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幽霊を捕まえようとした科学者たち
 
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幽霊を捕まえようとした科学者たち (単行本)

デボラ ブラム (著), Deborah Blum (原著), 鈴木 恵 (翻訳)
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内容(「BOOK」データベースより)

錬金術から化学が、占星術から天文学が、心霊研究からは?幽霊の存在を科学的に実証せよ!ノーベル賞科学者のチームが始めた驚愕の研究。

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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 画期的な出版に拍手!, 2007/7/26
朝日新聞の書評(07.7.15)は、少々冷淡な印象を受け、本書の真の意義を評価し損なっているように見える。
本書の主要舞台となるSPRは、現代日本の著名スピリチュアル・カウンセラーが「霊の存在を否定するために活動している」と紹介してしまうぐらい健全な懐疑精神と厳密性を重視した研究グループ。その主要人物たちの取り組みをここまで詳しくフォローした本書の著者とすばやく翻訳出版を決断した出版社に拍手を贈りたい。
昨今は空前のスピリチュアルブーム。しかし、その内容たるや本書の主役たちが同時代の霊現象を評したのと同様95%ぐらいはまがいものと言ってもいいように思われる。スピリチュアルな世界を安易な信奉者と頑迷な否定者のみによってもてあそばれることがないように、本書の主役たちのような姿勢がもっと再評価されていいのではないか。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 懐疑論者の基礎知識用に推薦, 2008/1/17
 この領域の科学的研究の歴史に興味がある懐疑論者ならば、語られる現象そのものを評価する意味ではなく、
この領域において、かつてどういう立場で、誰がどのように何をしたのか、基礎知識を得るためにも読んでおきたい。
 懐疑主義の文脈で心霊主義の歴史を扱うと、大抵はフォックス姉妹に始まり、ウォレスやドイルの無能さがきて、
マジシャンの話につながる流れが一般的である。そのため、しばしばそれで全てだと勘違いしている者がいるが、
フォックス姉妹よりも前にスウェデンボルグやカルデックもいたし、SPRにしても、どうしようもない懐疑派団体
になってしまった、という不評の時代があったのだ。そして、この時期のホジソンやシジフィック夫人は、
まさに懐疑論者なのである。不正はガンガン暴いていき、残った部分を最終的に調査し、肯定的な立場になるが、
それは軽信ではないし、私は立場が違うが、評価しているし尊敬する。
 そんなビリーバーからは懐疑主義と罵られ、科学者からはビリーバーと罵られてきた時期のSPRは本当に素敵だ。
 もちろん、死後生存をはじめ、現在は否定の立場が妥当に思うが、安易な否定は通じないし、もったいない。
 また、私はいくつかの事例は、本当に真相が知りたいと強く思っている。それが退屈な結論であってもだ。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ウィリアム・ジェイムズ伝, 2008/1/2
 邦書には一切明示されなかったが、本書の副題は「ウィリアム・ジェイムズと死後の世界の科学的探究William James and the Search for Scientific Proof of Life after Death」であり、それは邦訳巻末の年表に伺われるだけになっており、刊行を急いだためか訳者あとがき、解説のようなものは一切ない。各章の表題は大幅に改訳されている。それでも貴重な一書であることに替わりはない。
 かって英国の宗教学者J・パリンダーが『神秘主義Mysticism in the World's Religions』(講談社学術文庫)を出してジェイムズの『宗教的経験の諸相The Varieties of Religious Experience』の続編を意図したとされるように、本書は逆にJ・オッペンハイムの『英国心霊主義の抬頭The Other World: Spiritualism and Psychical Research in England 1850〜1914』(工作舎)の続編を意図していると言えるだろう。しかし、パリンダーが世界宗教を現代のオカルトや薬物使用まで掘り下げていくのに対して、本書はオッペンハイムの書を超えるようなものではない。勿論、アメリカ心理学の祖ジェイムズの言動だけをその生涯にわたって追っているだけではなく、一方のシジウィック・マイヤーズ・ガーニー・ウォレス・クルックス・レイリー卿・ドイル・トゥウェイン・バレット・ホジソン・ロッジ・リシェ・キュリーと、他方のファラデー・ダーウィン・ハクスリー・ティンダル・エジソンと、そしてフォックス姉妹・ヒューム・ブラヴァツキー・パイパー・パラディーノという錚々たる霊媒実践者を一渡り扱っているし知的誠実さの感じられる描写になっている。あくまで、先にオッペンハイムの書を読了していればちょっと薄められたような気がするだけである。
 心霊研究史は宗教史を到底超えられないのである。エリアーデとデネットを対峙して読み、偶の息抜きに本書も読み返してみたい。
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