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高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
 
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高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書) (新書)

by 水月 昭道 (著)
3.4 out of 5 stars  See all reviews (87 customer reviews)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書) + 最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

大学院重点化というのは、文科省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失わん都執念を燃やす"既得権維持"のための秘策だったのである。
折しも、九〇年代半ばからの若年労働市場の縮小と重なるという運もあった。就職難で行き場を失った若者を、大学院につりあげることなどたやすいことであった。若者への逆風も、ここでは追い風として吹くこととなった。
成長後退期に入った社会が、我が身を守るために斬り捨てた若者たちを、これ幸いとすくい上げ、今度はその背中に「よっこらしょ」とおぶさったのが、大学市場を支配する者たちだった。(本文より)

内容(「BOOK」データベースより)

非常勤講師とコンビニのバイトで月収15万円。正規雇用の可能性ほぼゼロ。

Product Details

  • 新書: 217 pages
  • Publisher: 光文社 (2007/10/16)
  • ISBN-10: 4334034233
  • ISBN-13: 978-4334034238
  • Release Date: 2007/10/16
  • Product Dimensions: 6.7 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 3.4 out of 5 stars  See all reviews (87 customer reviews)
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高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
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46 of 51 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 書名と副題が刺激的でした, 2007/12/30
By sasabon - See all my reviews
(TOP 10 REVIEWER)   
筆者の水月昭道氏は龍谷大学中退後、バイク便ライダーとして働いた後、長崎総合科学大学を卒業し、九州大学大学院博士課程を修了して、人間環境学博士の学位を取得した方です。

以前なら博士号はなかなか取得できませんでしたし、特に文系では、大学内でも学会においても一定の評価を受けていました。学位の値打ちが下がったとはいえ、博士号を取得すれば、大学の専任教員への就職の道は比較的容易な頃もありましたが、著者の記述どおり、ここ10年以上、多くの博士が世に出ても、大学自体が厳しい競争環境に置かれている時代に突入しており、就職の道が狭き門になっているのは不運なことだと同情します。

学問への関心が個別分散化していき、筆者の取得している「人間環境学博士」のように学際的な学位も増えました。特異な学問への傾倒は学者として必要な要素ですが、こと就職にあたってはそれが足を引っ張ります。今も昔も博士後期課程への進学はリスクを伴うものですから、本書のタイトルも実態を表している面があります。

ただ通読して感じたことは、指摘されている点はよく理解できるのですが、残念なことにどうしても身近な限られた人の伝聞記録でしかなく、実際どの程度博士号を持った人が就職できていないのかという実態を示すデータが少ないため、事例報告に終わってしまっているのが残念です。

「高学歴ワーキングプア」という刺激的なタイトルにより本書は一定の購買数を残すと思いますが、それも筆者の専門である環境行動論の業績として点数に含まれるのでしょうか。もしそうであれば本書執筆の値打ちはあったと言えましょう。
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51 of 57 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 人材浪費を世に知らしめた, 2007/12/8
By shibchin (熊本市) - See all my reviews
今や大学院博士課程を修了して博士の学位を取ってもパーマネントの職につくのは至難の業で、多くがバイトなどで糊口をしのいでいる。そのような現状をリポートして、状況を作った文科省と大学を糾弾した書だ。

本書は文系の話だが、理系でも事情はあまり変わらない。文系は非常勤講師の職が多く、理系ではポスドク(数年間任期の研究院)が多いという事情が違うくらいか。そのポスドクからもあぶれたのは、大学に研究生として席をおいて、本当にバイトしか収入がないという話もよく聞く。運良くポスドクにありつけた人も、30台半ばで放り出されることになり、ある意味、どんどん傷が深くなっている状況だ。博士課程に進む学生は、同世代でも優秀な学生が多く、彼らの才能が無為に浪費されているのを見ると、残念でならない。

著者が糾弾しているように、この事態が、文科省主導の大学院生大増加計画の結果と、それに乗って大学院の定員を無定見に増やした大学の責任にある、というのは、内部から見ていてもその通りだ。だだ、大学としては文科省の言う通りにしないと人員削減をどんどんされる背景がある。良く言えば、大学をかろうじて守っている状況だが、悪く言えば、存続と引き換えに魂を売り渡しているのだ。

現在のところ状況が変わる見通しは無いし、大学教員への博士課程進学を勧誘をするようにとの圧力はどんどん強くなる。進学者が少ない分野は人員削減をするぞと言われている(論文書いてるかなんてどうでもいいようだ)。文科省の政策がこのまま持つはず無いとは思うのだが、いつまで続くのか。暗澹たる気持ちだ。
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83 of 94 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 読むべき内容だが…。, 2007/12/2
賛否のレビューが殺到しているが、‘院’や博士学位に関係のある人なら共感する部分もあり、いっぽう‘近親憎悪’の露骨な批難も読める。私は、正直に言って‘社会適応逃れ’で院進学し、博士学位もないので、本書の著者から見てさえワーキングプアは自己責任ということになろう。だから同じ視点でもなく、外部者でもなく、というスタンスで読んだが、深刻な話だ。本書の主たる指摘は、大学院重点化政策の欺瞞ということになるだろう。それ以外に、ポスドクを含む院進学者の日常やアカハラにまつわる体験談が、少し雑然と詰め込まれているが、これらにいちいち‘そうでないケースもある’と難じても意味はないし、本書のデータ不足を難じる評も、新書の本質を理解していない。
けれども、他のレビュアーの指摘にもあったが、博士号を持たない専任教員に論文を査読されて掲載を拒まれたことの屈辱を訴える人の例(91〜95頁)では、査読する側の世代にとっての博士学位は、体験談のひとつ(74〜78頁)が示すように“特筆すべき業績”と―実質上も―されて取得者は少なく、それが「平成一八年以降…授与する方向へ」(76頁)転換したのであって、その辺の論理にやや違和感がある。査読側の資質―業績など―そのものを論じるべきだ。既に指摘のある「パイを失わんと執念を燃やす」は第2刷では「…失うまいと」(70頁)となっているが、初刷がそうだったなら―この辺をあげつらうことは浅薄だが―やはりよくないし、専任編集者の恥でもあろう。本書を読んだ感触は、強烈な忿怒と、意外に穏和な認識・希望とが同居しているというものだった。「仕事ではなく、人生のキャリアパスに」(187頁)あたりの博士学位への肯定的言説は、ヘタをすると、就職できない院生にかける教授の、あるいは大学院の募集パンフレットに書かれる法人側の言葉になりかねない物言いだ。文学系専攻では、実際に定年退職して院に入る人が増えたり、就職に関係のない進学者は増えている―つまり院側は就職の面倒を見なくてよい。著者の希望的なことばに不快は覚えないが、現状は変わるまいし、むしろ著者の言うとおり、大学院重点化政策は大成功したのである。企図し、実行し、成果が上がった政策の何を反省する必要があろう、と企図した側は大自慢だろう。
「教育は国家百年の計」ということばは、教育というものの真の成果(惨状も)が出るのは、百年ほど経った後であり、その時には教えた側も教え子も、政策や学校経営の責任者も皆死んでこの世にいないゆえ、何をやっても一切責任を取らなくてよい、という意味ではないかと最近思っている。
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