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コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)
 
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コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press) (単行本)

エティエンヌ・ウェンガー (著), リチャード・マクダーモット (著), ウィリアム・M・スナイダー (著), 櫻井 祐子 (著), 野中 郁次郎 (著), 野村 恭彦 (著)
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

共通の専門スキルやコミットメントによって非公式に結びついた人々の集まりである「コミュニティ・オブ・プラクティス(実践コミュニティ)」の手引書。グローバル企業による実践コミュニティを核とした価値創造実現を伝える。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウェンガー,エティエンヌ
独立コンサルタント。コミュニティ・オブ・プラクティス研究のパイオニアであり、この分野の世界的なリーダーである。彼の研究は理論的なものに留まらず、コンサルタントとしても、実践コミュニティの育成をしたり、学習とコミュニティとの間の相乗作用を活用するナレッジ・システムの開発を実際に推進している

マクダーモット,リチャード
マクダーモット・コンサルティング社代表。20年近くにわたって知識組織の設計に携わってきた。実地のコンサルタントとして、全社的なコミュニティ開発に関する幅広い経験があり、また個人的にも多くの実践コミュニティの立ち上げや維持に手を貸してきた。実践コミュニティ及び知識管理に関する論文は、これまで数々の学術誌に掲載されており、Knowledge Management誌編集委員や講演なども広く行っている。最近では知識共有文化の構築と実践コミュニティに関する2つの国家的ベンチマーク研究のコンテンツ・エキスパートを務めた

スナイダー,ウィリアム・M.
20年間近くの間、組織開発の分野でコンサルティングを行い、マッキンゼーでは同社及びクライアントの戦略的ナレッジ推進活動に取り組んできた。現在の研究の主眼は市民セクターに当てられ、市民団体や基金、政府機関などの指揮者に助言を与えている。またゴア元副大統領を長とする「国家政府改革パートナーシップ」では、都市問題(家庭保健、公安、労働力開発など)に焦点を当てたいくつかの実践コミュニティの立ち上げに尽力した

野村 恭彦
慶応義塾大学大学院理工学研究科修了。富士ゼロックスに入社以来、総合研究所にて知識処理、CSCW(Computer Supported Cooperative Work)の研究・開発に従事。その後、コーポレート戦略部にて知識戦略立案、役員補佐などを経て、知識経営のリサーチとコンサルティングを提供するナレッジ・ダイナミクス・イニシアティブ(KDIグループ)の事業立ち上げに参画。知識経営の実現を支援するコンサルティング活動に加え、コミュニティ・オブ・プラクティスと「場」を中心とする知識経営研究を活発に行う。CSCW国際会議、IEEE国際会議、KM Review誌、日本KM学会、人材教育誌など、論文発表多数。情報処理学会論文誌編集委員

野中 郁次郎
早稲田大学政経学部卒。富士電機製造株式会社を経て、カルフォルニア大学(バークレー校)経営大学院でPh.D取得。南山大学・防衛大学・一橋大学イノベーション研究センター・北陸先端科学技術大学院大学教授を経て、現在、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、カリフォルニア大学バークレー校ゼロックス知識学特別名誉教授。知識とは何か、知識は組織の中でいかに創造されるのか、日本型イノベーションの特質とは何かなどについての理論的構築と比較研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 4.0 ダイナミックな知識をいかにマネジメントするか?, 2003/2/5
知識はいまや組織の競争力におけるひとつの源泉と言われている。
資産の運用や人材のマネジメント同様にナレッジ・マネジメントの必要性が説かれ、様々な試みがなされている。
だが、知識は資産のように固定化したものではない。
知識には文書化された形式知もあるが、文書化、オフィシャル化が困難な暗黙知も存在する。

知識は金銭的資産や他の資源にくらべ、非常にダイナミックな性質をもつがゆえに、
そのマネジメントにも困難がつきまとう。
だが、組織が他の組織との競争力を高めようとすれば、
もはや知識のマネジメントを抜きには考えられない状況にきている。

これまでのナレッジ・マネジメントは主にIT部門主導で行なわれてきた。

莫大な資源をITシステムに費やしたが、出来上がった知識ベースは役立たないことが多かった。
最大の原因は情報と知識を混同したことによるものだった。
知識はスタティックな情報の集合ではない。
もし、ある人物が自分がたくさんの本を読んで膨大な医療知識を身に付けたから、

あなたに手術をしてあげると申し出たとしたら、あなたはその申し出を受け入れるだろうか。
多くの知識は実践を必要としている。
現場での実際の経験上、実践的に活用された知識がこそが生きた知識となりうる。
本書はそうした知識のダイナミックな面に着目した上で、

そうしたダイナミックで実践的な知識のマネジメントを可能にするシステムとしての「実践コミュニティ」を紹介している。

本書で紹介される「実践コミュニティ」は主に3つの特長をもっている。
それはまた
 1共通の「知識領域」の共有によって組織され、

 2この領域に関心をもつ人々の集まりである、基本的に自主参加型の「コミュニティ」という形態をとり、
 3そして、最後の参加する人々がこの領域内で効果的に仕事をするために生み出す
  共通の「実践」を有していることである。
ようするにコミュニティに参加する人々は、自分たちの業務上必要な知識の「領域」を共有して集まり、

「コミュニティ」内で知識の共有、文書化、検証などを行ないながら、
それぞれの業務における現場での知識の「実践」のなかで、
知識を実際に活用、練磨をしながら、また現場から得たものをコミュニティ内にフィードバックする。
組織の中で、業務部署やプロジェクト・チームなどに所属する個々人が、

部署やチームを超えて、共通の知識「領域」を求めて集まる「コミュニティ」の存在により、
「実践」に有効なダイナミックな知識の開発、育成、共有を実現しようとするものだ。
基本的にそれは個々人を媒介とした、部署やチームといった業務関連集合体と、
知識の共有、育成を目的としたコミュニティの二重構造を組織内に確立する試みである。

本書は、この実践コミュニティを中心とした、組織内のナレッジ・マネジメントの有効性を、
数多くの事例を紹介しながら説いている。
組織内に自主性を重んじたコミュニティをおくことで、
非管理的な知識のマネジメントを実現する手法を紹介している。

知識はそのダイナミックな性質上、文書などのスタティックなツールをその担い手にすることは完全にはできない。
ダイナミックな性質をもった知識を担うのは基本的に人間でしかありえない。
だが、その人間を単なる知識の保存庫としてマネジメントしようとするなら、その試みはうまくいかないだろう。

知識を得て、それを活用しようとする時、個人は基本的にみずからの好みや価値観に大きく依存するはずだ。
それを従来の管理型のマネジメントでしめつけ、コントロールしようとしてもうまくいくはずがない。
それゆえ、ここで描かれたのコミュニティのマネジメントによるナレッジ・マネジメントは

従来のマネジメントの考え方さえ大きく変えることになるだろう。
あるいは、もはやすべてのマネジメントは大きな意味でのナレッジ・マネジメントだといえるのかもしれない。

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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 知識ってマネージメント可能なんですね, 2005/10/2
By jiateng4 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
ビジネスにおいて、
「それは○○さんしか知らないからなぁ」
「未だにそんなやり方をしているの?」
「そんな事聞いていないよ」
などという会話を聞く事は大変多いと思います。

現代のIT社会においてすら、なぜこのような事になってしまうのか。
情報をどのように共有し、マネージメントしていくのか、はホワイトカラーを自認する人であれば一度ならず考えた事があるテーマでしょう。

本書はそれらを、「コミュニティ」という小集団の活動により、解決をしようと提唱するものです。

コミュニティーとは何か、それを行うとどのようなメリットが組織に起こるのか、を本書は独自の視点と、実践を通し詳細に解説しています。

この手の本にありがちな、「理論だけ述べて、あとは勝手にどうぞ」的な知識のひけらかしではなく、「実践にあたり、先人達はどのような障害にぶつかり、それをどう克服してきたのか」についても事細かに解説している点に好感を持ちました。

データベースが唯一の情報共有手段だと考えている人は本書を読むと眼からウロコが落ちるかも知れません。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 今こそ学ぶべきところは多い, 2009/3/25
部署内で解決策に行き詰った時、同期入社のネットワークとか、以前同じ部署にいた人のネットワークとかの中から、助言をくれそうな人を見つけ出して相談するというアプローチは、今でもある程度存在していると思います。しかし、終身雇用が徐々に崩壊したり、その場限りのドライな人間関係を望む人が増たりしている昨今、適切なネットワークを持たないが故に業務効率を落としている人もいるかもしれません。

本書で紹介されているコミュニティ・オブ・プラクティスは、専門分野や興味を一にする人々の意図的な集まりであり、本来は前述の属人的かつ無目的な人的ネットワークを代替するものではありません。しかし、会社がこのような枠組みを用意してあげることで、従来の人的ネットワークが持っていた機能の重要な一部を補うことも可能ではないかと感じました。

私自身のサラリーマン経験は10年を少し超えたくらいなのであくまで想像ですが、数十年前の日本ではコミュニティ・オブ・プラクティスに相当するような非公式な人的ネットワークが無意識のうちに存在していて、それが強みの一部であったのに、近年はそれが失われつつあるのではないかと思います。この想像が当たっているとすれば、今こそこの枠組みに取り組んでみるべき時なのではないでしょうか。決して新しい本ではありませんが、今日参考になる部分は多いです。

同一分野のexpertが社内の異なる部署に散在していて、彼らがまとまればもっとすごいことができるはずなのに、と苦慮していたときにちょうど本書に出会い、ぼんやりしていたアイデアに形を与えてもらえました。

本書ではコミュニティ・オブ・プラクティスを有効に発足、発展させるためのキーポイントが豊富に解説されており、どれもたいへん参考にはなりますが、日本的経営環境や文化風土におけるキーポイントは、本書の解説とはまた少し違う可能性があるのではないか、という印象も受けます。そういう視点でまとめられた本があれば読んでみたいです(今のところ見つけられておりません)。
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