昨今、潜在能力がありながらも業績が伸び悩んでいる企業は、M&Aの格好の標的となっている。買収を回避するには、高収益経営を実現して、事業価値、ひいては株主価値を創造していくことが欠かせない。
では、どうすればいいのか。筆者は、長期にわたって高い利益率を上げているキーエンス、ローム、ファナック、シマノ、ヒロセ電機、マブチモーターの6社に焦点を当て、その経営モデルを分析。そこから4つの共通項を導き出した。
具体的には「顧客提供価値の最大化」「競争の徹底回避」「創出価値最大化のための自社能力設計」、そして「高利益率追求の強い姿勢」である。筆者は、これら4つの要件から成る経営モデルを「プロフィット・ピラミッド」と名付け、それぞれの要件の強化に向けて地道に取り組んでいくことの重要性を強調する。さらに、高収益経営を実現する14の原則について、前述6社の事例を基に解説しており、実感をもって読める。
IT戦略の立案も、企業価値の創出と切っては離せない。とかく目の前のシステム化プロジェクトの完遂に意識が向きがちななかで、もっと大局的な視点でIT戦略を考える上でヒントになるだろう。
(日経コンピュータ 2007/06/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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