僕がbmrに出会ったのは,1995年の春。阪神・淡路大震災の直後のことである。幸い我が家は比較的被害は少なかったものの,被災生活による精神的ストレスや疲労は大きく,復旧から復興へ向けて慌ただしく毎日が過ぎてゆく中で,音楽好きの僕にとって,新たな心のよりどころになっていたのがbmrである。
あれから16年。bmrは幾度となく体裁を変えながらも,いつも僕の傍にあった。bmrがなければ出会うことのできなかったアーティストやアルバムは数多。bmrを通して学んだサブカルチャーも多い。それが400号という節目で月刊誌としての役割を終えるとは残念な限り。
400号だから,脂の乗り切ったアラフォーのアーティスト10人を特集したという「Power 40s」なんて茶目っ気のあるアイディアにして,濃密な内容の企画は,いかにもbmrらしい。
ネットで情報が氾濫している今日。でも,bmrでしか出会えない発見や感慨もあっただけに残念だ。
とはいえ,bmrがなくなるわけではない。装いを新たにした新生bmrの登場を静かに待ちたい。