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戦争請負会社
 
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戦争請負会社 (単行本)

P.W. シンガー (著), Peter Warren Singer (原著), 山崎 淳 (翻訳)
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戦争請負会社
米軍が侵攻した後のイラク国内で、軍事作戦に関わっていた複数の“米国一般人”が殺害された。彼らは軍人か、傭兵か、民間人か――。本書は、米国で国家安全保障問題を研究している著者が、世界で初めて「民営軍事請負企業」の実態とそのビジネスの全貌を明らかにするもの。米国をはじめ多くの国々は軍事予算を削減し、軍縮を進めている。しかしボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、イラクなどの地域での戦争や紛争は増えているのが現状だ。

そのギャップを埋める私企業が既に多数存在し、食料・燃料輸送などの後方支援、兵士の訓練、実際の戦闘に従事しているという。その市場規模は拡大の一途をたどり、1000億ドルとも言われている。

本書ではまず軍事の民営化に至る歴史的経緯に触れ、もはや戦争や紛争の現場が公の部隊だけで独占し得る状況ではないことを示す。次いで、世界に広がる民営軍事請負企業をサービスの内容から「軍事役務提供企業」「軍事コンサルタント企業」「軍事支援企業」に分類し、それぞれの代表的な会社を例に取って解説する。軍事外注化を適切に管理するには必要条件があるが、ここ10年の米国政府による民営化策は無計画であり、当該企業の法的地位すら不明確だと警鐘を鳴らす。


(日経ビジネス 2005/01/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



内容(「BOOK」データベースより)

国家の軍事業務を代行する、それが軍事請負企業だ。冷戦終結後、各国が軍縮に向かい、軍務の外注化を進めると、請負業界は大きく成長した。業界の市場収入は、年間1000億ドルにも上る。非合法の取引、政治家との癒着などあまりにも不透明な軍事請負業の全貌を、米ブルッキングズ研究所の気鋭の研究者が初めて明らかにする。

登録情報

  • 単行本: 485ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2004/12)
  • ISBN-10: 4140810106
  • ISBN-13: 978-4140810101
  • 発売日: 2004/12
  • 商品の寸法: 20 x 14 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 58,862位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 4.0 新しい「民営化」の議論の端緒, 2006/4/24
By フイヌム (東京都板橋区) - レビューをすべて見る
現在の、戦争請負会社(PMF)の状況を詳細に論じた書物。
その形成の歴史(傭兵制度との相違点)や、個々の会社の業務内容、その問題点、そして現状への具体的な政策立案など、内容は多岐に渡り興味深い。

ただ原著は註などもしっかりした学術的な体裁をとっているのに対し、翻訳がそうした註を大幅に省略している点は気になる。
それでも、同じ戦争請負会社を論じた書物に比較すると、そのボリュームも深さも図抜けている(というか、他の書物はこれに比べるとかなり見劣りがする)。戦争論・民営化論・国際関係論等々、幅広い関心から読むことができる。

戦争という暴力行為が「民営化」された場合、何が問題として浮上するのか。その端緒を知る上で手に取って読まれるべき一冊だと思う。
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37 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 冷戦後の世界を考える際の必読書。, 2004/12/24
By カスタマー
本書(原題『Corporate Warriors』)は、アメリカ政治学会で優秀な政策研究に対して与えられるグラディス・カメラー賞を受賞した快著である。冷戦後静かに進行しつつある「戦争の民営化」を、理論的洞察を織り込みながら丹念に記述していく。

本書の長所は二点ある。まず一点目は事例の収集と記述。これだけで労作といえる。

二点目は、理論的・歴史的洞察である。前近代軍事史にも目配りした幅広いパースペクティヴ、なぜ「戦争企業」が隆盛してきたかの原因考察、そして公共経済学や産業組織論における市場・政府・(不完全)競争の枠組み。これらが相まって本書の価値を高めている。

なお、本書は(おそらく紙幅と時間の制約上)原注のほとんどと参考文献が割愛されている。本書をより深く吟味されたい方は原著を参照されたい。

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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 理詰めの議論が導いてくれるところ, 2007/2/8
 この本が良いのは徹頭徹尾理詰めであるところ。「民間軍事請負業」の市場分析をきちんと行い、その「市場の失敗」についても「情報の不完全性」など経済学の概念を用いて説得ある説明を行っている。問題点に正面から取り組む議論を追っていくうちに、何時の間にか「軍事に対する民主的コントロール」という日本人が普段考えることもないテーマへと誘われてゆく。
 この手のテーマの本にありがちな情緒的な本では決して得ることができない高い水準の議論を愉しむことができる。その意味では内容とともに二重におすすめ。
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