サイクロン機構を備えることに加えて、DC31で注目すべき点があります。それは、充電池にリチウムイオンバッテリーが採用されていることです。商品付属のバッテリーに“Li-ion”と明記されています。
リチウムイオンバッテリーの利点として、継ぎ足し充電に強いことがあります。多くのハンディークリーナーで用いられるニッカドバッテリーでは、継ぎ足し充電を繰り返すとバッテリーの電力を使える時間がどんどん短くなってしまいます。バッテリーの電力を使いきらないと充電できないのは不便です。充電を忘れてしまって、いざ使ったらすぐにバッテリーが切れた、なんてことも起こりやすくなります。他方、リチウムイオンバッテリーでは、継ぎ足し充電によるバッテリー使用可能時間の短縮がほぼ起きません。使ったら次に備えてすぐにバッテリーを充電できます。
ハンディークリーナーは、
- こまめに使う
- 短時間使う
- 使ったら次に使う時に備えて、バッテリーは充電しておきたい
という使用状況やニーズが想定されます。こうした点を捉えて、ノートパソコンなどにも用いられるリチウムイオンバッテリーをDC31に採用したDysonの判断は、非常に賢明だと思います。ユーザーは、リチウムイオンバッテリーを活かして
1. DC31でまめに掃除する
2. DC31を使ったらバッテリーを充電しておく
この1,2のサイクルを保てば、部屋をきれいに維持できるでしょう。ピストルのマガジン / トリガーを模した遊び心のあるバッテリー / スイッチやゴミが見えるダストビンのデザインも相まって、ものぐさな私でもゴミがあればすぐにDC31で「撃ち取りたい」気持ちにさせてくれます。
DC31で「面」(布団 / ベッド、カーペット、クッション、ソファなど)を掃除したい人には、motorhead付きを強くお薦めします。DC31に付属のブラシやノズルで「面」を掃除するのは、ゴミの回収力や所要時間での効率がよくないです。「ピンポイント」(隅にたまった埃 / 床に落ちたゴミなど)の掃除にしかDC31を使わないのであれば、motorheadなしでもいいでしょう。
ダストビンを開くノブの立て付けが悪いこと、重心からハンドルが離れているので取り回しで重さを感じること、高所を吸う際には排気が顔に当たりやすいことなど、DC31にはウィークポイントも多々あります。しかし、独特のサイクロン機構だけでなくリチウムイオンバッテリーの採用が、他のハンディークリーナーを上回る使い勝手をもたらしています。