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暴走する脳科学 (光文社新書)
 
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暴走する脳科学 (光文社新書) (新書)

河野哲也 (著)
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。―“脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の“脳科学リテラシー”入門書。


出版社からのコメント

"脳トレ"は本当に効くのか?

"脳の時代"を生きる現代人必読の
"脳科学リテラシー"入門書!

●脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。
●そもそも脳イコール心と言えるのか。
●脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。
●人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。
●脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。
----"脳の時代"を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の書。

脳科学の知見に基づいているかのような誤解を与える「脳科学商品」や「脳トレーニング法」がすでに商品化されているが、こうした安易というだけでなく、道徳的・倫理的に問題のある「応用」は、この分野への不信感を不必要に増大させてしまうだろう。(中略)
科学者は、疑似科学や似非科学への注意の喚起を行う社会的義務があるはずである。(本文より)

【著者紹介】
河野哲也(こうのてつや)
一九六三年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(哲学)。現在、立教大学文学部教育学科教授。専攻は哲学・倫理学。著書に『エコロジカルな心の哲学』『環境に拡がる心』(ともに勁草書房)、『メルロ=ポンティの意味論』(創文社)、『<心>はからだの外にある』(NHKブックス)、『善悪は実在するか』(講談社選書メチエ)などがある。


登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/11/14)
  • ISBN-10: 4334034802
  • ISBN-13: 978-4334034801
  • 発売日: 2008/11/14
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 斬新な哲学的・倫理学的議論はない。しかし、中庸な考えも必要です。読んでおくべき本です。, 2009/10/26
著者が嘗て専門の哲学書を読んだように、最近の脳に関する著名な多くの著書は読んでいられないし、読んでも本当の理解は難しいでしょう。ですから、この本での脳科学に挑戦する多分野に亘る研究者の諸理論の記述は概観です。この本の議論は理路整然と述べられています。しかし、現在の脳科学の進歩は著しく(脳の本質的理解には程遠いのですが)その成果がさまざまな分野で応用されようとしています。臨床医学、薬学、心理学などにそして、哲学、倫理学などもその影響を免れません。この新書の目次は「第一章 脳の時代と哲学、第二章 脳と拡張した心、第三章 マインド・リーディングは可能か、第四章 社会的存在としての心、第五章 脳研究は自由意志を否定するか、第六章 脳神経倫理」である。著者の議論は古い哲学者の言葉の引用、考察が多い。過去の哲学者の智慧は時代によらずに人類にとって貴重な宝ですが、現代は、哲学、心理学などの基幹の揺すぶりが既に始まっている時代です。本の題名にあるように、脳科学の成果をとんでもないことに応用しようとする“暴走”は止めねばなりませんが、第六章のような議論は正しいけれども、机上の空論に成りかねなく、現実は歯止めを超えて進むものです。世界の倫理は、その後から形成されるのでしょう。
この新書は、我々が普通考えない脳科学に関する諸理論(科学、哲学、倫理学など)およびその成果の応用の危険性などについて、まっとうな議論がなされています。読んでおくべき本でしょう。
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43 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 タイトルと内容の乖離, 2009/1/3
タイトルが適切だろうか? 編集者の意図が強く反映されているのかもしれないが,脳科学への批判が主たる目的で書かれたとすると,議論の切れ味がいまひとつではないか.帯にも「“脳トレ”は本当に効くのか?」と書かれているが,この著作で,それほど問題としているわけではない.多少強引に脳科学への批判を表明している感じが残る.

むしろ,著者がこれまでも述べている「拡張した心」と,近年の脳科学で次第にわかってきた「脳の可塑性」との関係を述べるために,脳科学における幾つかの議論をたたき台として利用している印象である.心は内に閉じておらず,脳も内に閉じていない.それが中心となる主張であり,現代の心身一元論として大変面白い.批判は二の次であろう.
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42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 タイトルは品がないが、良書。, 2008/11/17
脳科学が暴走してるなんてスタンスではないし、脳トレが効くかどうかを検討するものでもない。

脳にまつわる哲学・倫理学への格好の入門書である。
エンハンスメント(能力増強)の考え方からはじまり、サイエンス・コミュニケーションの必要性へと至る。
具体的には、心と脳は同じものか、脳研究で自己観は変わるか、脳研究の応用による倫理的問題は、などの問いを、幅広い分野の膨大な参考文献を紹介しながら、丁寧に検討していく。

最後に「一般の市民には、まだまだ科学技術リテラシーとマスメディア・リテラシーが欠如している」(pp.211-212)と言われても、そんなリテラシーを十分にもつのは、かなり高い要求なのではないかとも思う。
それをめざすのであれば帯に書かれている具体的な「”脳科学リテラシー”入門書」も書かれなければならないだろう。
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