの現代人の心に響くフレーズかもしれない。(え)
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