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社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論
 
 

社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論 (単行本)

イヴォン シュイナード (著), Yvon Chouinard (原著), 森 摂 (翻訳)
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 国内配送料無料 詳細
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商品の説明

社員をサーフィンに行かせよう
米パタゴニアの創業者でオーナーである著者が、その歴史と理念を綴る。

書名の通り、パタゴニアの社員は勤務時間中、いつでもサーフィンに行っていい。サーフィンに限らず、登山、釣り、自転車など、どんなスポーツでも構わない。その分、仕事をする時には熱心に、効率よく、責任感を持って取り組むことを求める。「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は、フレックスタイム、ジョブシェアリングなどの思想を具現化したもの。こうした融通性で、アウトドアスポーツに深い知識と経験を持つ貴重な人材を社内にとどめてきたという。

著者は、ビジネスで最も重要で最優先すべき使命は「地球を守ること」だと強調する。飲料ペットボトルを再生してジャケット用素材に変える処理法を開発したり、製品をオーガニックコットンへ切り替えたりしてきたのは、そうした方針の表れだ。2001年には、売上高の1%以上を環境保護団体に寄付する企業同盟「1% for the Planet」を共同設立。現在ではこの同盟に約500の企業が参加する。

著者は「パタゴニアが100年後も存在することを前提として経営している」と記す。ビジネス界の常識を覆すような様々な取り組みから、「永続する企業」のあり方を探ることができる。


(日経ビジネス 2007/05/21 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



出版社/著者からの内容紹介

 私たちの会社で「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出し
たのはずいぶん前からのことだ。私たちの会社では、本当に社員はいつでもサー
フィンに行っていいのだ。もちろん、勤務時間中でもだ。平日の午前十一時だろ
うが、午後二時だろうがかまわない。いい波が来ているのに、サーフィンに出か
けないほうがおかしい。
 私は、数あるスポーツの中でもサーフィンが最も好きなので、この言葉を使っ
たが、登山、フィッシング、自転車、ランニングなど、ほかのどんなスポーツで
もかまわない。

 私が「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのには、実はいくつか狙
いがある。

 第一は「責任感」だ。私は、社員一人一人が責任をもって仕事をしてほしいと
思っている。いまからサーフィンに行ってもいいか、いつまでに仕事を終えなけ
ればならないかなどと、いちいち上司にお伺いを立てるようではいけない。もし
サーフィンに行くことで仕事が遅れたら、夜や週末に仕事をして、遅れを取り戻
せばいい。そんな判断を社員一人一人が自分でできるような組織を望んでいる。

 第二は「効率性」だ。自分が好きなことを思いっきりやれば、仕事もはかど
る。午後にいい波が来るとわかれば、サーフィンに出かけることを考える。する
と、その前の数時間の仕事はとても効率的になる。机に座っていても、実は仕事
をしていないビジネスマンは多い。彼らは、どこにも出かけない代わりに、仕事
もあまりしない。仕事をしている振りをしているだけだ。そこに生産性はない。

 第三は「融通をきかせること」だ。サーフィンでは「来週の土曜日の午後4
時から」などと、前もって予定を組むことはできない。その時間にいい波がくる
かどうかわからないからだ。もしあなたが真剣なサーファーやスキーヤーだった
ら、いい波が来たら、すぐに出かけられるように、常日頃から生活や仕事のスタ
イルをフレキシブルにしておかなければならない。

 第四は「協調性」だ。パタゴニアには、「私がサーフィンに行っている間
に取引先から電話があると思うので、受けておいてほしい」と誰かが頼むと、
「ああ、いいよ。楽しんでおいで」と誰もが言う雰囲気がある。一人の社
員が仕事を抱え込むのではなく、周囲がお互いの仕事を知っていれば、誰か
が病気になったとしても、あるいは子どもが生まれて三カ月休んだとしても、お
互いが助け合える。お互いが信頼し合ってこそ、機能する仕組みだ。

 結局、「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は、私たちの会社の「フ
レックスタイム」と「ジョブシェアリング」の考え方を具現化したものにほかな
らない。この精神は、会社が従業員を信頼していていないと成立しない。社員が
会社の外にいる以上、どこかでサボっているかも知れないからだ。
 しかし、経営者がいちいちそれを心配していては成り立たない。私たち経営陣
は、仕事がいつも期日通りに終わり、きちんと成果をあげられることを信じてい
るし、社員たちもその期待に応えてくれる。お互いに信頼関係があるからこそ、
この言葉が機能するのだ。

(日本語版への序文より)


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5つ星のうち 5.0 自分の会社もこんな会社にしていきたい, 2009/4/2
 人生の達人は何をするのであろうとひたすら至高の状態を求め、仕事か遊びかの判断は他人に委ねている。
とするパタゴニア社長の本。
 創業から貫かれる理念本としても読み応えのある本。
 「百年後も存在する経営」として原住民イロコイ族の七世代先の子孫のことを考慮する七世代計画や、環境問題への取り組み等々、環境問題の雑学もかなり仕入れることが出来る。
 「自然な成長」を心がけることは会社を管理しやすい大きさに保つ役割も果たしている、として「望みを全て叶えよう」とするのが早ければ早いほど、死もまた早く訪れる。という一文には深く感銘を受けました。
 また、日本に向けて書かれているのか、というくらい日本を基準においているのも面白い。
「日本人は最高の西洋文化しか輸入しない」というのは日本人では気づかない視点。

 社内での色んな取り組みは自分の会社でも何か出来るんじゃないかと気づかされました。
 パタゴニアで働いている社員の方に是非お会いして話が聞きたくなる一冊です。
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67 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 会社教宣伝本の一種, 2008/2/6
おしゃれと機能性を両立しているとファンのいるパタゴニアの社長本であるが、あまり一般化できない自社のビジネスにおけるイメージ戦略を元にした商売と言う面では参考になる。実は1%といいつつパタゴニアは株式公開をしていないため、経営の詳細もまた謎に包まれているのだが、その詳細についてはこの本では巧みに記述を避けている。そして反捕鯨テロ支援の一件でわかるように、自社の見解と異なる考え方には極めて非寛容的な一面も本文中で時にかいま見える。そのような事前知識を持って一歩下がって読めば、カリスマ社長と信奉者が集まった企業に関する興味深い本である。
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18 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 未来の企業はヒッピーから, 2008/7/30
今の時代の「革新」は、ヒッピー文化から生まれてくるのかもしれない。
アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズもしかり、
パタゴニア創始者であるこの本の著者のイヴォン・シュイナードも、
ヒッピーの思想を見事に企業という媒体を使って表現してみせた。
これは「芸術家」が「芸術作品」として作るものより、
ずっと社会に対する影響力が大きい、より高度なアートである。
いわゆる「芸術家」は、いつも世間とは一歩離れたところにいるから、
その作品は鑑賞されこそすれ、本当の意味で世の中を変えることが難しい。
しかし、彼らヒッピーの残党は、
このドロドロした世間に入り込み、
その内側から革新を起こしてきたのである。
これは難易度の高いアートであり、この世に対する影響力もずっと大きいのだ。
そのようなアート作品としてのパタゴニア社が、
本書にあますことなく書かれている。

確かにパタゴニア社は環境テロとも揶揄されるシーシェパードを支援していたが、
その一点をみて、パタゴニアが行ったその他の冒険的試みにまで
目をつぶってしまうのは、勿体ない。
目を見開いて、未来の企業のあるべき姿のヒントが隠されている、
この本の主張に耳を傾けてみましょう。

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